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アンソニー・サリー (アメリカ)
【 1945 ~      】



アンソニー・ジャック・サリーは、1967年から74年の間、アメリカ・カリフォルニア州サンマテオ郡のミルブレー警察に警察官として勤務した。

その後、バーリンゲームで電気工事事業を始めた。

しかし、サリーは次第にコカインに溺れ、売春婦を拷問して殺したいという欲望を抱くようになる。


1983年2月7日、アメリカ・カリフォルニア州サンマテオ郡バーリンゲームで、サリーは売春婦のグロリア・ジーン・フラベル (24歳♀) を殺害する。

サリーは共犯者のエンジェル・バーンズとフラベルを倉庫に連れ込み手錠をかけ猿轡を填めると天井から吊り下げた。

そして、拷問を加え強姦した後、肛門姦も行った。

最後は斧で頭を殴った後、締め縄で首を強く引っ張り殺害した。

そして、サリーとバーンズはハイウェイ35の脇にフラベルの遺体を投げ捨てた。

次にサリーとバーンズは売春に不馴れなブレンダ・オークデン (19歳♀) を「売春を斡旋する」と倉庫に連れ、強姦して殺害した。

その後、売春婦のフィリス・メレンデス (20歳♀) とマイケル・トーマス (24歳♂) を倉庫に拉致し2人を詭かせると、頭部を撃って射殺した。

3人の遺体をドラム缶に入れるとゴールデンゲートパークに投げ捨てた。

遺体が発見されると『Golden Gate Park Barrel Murders (ゴールデンゲートパークバレル殺人) 』と呼ばれ大々的に報道された。

バーバラ・サーシー (22歳♀) はサリーと何度も会い、お金を払い行為に及んでいた。

その後、サリーはサーシーを撃って射殺した。

サーシーの遺体は不透明なプラスチックシートに包みピックアップトラックに積み込んだ。

サーシー殺害について後にサリーは「個人的な理由」と述べ、他の殺人とは異なっていた。


同年8月、サリーはキャスリン・バレット (24歳♀) をコカインを売る為に倉庫へ導いた。

倉庫に着くと胸をナイフで6回刺し、ハンマーで顔面を殴り殺害した。

売春を経営するティナ・リビングストンという女性が現場にいたのだが、
「バレットの骨が砕ける音を忘れる事が出来ない」
と後に話している。


同年8月、サリーはサーシーとバレット殺害で逮捕された。

その後、サリーはこれまでの犯行を自白した。

サリーの元妻は1975年にサリーと離婚について話すと暴力的になり脅迫したと述べた。

また、11歳の娘 (サリーとは血が繋がっていない) と家を出た後、サリーは飼っていたペットのアヒルの子供の首を捻って殺し、妻や娘が見つけ易いように裏庭に捨てた。

更にサリーは元妻にアヒルにやった事を娘にも出来ると脅迫電話をかけた (実際娘を殺そうとした) 。

しかも、娘だけではなくサリーの両親、娘の実父、娘の父方の祖母を殺害するとも脅した。

サリーの弁護士はリビングストンを殺人の首謀者に仕立て上げ、サリーは協力しただけだと主張した。

しかし、リビングストンが司法取引に応じ、サリーの犯行を全て告白した (リビングストンは過失致死で懲役3年が言い渡されている) 。


1986年7月15日、サリーにはガス室による死刑が言い渡された。

判決を言い渡すと、サリーは怒鳴り喚いた為、法廷から出された。

法廷から出される際、サリーは猥褻な言葉を叫んだ。


最後に裁判で述べたサリーの発言で終わりたいと思います。

「私は怪物でもなく狂人でもない」



《殺人数》
6人

《犯行期間》
1983年2月7日~同年8月



∽ 総評 ∽

サリーはどのような幼少期を過ごしたのか詳細がなくわからない。

ただ、7年間警察官として勤務し、その後にこれ程の犯行に及ぶというのは非情に恐ろしい。

だが、アメリカではこれまで何人も紹介してきたが元警官や現役の警官による犯罪は意外に多い。

その犯行は残忍で残虐、元警官とは思えない程恐ろしい犯行だが、何故ここまでの異常性を備わったのかわからない。

サリーは死刑判決が下されたが、現在も執行されていない。

30年以上も経っているにもかかわらず、執行されていないが、もしかしたらガス室というのがネックになっているのかもしれない。

本人は「怪物でも狂人でもない」と裁判で述べたが、誰がみても怪物であり狂人である。