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マグヌス・ゲフゲン (ドイツ)
【 1975 ~      



マグヌス・ゲフゲン (別名トーマス・デビッド・ルーカス・オルセン) は、1975年4月11日、ドイツ・ザクセンハウゼンで生まれた。

父親は土木技師であり、両親はカトリックであり、ゲフゲンを厳格に育てた。


1996年、ゲーテ大学で法律を学んだ。

家は普通の中流家庭であったが、ゲフゲンは見栄っ張りで自意識過剰な性格であった為、裕福な家を装った。

父親が貯めていた年金基金を勝手に使い、15歳の少女を金銭で誘惑し、関係をもった。

アメリカ・フロリダ州へ旅行に出掛けたりしたが、ゲフゲンの財源は枯渇してしまう。

ゲフゲンは金を得る為、子供を誘拐して身代金を要求する計画を立てる。


2002年9月27日、ガールフレンドの知り合いの少女の弟ヤコブ・フォン・メッツラー (11歳) をアパートに誘拐する。

メッツラーの親は銀行家であり、家がゆうふくな事を知っての犯行であった。

ゲフゲンは誘拐してすぐにメッツラーを殺害し、その後、身代金100万ユーロ (約2億2000万円) を要求したメモを両親に送った。

メッツラーの遺体はその日の内にビルシュタインにある池に捨てた。

ゲフゲンは指定した路面電車の停留所で身代金を手にするが、周辺を監視していた警察に車のナンバーを確認される。

大金を手に入れたゲフゲンは車を購入し、ガールフレンドの為に旅行を手配した。


同年9月30日、旅行に向かう為、フランクフルト空港へ赴いたゲフゲンは空港で逮捕された。

ゲフゲンはメッツラーを殺害した事を告白し、遺体を捨てた場所を示した。

犯行理由を問われると、ゲフゲンは贅沢なライフスタイルを維持する為に行ったと述べた。

ただ、ゲフゲンは2人の共犯者の知人について語り、その2人を非難した。

しかし、その2人は犯行に関与していない事がわかった。


2003年7月28日、ゲフゲンは殺人、誘拐等で終身刑が言い渡された。

ドイツでは終身刑といえど15年後に仮釈放となる可能性があるのだが、その猶予を除外される事となった。

判決に納得いかないゲフゲンは、欧州人権裁判所に不服申し立てを行った。

また、尋問の際に警察によって拷問を受けたと訴えた。

この尋問で拷問を受けた事が公になると、ドイツのみならずヨーロッパで問題となった。


2011年8月、裁判所は尋問の際にゲフゲンを拷問した警察官に3000ユーロ (約40万円) の賠償を命じた。


2012年11月、ゲフゲンは刑務所で法律の国家試験に合格する。

しかし、この合格は認められなかった。


2017年、ゲフゲンは仮釈放の申請を行うが、2018年、当局はゲフゲンをまだ危険な存在とし、申請を拒否した。

このゲフゲンの事件は映画やドキュメンタリー、本等、多くのメディアで取り上げられている。



《殺人数》
1人

《犯行期間》
2002年9月27日



∽ 総評 ∽

自身の贅沢な生活維持の為に誘拐し、身代金を要求したゲフゲン。

様々な理由で行われる犯罪の中でも特に許されない動機の1つであろう。

許されない動機であるがよくある動機でもある。

こういった動機により犯行に及ぶ場合、元々実際に金持ちで、お金を持っている生活や栄華、栄光を忘れられず犯行に及ぶ事が多いが、そもそもゲフゲンは金持ちでもなんでもない。

自己顕示欲が強く見栄っ張りで、その自分勝手な性格が招いた救いようのない結果といえる。