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ティモシー・チボロ (アメリカ)
【 1964 ~      】



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エステン・チボロ (アメリカ)
【 1989 ~      】



2016年5月18日午後9時頃、アメリカ・オハイオ州トレドのウォーターストリートで、2人の清掃員が港湾局の建物の外をさまよう少女 (13歳) を目撃する。

清掃員はすぐに少女を保護し、警察に通報した。

少女は1年以上に渡り地下室に監禁されたと話し、予備の鍵を使って脱出したと述べた。

翌日の19日、少女の証言のもと、逮捕されたのはトレド北部のノーブルストリートに自宅があるティモシーとエステンのチボロ親子であった。

実は少女はティモシーの継娘であり、エステンの継兄妹でもあった。

ティモシーとエステンは少女の足首に鎖を付けて地下室のサポート・ビームに縛り付けて監禁した。

そして、1年以上に渡って拷問と強姦を繰り返した。

食べ物はまともに与えられず、腐った食物を与えられ、排尿はバケツに行う事を強いられた (ただ警察は少女を保護した時に栄養失調には見えなかったと証言している) 。

少女は小学1年から学校に通っていなかった事がわかった。

また、監禁されていたのは1人ではなく、他に14歳と9歳の少女もおり、その2人もティモシーの継娘であった。

2人の少女も拷問と強姦されており、保護された。

捜査官がチボロ親子の家に到着した時、丁度2人の少女とペットの犬をバンに乗せる所であり、少女が逃走した事を危惧して逃亡しようとしていた所であった。

バンを調べると銃とオハイオ州オークウッドの地図を見つけ、チボロ親子は逮捕の際、激しく抵抗した。

家宅捜索を拒否した為、令状を取得するまで親子を拘束し、その後、家の中を調べると地下室に多数の手錠を見つけた。

チボロ親子の保釈金はそれぞれ50万ドル (約5500万円) に設定された。

事件が公になると、近隣住民は強いショックを受けた。

このような事が起こなわれていたとは想像もつかないと口々に述べた。

15年間隣人だった女性は、家庭は正常に見え、何らおかしな所はなかったと話した (ただ少女が1人でいた事はなく必ずティモシーかエステンが傍にいたと話した) 。

ティモシーは元トレドの消防士である事が判明する。

ティモシーは1996年に消防士となるが、2000年に解雇された。

そして、2001年に復帰するが、2004年に再度解雇された。

解雇理由だが、2時間遅刻するのは当たり前で、命令に従わず報告や連絡を偽るというのが原因であった。

保護された3人の少女がどのような経緯でティモシーの娘になったのかわからないが、少女たちの母親は2014年に死亡したとされている。

ティモシーとエステンにはそれぞれ強姦や誘拐、拷問、監禁等で有罪判決が下された。


2017年1月27日、ティモシーには懲役71年と2つの終身刑が言い渡された。

エステンには仮釈放の可能性がない懲役68年が言い渡された。

チボロ親子は仮に釈放される場合、性犯罪者として登録する必要があった。

現在、保護された3人の少女たちは里親に預けられているが、安全とセキュリティの関係上、同じ家族と一緒に住んでいるのか別々なのかは公表されていない。



《監禁数》
3人

《犯行期間》
2015年?~2016年5月19日



∽ 総評 ∽

監禁事件はこれまで何人も紹介してきた通り、世界各国で発生している。

ただ、特にアメリカで抜きん出て多く、アメリカ犯罪の代表的例と言える。

このチボロ親子の犯行は1年程であるが、何年何十年と渡って行われる事も多々ある。

監禁事件といえば、2002年~2004年に渡って3人の女性を監禁したアリエル・カストロの事件が有名だが、同じ3人でもこのチボロ親子の被害者は9歳、13歳、14歳と更に若い。

また、親子で犯行に及ぶというのはかなり特殊といえる。

チボロ親子についてはティモシーが元消防士で勤務態度が悪かった事くらいしか情報がなく、エステンの母親が誰でどうなったのか詳細がなくわからない。

アメリカでは養子の子供を虐待する事例をこれまでいくつか紹介してきた。

アメリカも養子縁組するにはそれなりに審査があるはずである。

日本のように厳し過ぎるのもダメだが、アメリカは安易に養子縁組させる為、このような事が起きているように思える。

父親には終身刑が、息子には懲役約70年が言い渡された。

日本なら「生きているだけまし」理論でかなり軽い刑になると思うが、強姦に厳しいのは流石アメリカといえる。

サスペンスやホラー映画でアメリカの田舎で残虐な行為を繰り返す家族とかよく出てくるが、こういったチボロ親子のように実際に存在するというのは本当に恐ろしい限りである。