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徐 偉展 (シュ・ウェイヂャン 台湾)
【 1961 ~      】



1985年10月、徐偉展は従兄弟の潘 (パン 18歳) と結託し、タクシーを強奪した。

徐がタクシーを運転し、潘が後部座席に隠れた。

タクシーだと思った張 (ヂャン) という名の女性が乗車すると、後部座席に隠れていた潘がスタンガンで女性を脅し、手錠をかけた。

そして、台湾最北にして最大の都市新北市の山奥に連れて行った。

張はこの時妊娠しており、徐と潘に必死に命乞いをするが2人は無視した。

徐と潘は怯える張を何度も輪姦し、首を絞めて殺害した (お腹の胎児も死亡した) 。

遺体を埋めると張の所持していた現金を盗み、それで宝くじを購入した。

徐と潘はすぐに逮捕されるが、徐は台北市の中山区と士林区で同様の犯罪を繰り返していた事がわかった。

徐は同じくタクシーを装い乗車してきた女性を脅して強姦し、金品を奪った。

ただ、殺人は張が初めてであった。


裁判が始まるが、最終的に判決が言い渡されるのは事件から26年後の2011年3月17日であった。

この間、実に11回の裁判が行われ、徐には死刑が言い渡された。

徐は裁判中、常に尊大に振る舞い、犯行について反省する事はなかった。

徐への死刑判決は2011年、2人目であり、同年3月4日に5人の死刑が執行されていた為、徐は41人目の死刑囚となった。



《殺人数》
1人 (他犯罪者多数)

《犯行期間》
1985年10月



∽ 総評 ∽

『中山之狼』と呼ばれ、タクシーを装い犠牲者を誘惑して強姦した徐。

タクシーを装って犯行に及ぶというのは、以前掲載した香港の林過雲がいるが、林は実際にタクシードライバーであった。

徐の場合はわざわざタクシーを盗んで犯行に及ぶという更に悪質で非情なものであった。

徐がどのような幼少期を過ごしたのか詳細がなくわからないが、従兄弟共々異常振りを見る限りとてもまともな家庭環境ではなかったであろう。

徐の判決は事件から26年要したが、判決に対する控訴が長引いたのだと思われる。

判決まで長かった分、せめて執行くらいは早くしてもらいたいものだが、執行もすでに10年近く経っており今後も期待出来そうにない。