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ジョージ・タニリアニ (レバノン)
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ミシェル・タニリアニ (レバノン)
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ジョージとミシェルのタニリアニ兄弟は、アルメニア共和国で生まれた。

兄弟は他にアジズ、モヴセス、モーリスの3人兄弟がおり、5人兄弟であった。

一家はシリアのカーミシュリーに住み、その後、レバノンに移住した。

ジョージとミシェルは「レバノン内戦」に参加し、戦争で暴力行為を繰り返した。

その為、兄弟は殺人罪で投獄されるが、1992年に恩赦により釈放された。

5人の兄弟は全員が素行が悪く、ジョージ (ミシェルとも) は薬物所持で5年間投獄された。

ただ5人の兄弟は全員同じアパートに住んでおり、兄弟たちは隣人からは、礼儀正しく親切であると思われていた。

特にミシェルは「クラブで酔って楽しんでいた」と外国人女性が語っている。


ジョージとミシェルは2011年7月からタクシードライバーを相手に犯行を始める。

兄弟は夜な夜なマトン地区へ繰り出すと、タクシーを探し、適切なターゲットを見つけると客を装いジョージが前に、ミシェルが後ろに座った。

そして、人里離れた場所へ導くと、ジョージが車を止めるよう指示した。

ジョージが車から降りると、すぐにミシェルが銃 (リボルバー) を取り出し、運転手を撃った。

その後、売上金などの金品を奪い、タクシーに火を付け死体ごと燃やした。

また、たまに死体を道端に捨てて放置する事もあった。

犠牲者にはジョージの元同僚や軍人もいた (2人はタクシードライバーではない) 。

こうして兄弟は同年11月までの4ヶ月間で11人を殺害した。

短期間での犯行は地元住民を恐怖のどん底に陥れた。

兄弟は指紋や他の証拠を一切残さなかった為、捜査は進んでいなかった。

当局はタクシードライバーに扮して犯人逮捕を試みるも失敗に終わった。

だが、犠牲者の1人が殺害される前に携帯電話を使用していた事がわかり、相手が未成年である事がわかった。

そして、携帯電話は兄弟の父親が購入した物である事がわかり、父親は子供たちに買い与えたと述べた。

5人の兄弟は全員逮捕され、母親も尋問の為に連行された。

その後、ジョージとミシェルが犯行を告白し、11人の殺害以外に2つの殺人未遂も認めた。

ジョージとミシェルには死刑が言い渡されている (未だ執行されていない) 。



《殺人数》
11人 (他2件殺人未遂)

《犯行期間》
2011年7月~同年11月



∽ 総評 ∽

『The Taxi Driver Killers (タクシードライバー殺人者達) 』と呼ばれ、主にタクシードライバーを殺害したタニリアニ兄弟。

犯行に及んでいたのは5人の兄弟の内、ジョージとミシェルの2人だが、おそらく他の3人も関与していたと思われる。

タクシードライバーによる犯行はこれまで何件か紹介してきたが、タクシードライバーを標的とするのは珍しい。

兄弟の犯行は強盗目的であったが、近隣住民からは好青年に思われていた。

その為、事件の全容がわかった時の衝撃は相当なものだったと思われる。

犯行は近年に行われたものだが、不思議と兄弟の顔写真が見つからなかった。

このご時世に何故なのか疑問だが国柄なのかもしれない。