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カーマ・クマリ=ベイカー (イギリス)
【 1968 ~      】



カーマ・クマリ=ベイカーは、1968年、インドで生まれた。

カーマはイギリスに移り (いつどのような経緯でイギリスに渡ったのかはわからない) 、デビッド・ベイカーと結婚した。

カーマはダヴィーナとジャスミンの2人の娘を生み、ウェイトレスとして働いていた。


しかし、2003年、カーマはデビッドと離婚する。

子供たちはカーマが引き取ったが、離婚した後、デビッドは新しいパートナーと再婚し、また、実業家として成功した。

カーマにもジェフ・パウエルというボーイフレンドが出来たが捨てられ、長年働いていたウェイトレスの仕事も辞めてしまう。

カーマは自分と違って仕事もプライベートも順調なデビッドに対して憎しみが募っていった。


2007年6月13日早朝、イギリス・ケンブリッジシャー州ストリーサムの自宅で、カーマは眠っていたダヴィーナ (16歳) の寝室に入った。

そして、包丁で37回刺して殺害する。

次にジャスミン (13歳) の寝室に向かい、29回刺して殺害した。

カーマは逮捕されるが、捜査官はベッドで横たわる2人の遺体を発見する。

カーマは犯行に使用した包丁を2日前の11日にスーパーで購入していた事がわかった。

カーマはデビッドと新たなパートナーとの関係に憎悪を抱き、デビッドに対する復讐として子供を殺したと検察は主張した。

検察官が用意した精神科医は、カーマを診察すると軽度の鬱病だが精神障害や精神疾患はないと診断した。

陪審員もカーマに責任能力があると判断し、わずか35分で評決が終わった。


2009年9月22日、最低33年は仮釈放の可能性がない終身刑が言い渡された。

BBCは判決について、
「現代のイギリスにおいて、女性に与えられた最長の刑の1つである」
と発表した。

判決後、事件を担当した捜査官はジム・マクロリーは、
「この事件は私の25年の勤務の中で最悪なものだった」
と語っている。


最後に2004年にカーマが教師の前でダヴィーナに向かって言った発言で終わりたいと思います。

「あなたが死んでくれる事を願っています」



《殺人数》
2人

《犯行期間》
2007年6月13日



∽ 総評 ∽

元夫への復讐と称して我が子2人を殺害したカーマ。

先日掲載したアーロン・シャフハウゼンも離婚した元配偶者に新たなパートナーが出来た事で犯行に及んだ。

また、エイミー・ヘバートも元夫への復讐で殺人に至ったが、このカーマとは復讐の内容が異なる。

ヘバートは元夫が不倫した事に対する怒りだが、カーマは自分とは対照的に何もかも順調な元夫に対する怒りであった。

どちらもとても許されない事とはいえ、ヘバートの場合は夫が不倫したという妻を追い詰めた責任があるが、このカーマに関してはわかっている限り元夫に何の非もない。

カーマはインド人であり、どういった経緯でイギリスへ渡ったのかわからない。

異国の地での生活は差別や偏見により精神を追い詰められる事が多い。

カーマの場合はどうかわからないが、もしかしたらそういった事で元々精神が追い詰められていたのかもしれない。