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ジョセフ・キャノン (アメリカ)
【 1960 ~ 1998 】



ジョセフ・ジョン・キャノン (1960年1月13日生) は、4歳の時、トラックにはねられ頭部に損傷を受ける。

この事故により発話障害を起こし、脳の活動が過剰になってしまう。

そんなキャノンは7歳で学校を追いやられ、10歳で重度の鬱病となり、精神遅滞、統合失調症と診断され苦しむようになる。

7歳から17歳の間、父親から性的虐待を受け、15歳の時に自殺を図った (未遂に終わった) 。


1977年9月30日、アメリカ・テキサス州サンアントニオの弁護士アン・ウォルシュ (45歳♀) が昼食のため家に戻った。

すると、キャノンは強盗目的で家に押し入り、ウォルシュを銃で脅した。

ウォルシュが命乞いをするが、少なくとも7回発砲し、射殺した。

その後、キャノンはウォルシュの娘の車を奪い逃走した。

しかし、すぐに警察が動き出し、車を見つけキャノンを逮捕した。

キャノンは犯行前に大量のアルコールを飲み、大麻を吸って気分を高揚させていた事がわかり、また、命乞いするウォルシュに興奮し、強姦しようとしたと述べた。


1979年5月9日、キャノンは死刑判決が下された。

キャノンは犯行時17歳であり、未成年に対する死刑判決に非難が起こった。

弁護士は国際法において18歳未満に対する生命刑 (死刑及び仮釈放の可能性がない終身刑) を禁じている事を主張し、控訴した。

しかし、アメリカ最高裁判所が控訴を棄却した。


1998年4月22日、致死量の注射による死刑が執行された。

享年38歳。

実のキャノンの執行は1度失敗し、2回行われていた。

また、犯行時、未成年だった者に行われる執行としては1976年にアメリカで死刑が復活して以降、10人目であり、テキサス州としては6人目であった。


最後に執行直前に行った声明で終わりたいと思います。

「あなたの母親にした事は本当にすいません。自分がした事は決して許されません。みなさんごめんなさい、私はみんなを愛しています」



《殺人数》
1人

《犯行期間》
1977年9月30日



∽ 総評 ∽

キャノンの異常性は幼い時に遭った交通事故で負った頭部損傷が原因にあったと思われる (あくまで可能性の話だが) 。

10歳での鬱病、精神遅滞、統合失調症と診断された時点でしっかりとした治療を行うべきであった。

しかし、治療どころか父親は性的虐待を繰り返し、これでは精神が破綻しても仕方ない。

キャノンは犯行時、17歳であったが死刑が言い渡された。

国際法では18歳未満への生命刑を禁止しており、その為、日本を含め世界のほとんどの国が未成年への死刑を禁止 (もしくは停止) している。

アメリカはそんな未成年に死刑を執行する数少ない国であるが、この素晴らしい事に早く世界各国は気付くべきである。

ただ、15歳の時の自殺未遂でそのまま死んでいれば、弁護士の女性は死ぬ事はなく、非常に残念でならない。