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パトリシア・プルー (アメリカ)
【 1978 ~      】



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アレン・プルー (アメリカ)
【 1981 ~      】



2008年夏、アレン・プルーはインターネットの出会い系サイトで、将来の妻パトリシアと出会った。

オンライン・デートを通じて関係を深め、交際する事となると、アレンはニューヨーク州ロングアイランドの自宅から2時間かけてパトリシアに会いに行った。

後にアレンとパトリシアは結婚するが、バイセクシャルであった2人は変態的な性的衝動に駆られ、追及しようと考える。

特にパトリシアは積極的で、複数による性行為をアランに求めた。

後にインタビューを行った記者は
「最初からパトリシアがアレンを掌握していた。アレンは複数の行為に躊躇していたがパトリシアが率先した」
と語っている。

2人はインターネットで3人目を探してはキャンピングカーで行為に及んだ。


2010年、アレンは何でも屋として働いていた時に学校教師メリッサ・ジェンキンスと出会った。

そして、バーモント州でジェンキンス (33歳) が行方不明になったと警察に通報が入る。


2012年3月25日、ジェンキンスのSUVが見つかる。

SUVはアイドリング状態であり、車内にはジェンキンスの2歳の息子がいた。

息子は無傷であったが、ジェンキンスはどこにも見当たらなかった。

しかし、翌日の26日、ジェンキンスの遺体が発見される。

数日後、プルー夫妻が逮捕された。

逮捕された2人はジェンキンス殺害を認めた。

アレンとパトリシアはジェンキンスに電話をかけ呼び出すと、アレンがジェンキンスの首を絞めた。

その後、車の後部座席に連れ込み、最後はパトリシアが首を絞めて殺害した。

殺害後、2人はジェンキンスの服を脱がせ、防水シートに包み、証拠を消す為に体を漂白剤で覆った。

遺体はコネチカット川に投げ込み、州を越えてニューハンプシャー州で防水シートと衣服を燃やした。

検察はプルー夫妻がジェンキンスを執拗に追い詰めたと主張したが、弁護側は計画性はなかったと述べた。

ただ、警察は夫妻が外に出て女性を性的目的に誘拐したと推測した。

また、パトリシアはパソコンで「女の子を誘拐する方法」と検索している事がわかった。

パトリシアは検索について「殺人とは関係ない」と述べるが、プリペイド携帯電話でジェンキンスに連絡し、スタンガンを用意していた事もわかった。

アレンも無罪を主張したが、有罪判決となり、2014年12月、終身刑が言い渡された。

更に殺人の陰謀で5年、誘拐により50年が追加された。


2015年2月、パトリシアには仮釈放の可能性がない終身刑が言い渡された。

判決を言い渡された後、パトリシアは反省の様子は見せず、夫であるアレンを非難した。

アレンの母親ドナはインタビューで、アレンはトラブルを起こした事も巻き込まれた事もない「良い子」だったと話し、
「父親が病気になった時、彼は一生懸命世話をしてくれた。彼はいつも家族を見守る為に家にいると言っていた」
と述べた。

そして、アレンがおかしくなったのはパトリシアと出会ってからだと主張した。


最後に警察に動機について聞かれた際のパトリシアの返答で終わりたいと思います。

「女の子を手に入れたい」



《殺人数》
1人

《犯行期間》
2012年3月25日



∽ 総評 ∽

知り合いの女性を誘惑し、殺害したプルー夫妻だが動機がいまいちわからない。

パトリシアは「女の子が欲しい」と言っているが、殺害したジェンキンスは33歳であり女の子ではない。

子供が生めない事から親を殺して女の子を奪うという事もありえるが、ジェンキンスは息子しかおらず、元々知り合いだったとパトリシアがその事を知らないはずはない。

ジェンキンスを殺害したのはおそらく変態プレイを拒絶された事だと思われる。

母親によればアレンは良い子だったそうだが、パトリシアと出会ってからおかしくなったそうだ。

そういった男性は確かにいる事はいる。

ただアレンがそうだとは私には思えない。