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翁仁賢 (ウォン・レンシァン 台湾)
【 1966 ~ 2020 】



2016年2月7日、翁仁賢は家族に会う為に故郷の台湾・桃園市龍潭区に戻った。

家族は近くのレストランで食事を摂る事となった。

レストランは古く、出入口は1つしかなかった。

2つのテーブルに家族が着席すると、翁は駐車場に停めていた車からガソリンを持ち出し、レストランに戻った。

そして、床にガソリンをまくと、新聞紙を使って火を付けレストランから離れた

レストランは一瞬で激しい炎に包まれ、中にいた家族は犠牲となった。

この炎により翁の両親、甥や姪、両親の看護者等5人がその場で死亡、親戚や友人4人が負傷した。

もう1人の姪が重傷を負い、病院に搬送され医師による懸命な治療のかいなく死亡した。

翁はすぐに逮捕されるが、動機については「積年の恨み」であると述べた。

翁には精神疾患はなく、正常だと判断された。

裁判では親族が翁への死刑を求めた。

翁は、

「全て死ぬはずだった。後悔はしていない」

と述べた。

法廷で翁は常に傲慢に振る舞い、裁判官に向かい

「Fuck you」

と言って挑発した。

また、床に座らせるよう促したり法廷に来ている家族に向かって暴言を吐いた。


2018年10月、検察は「更生の可能性はない」として死刑を求刑した。


2019年10月、翁には死刑が言い渡された。

判決を言い渡した裁判官は、
「私は裁判官を42年務めたが、これ程悪い人間を見たことがない」
と述べ、死刑判決は当然だと主張した。


2020年4月1日、銃殺による死刑が執行された。

翁への死刑執行は、蔡英文が総統になって以来2人目であった。



《殺人数》
6人 (他負傷者4人)

《犯行期間》
2016年2月7日



∽ 総評 ∽

翁は動機を積年の恨みだと述べた。

こういった事は家族にしかわからず、翁が家族からどのような扱いを受けていたのかよくわからない。

ただ、仮に家族から疎外されていたとしても、犯行を見る限りそれは本人の責任であろう。

台湾は以前にも紹介した通り、近年死刑判決も執行も減っている (ただしここ数年は増加している) 。

死刑があるだけましではあるが、現在、台湾には39人の死刑囚がいるので早々に執行して欲しいものである。