アーデシュ・カムラ (インド)
【 1970 ~ 】
アーデシュ・カムラは、パキスタン・パンジャブ州シアールコットで生まれた。
父親は元インド陸軍の軍曹で、母親はカムラが7歳の時に亡くなった。
父親はカムラを定期的に殴り虐待した。
また、家から何度も追い出し、その度にカムラは外で何時間も過ごした。
カムラは内向的な性格になり、次第に憎悪を膨らませると怒りは世間に向けられた。
普通に学業を終えたカムラは2005年に結婚した。
3人の息子と2人の娘に恵まれるが、離婚すると妻が子供たちを連れて行った。
その後、カムラはいくつかの犯罪を犯し、刑務所に収監され。
そして、カムラは2007年から殺人を始める。
カムラが標的としたのはトラックドライバーで、国道44号で犯行に及んだ。
カムラは首を絞めて殺害すると体を切断し、所持品を奪った。
2017年8月24日午前4時、トラックドライバー、イクバル・カーン (♂) と掃除人シャハダット・アリ (♂) は国道44号のハイデラバードとラクナウの間を走っていた。
すると、1台の黒い車 (マヒンドラ) が2人が乗るトラックの前でキーキー音を立てて停止した。
カーンも車を止め、何か問題でも起こしたのかと車を降りようとすると、男に押し込まれ拘束された。
この男がカムラであった。
拘束されたカーンとアリは睡眠薬を飲まされ眠りについた。
カムラはそのままカーンのトラックを走らせるが、当初、人気のない森で2人を殺して死体を捨てようと計画していた。
だが、偶然トラックのガソリンが入っておらず、30kmから35km走った所で停止してしまう。
カムラは仕方なく2人を殴り首を絞め、2人をトラックに残したままその場を去った。
2人を殺したと思っていたカムラだったが、カーンは生きており、翌日、警察がトラックで横たわるカーンを見つけ、病院に搬送した。
カーンの情報により警察は捜査を進めた。
そして、約1年後の2018年9月7日、ボーパルでカムラは逮捕された。
逮捕されたカムラはこれまでトラックドライバー33人の殺害と、掃除人1人の34人の殺害を告白した。
カムラは昼は仕立て屋として働き、夜は殺人を行うという生活を2007年から逮捕される2018年まで12年間続けていた。
また、カムラは非常に高いIQを持っているとされる (ただし実際の数値やそれを裏付ける証拠はない) 。
カムラの裁判はまだ終わっておらず、その為、判決が出ていない。
このカムラの34人という犠牲者の数は、インド史上最も多く殺害した殺人鬼の1人とされている。
《殺人数》
34人
《犯行期間》
2007年~2018年
∽ 総評 ∽
『The Darzi of Death (死のダルジ) 』または『The Highway 44 Serial Killer (ハイウェイ44号の連続殺人犯) 』と呼ばれ、12年間で34人を殺害したカムラ。
カムラはインドにおける最も殺害したシリアルキラーの1人とされている。
カムラの犯行は1人1人誰をどのように殺害したか詳細がなくわからない。
ただ、このカムラの犯行の珍しい所は、相手をトラックドライバーに限定している所だ (掃除人の1人はたまたま一緒にいたので殺されたと思われる) 。
おそらく本人なりに考えた結果であると思うが、相手は男性でありかなりリスクが高い。
12年間もトラックドライバーばかり狙ってよく途中で捕まらなかったと不思議でならない。
インド警察の杜撰さの現れなのかもしれないが、流石にこれだけの放置は酷いと思う。
コメント
コメント一覧 (16)
リスクが非常に高い相手を狙ってこの数なのもびっくりです。
異常性がわからない殺人鬼の方なのでしょうが、そのなかでもかなり見つかりにくい方だったのでしょう。
おぞましいほどのインド警察のいい加減さ。
がっかりです。
私もそう思いました。
インドはこれまで紹介してきましたが数々の鬼畜が存在します。
その中に隠れたのかインド警察が杜撰なのか。
こんな長期間にこれだけ殺させるなんて杜撰なのでしょうけど。
まあ何となくこの男一定のルールを決めてゲーム感覚で殺人を行っているようにも見えるので偶々コイツの定めた標的がトラック運転手だっただけかもしれませんが。
まあ一番謎なのは同じ道路で同じ職業の人間ばかりが狙われる事件が尋常じゃない数発生してるのに10年以上犯人が逮捕されなかった事でしょうけど。
何か本人なりの理由があったのでしょう。
仰る通り恨みなのか狙い易かったのか。
ただ30人以上となれば「たまたま」というのは通じないので理由があったのは間違いないでしょう。
インド警察は杜撰なのは間違いないでしょうね。
給料を"生きて貰う"為に警察官職務ら二の次、三の次ぎなのが実状です。
更には腐敗も多いそうなので捜査もロクに行っていないようです。
12年間で34人は件数を重ねる事に犯行間隔が短くなるシリアルキラーにしては少ないと思えますね。
他の犯罪で服役でもしていたんでしょうか?
一般市民が団結して、この凶悪鬼畜クソムシを民意の元で裁いて欲しいですね。
それこそ"悪人の末路"として相応しい結末であり、凶悪犯罪への戒めとなるでしょう。
・・・・・・インド司法に任せると欧州への媚から・・・・・・全く民意を反映しない結果になるでしょう・・・・・・コチラが現実ですかね?
単なる職業という考えならこれほど恐ろしい事はないですね。
子供っぽい考え方ですが「悪者をこらしめる」というような思いがなければなってはいけない職種だと思います。
服役していた可能性はありますね。
34人なら異常な鬼畜ならば4、5年くらいで行うでしょう。
インドは近年発展が目覚ましいと言われますが、それが「欧州を真似る」という風になって欲しくないでふね。
犯行期間の割に殺害数が多くないのもきっと計画的にそして慎重に犯行を行っていたのだと思います。
インドの4匹の処刑が無期限に延期されましたが、私はどうせこうなると思ってましたね。
ある程度「民意」に任せて犯罪者を捌いたほうがいい結果になるんじゃないでしょうかね?
法則性があるのに長年逮捕出来ないのは確かに情けないですね。
『グリーン・リバー・キラー』ことゲイリー・リッジウェイも「グリーン・リバーで毎回捨てられてるのに何で逮捕出来ないんだ」という人もいると思います。
ただ、日本の川とは比べられない規模ですし、どこで遺棄されたのかわからなければ非常に難しいと思います。
この殺人も町と町の間の道は日本で考えるより遥かに長いので難しいのかもしれません。
テキサス州でサミュエル・スコット・レイノルズ君(16)が、
銃で撃たれ、殺害される事件がありました。
容疑者は15歳の少年でした。
調べによると、事件の数日前、サミュエル君は同級生がいじめられているのを見て、
助けに入ったそうです。
そこで、いじめの加害者であった少年に逆恨みされ、殺害されたのだそうです。
https://news.livedoor.com/article/detail/17831926/
NHKのHPでやまゆり園事件の被害者の詳細が書かれていたのですが、
亡くなった19人中10人が女性で、自閉症やダウン症の人もいたそうです。
自閉症の人は、確かに意思疎通において障害がありますが、
人を騙したり傷付けたり、害を加えたりする訳ではありません。
より迷惑を掛けている人間は幾らでもいるし、そんな恨みを買う理由も無いでしょう。
また、自閉症の人の中には、豊かな才能や感性を持っている人もいます。(サヴァン症候群)
個人的に植松被告は、相手が抵抗出来ない人間だと分かっていて殺害したと思われ、
女性10人を殺害したとなると、心証はかなり悪いですね。
遺族の方がもっと訴えれば、良識のある人間なら、植松被告の思想を肯定しなくなるでしょう。
流石はアメリカといった事件ですね。
ただ、それでも植松を肯定する人はいるでしょうね。
植松被告は事件があった「やまゆり園」の職員でしたよね? 被害者がどの部屋に入居しているかは「勝手知ったる何とやら」で把握していたから短時間で19人も殺してしまう事ができたのでしょうね。被害者は複数の障害を併せ持った人達ばかりでしたから、「襲っても絶対に抵抗できない」と踏んで実行に移したのかもしれませんから、死刑にしなければ世間に示しが付きませんし、遺族にも申し訳が立たないと思いますが、如何ですか?
僕も無差別殺人ではなく、相手を選んで殺したのだと思います。
襲っても反撃出来ないような弱い障害者を。
詳しくは調べていませんが、少なくとも亡くなった方々は、
寝たきりの最重度のような人達ではなかったようです。
最重度の人も、後で殺すつもりだったのかも知れませんが。
個人的には、公開処刑でもいいくらいです。
当然知っていたしある程度把握していたでしょう。
流石に死刑になるとは思いますが、近年のヨーロッパを中心とする死刑根絶の風潮に影響を受けなければいいのですが。
同情の余地なんて全くないし、死刑にしないと示しつかんでしょう。
またインドでひどい話です。
マニンダー・シン(27歳)は交際相手の女性を殺害。
マニンダーがテレビで殺人を告白したことで発覚したそうです。
また、マニンダーは2010年にもまた別の女性も殺害してたそうです。
鬼畜ですね。
今度調べてみます。