_20191209_231449
ニコラス・リンジー (アメリカ)
【 1995 ~      】



ニコラス・リンジーは、1995年1月18日、アメリカ・フロリダ州セント・ピーターズバーグで生まれた。

リンジーは問題を抱えた少年であり、大規模な窃盗や不法侵入、暴力など様々な犯罪歴を抱えていた。

また、フェイスブックでギャングの一員である事を書き込んでいた。

だが、学校でのリンジーは欠席する事は多かったが権威に従順であった。

また、教師のカレン・モールスによると、リンジーは教師の注意に対して最善を尽くすような生徒であったという。

サンクトペテルブルク市長ビル・フォスターは、2010年にリンジーとイベントで会っていた。

この時、リンジーは最初の窃盗で逮捕された後であったのだが、フォスターに強く感銘を受け、人生で成功したいという目標を持っており、早く大人になりたいと発言していた。


2011年2月21日夜、トロピカーナ・フィールド付近の家から通報が入る。

通報者は男性で、家の裏庭にレンガを持った黒ずくめの男性がフェンスを飛び込えて来たというもので、おそらく強盗だと話した。

通報を受け警察官デイビッド・クロフォード (46歳♂) が現場に駆けつけた。

午後10時37分、クロフォードはパトカーから降り、メモ帳を取り出した瞬間、至近距離から何度も撃たれ射殺された。

仲間の警察官ドナルド・ジグラーが銃声を聞き、現場に駆けつけるとクロフォードのパトカーを見つけた。

そして、クロフォードの遺体を発見するが犯人はすでに逃走していた。

事件を受け、200人以上の警察官が集まり、大規模な捜査が行われた。


翌日22日夜、周辺の目撃情報からリンジーは逮捕された。

逮捕されたリンジーは犯行について詳細に語り、犯行現場の近くの小川に銃を捨てたと供述した。

リンジーは尋問の際に涙を流した。

リンジーの母親デネーン・スウェットは、事件を知った際、自分の息子が犯行に関与していると思い、警察に話していた。

事件が公になると16歳による犯行についての裁判の進め方や、そもそもそんな年齢でどうやって銃を手に入れたのか等、サンクトペテルブルク市民の注目を集めた (現在フロリダ州は銃を購入出来るのは21歳から) 。


同年3月7日、リンジーには第一級殺人で起訴される。

リンジーはピネラス郡刑務所に移され、大人と同じ罪に直面している他の少年と一緒に収監された。


リンジーの裁判は同年12月12日に設定されるが、2012年3月19日に変更となった。

リンジーは2005年にアメリカ最高裁判所で出された判決により、死刑判決が下されない事になっていた (18歳未満への死刑判決を違憲とする判決) 

リンジーは面会室で両親と会った時、クロフォード殺害を警察に告白していたのだが、この事を弁護士は両親が息子に告白するよう促したと主張した。

だが、裁判官は警察官が聞いたリンジーの自白は信用に値すると述べた。


2012年3月19日、リンジーの裁判が始まる。

証言は翌日の20日から始まるが、リンジー側は陪審員に殺人ではなく過失致死である事を納得させる事であった。

検事や検察官はリンジーがクロフォードを5回撃ったがそのどれも外す事がなかった事から、意図的で殺意をもった殺人だと主張した。


同年3月23日、リンジーは有罪判決となり、仮釈放の可能性がない終身刑が言い渡された。

法廷でのリンジーは他人事のように無関心な様子でほとんど表情を変える事なく、時折裁判官に対して微笑みかけた。

また、裁判官が話している時にヘッドホンを装着していた。


リンジーは控訴し、2017年1月20日、リンジーの弁護士は刑期を40年に短縮するようを求めたが、同年1月27日、終身刑は支持された。

殺害されたクロフォードは馬を愛し、誰にも優しい人物で、あまりやりたがらない夜勤で働く事も楽しんで行っていた。

また、妻と娘がおり、家族想いの男性であったという



《殺人数》
1人

《犯行期間》
2011年2月21日



∽ 総評 ∽

通報で駆けつけた警察官を射殺したリンジー。

犯行時、リンジーは16歳であった。

16歳といえば高校生になったばかりであり、そんな少年が銃を5発撃って警察官を射殺するというのは考えるだけで恐ろしい。

リンジーは学校では権威に従い、また、教師の注意に従うような人物であった。

教師が嘘をつく必要もないので事実だと思うのだが、ギャングに所属し凶悪な犯行を平然と行う人間の態度とは思えない。

学校で良い面する事での損得を考えた結果だと思うが、学校での素行と普通はイコールなので不思議ではある。

日本では16歳で殺人となると、少年院に行きおそらく10年も経たずに外に出て来れるだろう。

だが、リンジーは仮釈放の可能性がない終身刑となった。

そもそもアメリカはあまりに残虐な事件の場合は大人と同じ扱いとなり、そうなれば少年というハンデは関係なくなる。

ただ、裁判でヘッドホンを装着する事を許したり、それに対する罰がないのが不思議でならない。