グレン・ヘルツァー (アメリカ)
【 1970 ~ 】
ジャスティン・ヘルツァー (アメリカ)
【 1972 ~ 2013 】
ドーン・ゴッドマン (アメリカ)
【 1974 ~ 】
グレン・テイラー・ヘルツァーは、1970年7月26日、アメリカ・ミシガン州ランシングで生まれた。
父親をゲリー、母親をカルマといい、敬虔なモルモン教徒であった。
ヘルツァーは妹ヘザー、弟ジャスティンの3人兄弟で、ヘルツァーも親の影響でモルモン教に感化された。
ヘルツァーはイグチナオバレー高校を卒業し、テキサス州の州兵とブラジルの宣教師を務めた。
1993年4月、アンという女性と結婚し、2人の娘が生まれるが、1996年6月に別居した。
1998年8月まで株式仲買人として働いていたが、双極性障害と診断された。
ヘルツァーは薬物使用の為に同年、LSD教会 (末日聖徒イエス・キリスト教会) を破門される。
この頃、ヘルツァーは自身を「預言者」と宣言し「魔法の12の原則」と呼ぶ格言のリストを作成した。
このリストに信者が従う事を期待した。
そして、ヘルツァーはブラジルの孤児を訓練して自身を破門したモルモン教の指導者を暗殺し、LSD教会を乗っ取り「キリストの再臨を早める」事を目的としたグループを立ち上げる計画を立てる。
ヘルツァーは自身の考えに賛同し、従う者たちを『The Children of Thunder (雷の子供たち) 』と呼んだ。
1999年、ヘルツァーとジャスティンは、カリフォルニア州ウォルナットクリークでモルモン教が主催する殺人ミステリーディナーに参加し、そこでドーン・ゴッドマンと出会う。
ゴッドマンはジャスティンのガールフレンドとなり、2000年4月、ヘルツァー兄弟とゴッドマンは引っ越し一緒に生活を始めた。
ヘルツァーは計画を遂行する為に、資金が必要と考える。
そこで、以前株式仲買人として働いていた時に顧客だった老夫婦イワン (85歳) とアネット (78歳) のスタインマン夫妻から金をゆすり取る計画を立てる。
2000年7月30日、ヘルツァーとジャスティン、ゴッドマンの3人はスタインマン夫妻を誘拐し、10万ドル (約1000万円) の小切手を書くよう強制した。
小切手を書かせた後、スタインマン夫妻を殴り殺した。
ヘルツァーのガールフレンド、セリーナ・ビショップ (22歳♀) を元妻から隠す必要がある多額の相続金があると説得し、ビショップ名義で銀行口座を作らせた。
そして、小切手のお金をビショップ名義の口座に入れた。
同年8月2日、ヘルツァーらは逮捕に繋がる危険性があるとして、全てを知るビショップを刺し殺した。
同年8月4日、ヘルツァーとゴッドマンはビショップのアパートへ行き、母親のジェニファー・ヴィラリン (45歳) に会いに行った。
ヘルツァーはビショップについて話すが、顔を見られたとしてジャスティンの名前で登録した銃を使ってヴィラリンを射殺し、その後、ヴィラリンのボーイフレンド、ジェームズ・ギャンブル (54歳) も同じ銃で射殺した。
警察はスタイマン夫妻の解体された遺骨を発見し、その後、全部で5人の遺体を回収した。
そして、5人の殺人の共通点を見つけ、捜査を進めた。
捜査官はスタインマン夫妻の住居を調べ、ヘルツァーについて書かれたメモを見つける。
その後、ヘルツァーとジャスティンの車を特定し、犯行現場で見られた目撃者による車両と一致する。
また、ジャスティンがヴィラリンとギャンブルを殺害した際に使用された9mm銃を購入していた事がわかり、ジャスティンとゴッドマンの指紋が盗まれたスタインマン夫妻のバンで採取された。
同年8月7日、警察はコンコードの自宅でジャスティンとゴッドマンを逮捕した。
ヘルツァーは近くの家に逃げ、その家の女性を脅してお金と銃、車を要求する。
ヘルツァーは家の裏口から出て逃げるが、まもなく逮捕された。
ゴッドマンは司法取引を受け入れ、ヘルツァーに対して証言する事に同意した。
ゴッドマンは最低25年の仮釈放の可能性がない終身刑が言い渡され、他の罪で懲役12年8ヶ月が追加された。
ジャスティンは弁護士が妄想性障害に苦しんでいるとして無罪を主張したが、死刑を言い渡された。
2005年3月11日、ヘルツァーにも死刑が言い渡された。
2013年4月14日、サンクエンティンの刑務所で、ジャスティンは首を吊って自殺した。
余談だが、殺害されたビショップはブルースのギターリストであるエルヴィン・ビショップの娘である。
《殺人数》
5人
《犯行期間》
2000年7月30日~同年8月4日
∽ 総評 ∽
カルト集団のリーダーとして資金集めの為に殺人に至った『The Children of Thunder』。
ただ、カルト集団といってもまだ活動を本格化させる為の事前の資金集めの段階であった為、ヘルツァー、弟のジャスティン、弟のガールフレンドのゴッドマンの3人しかいなかった。
カルト集団はこれまでいくつか紹介しており、代表的なのがチャールズ・マンソン率いる『ファミリー』が有名だが、周知の通り暴走に至るケースが多い。
ヘルツァーは自身を預言者だとし、LSD教会を乗っ取り「キリストの再臨を早める」為に活動しようとしたが、相変わらず支離滅裂な発想・思想である。
ただ、こういう預言者を称する胡散臭い輩は無理矢理の思考の下に活動し、何故かそれに共感し集まる輩がいる。
ヘルツァーは以前働いていた仕事の際の顧客の中で、特にお金を持っていたのがスタインマン夫妻だったのだろう。
その為、スタインマン夫妻は標的となってしまったが、密告されるかもとガールフレンドを殺害し、顔を見られたとその母親を殺し、しかも、その場にいた母親のボーイフレンドを殺すという非情振りであった。
ガールフレンドからは芋づる式に殺されてしまい、母親とそのボーイフレンドは悲惨という他ない。
ジャスティンのガールフレンド、ゴッドマンは犯行に協力し、ヘルツァーのガールフレンド、ビショップは密告するかもと殺されたが、ほぼ同じ状況下の2人のこの差は一体何なのだろうか。
おそらくビショップがまともな女性で、ゴッドマンが異常であったからだろう。
異常な人間が生き、まともな人間が殺される、世の中は非情である。
コメント
コメント一覧 (16)
薬吸ってラリパッパになったから破門され、ラリパッパどもが集まって新興宗教を作ってギタリストさんの娘たちを殺す。
もちろんラリパッパな方法で。
宗教云々は関係なく死刑でいい。
薬の味を覚えているから間違いなく治療も更生も無理。
1匹が自裁してくれたのは幸いですが、残ってるボンクラ2匹も駆除されてほしいものです
宗教の記事はそんなに経ちますか。
仰る通り宗教云々別として犯罪が凶悪なので即処刑でいいでしょう。
魏巍死刑囚は19年に処刑、楊寧は中国で拘束され死刑判決を出され処刑された、王亮は北京で拘束され無期懲役で服役中
福岡の事件は3人共 遺族に事件の反省と謝罪していましたが‥
こちらの事件は謝罪と反省は出来たのでしょうか‥?
米国も反省や謝罪の態度がないと死刑や終身刑などの重い刑罰になりますからね
凶悪犯罪の場合謝罪や反省などどうだっていいですね。
ていうかそんな事を裁判で喋させる必要もないです。
まだ本格始動する前に壊滅したからよかったもののもう少し時間がたっていたらより危険な集団になっていたでしょうね。
「類は友を呼ぶ」とはまさにこの事ですね。
確かに初めからこの凶悪振りはもし宗教として完成したらどれだけ恐ろしい事になっていたか考えると怖いですね。
とある巨大宗教の本山である市国で行われていた、忌まわしい児童の性的虐待は宗教高位者ばかりだったそうです。
このトンチキな凶悪宗教被れも、やっている事は強盗殺人・・・・・・とても、人を導く存在では無いですね。
結局は、自らの欲望を満たす目的の手段に宗教を活用しただけの凶悪クソゴミ共ですね。
どうも、司法取り引きは下策ですが、主犯を死刑に追い込む為の一覧助らしいですね。
2匹が死刑判決で1匹が仮釈放25年の終身刑、先ず先ずと考えるべきかも知れませんね。
そうでしょうね。
少し独裁者と似てますが、独裁者は下手すると国民や他国にやられる可能性がありますが、教祖は教徒に裏切られる事はまずありません。
なので自分のコミュニティの中でやりたい放題です。
仰る通りこの鬼畜共は宗教なんか程遠いただの強盗殺人犯に過ぎません。
こんなの全員即刻処刑でいいでしょう。
そういえば、韓国で前科16?18?だっけかな?性犯罪者が釈放されるんだとか。その為にその地区で特別区に指定され、監視カメラの強化、巡回の強化、条例も強化されるんだとさ。なんの為に釈放するのか?と疑問しかわかない。黙って刑務所に入れとけとしか思えない。
ホント簡単に飛び越えますよね。
金が欲しいだけですよね行動の何もかもが。
本当にそうですよね。
そんな労力を費やすなら釈放しなきゃいいのに。
やってる事が支離滅裂ですよ。
どちらがなっても、来年以降大規模な戦争が起きるかも知れません。
また、東京オリンピックが中止になるかも?という話も聞きました。
そうですね。
どちらになってもアメリカは悲惨です。
どうせならトランプの方がましだと個人的に思います。
トランプは名指しで韓国の文大統領を非難してますし。
LSDは代表的な幻覚剤ですが、依存性からドラッグの一種にされています。
アサガオの種にもLSDに類似する幻覚成分が含まれ、
アメリカでは乱用が問題になっていると、数年前のニュースで伝えています。
ややこしいですが違いますね。
私からしたらカルト云々は建前で、それを口実にした営利殺人にしか思えませんでした。
どちらにせよ凶悪で死刑しかありえませんが。
これからも凶悪カルトの殺人者を載せていただければ幸いです(アル・カイーダのウサマ・ビン・ラディーン)(ターリバーンのムハンマド・オマール)(イスラミック・ステートのムハンマド・バグダーディー)など。
オーストリアで7人が殺される銃乱射事件が発生しました。
主犯(数匹)は逃走中で、そのうちの1匹を殺したそうです。
詳細がある程度伝わったら掲載してほしい。
以前から掲載しようと考えていましたが、あまり事件性がない宗教ばかりで掲載には至りませんでした。