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エイミー・ヘバート (アメリカ)
【 1967 ~      】



エイミー・ヘバート (旧姓タルボット) は、アメリカ・ルイジアナ州ラフォーシュ郡で生まれた。

エイミーはルイジアナ州ロックポートにあるロックポート小学校に教師の補佐として働いていた。

エイミーはチャド・ヘバートと結婚し、1998年にカミーユ・キャスリーン、2000年にブラクストン・ジョンを生んだ。


2005年、チャドはエイミーに離婚を申請する。


離婚したくないエイミーは裁判を起こすが、2006年4月に離婚が成立し、2人の子供の親権は共同で保持する事となった。

離婚となったエイミーは酷く落ち込み、また、ブラクストンは軽度な自閉症であった為、仕事や家庭に次第にエイミーは追い詰められていく。


2007年8月20日、エイミーが職場に姿を現さない事に疑問を抱いた同僚が家を訪れた。

ドアをノックしても何の応答もなく、同僚は家族に連絡した。

エイミーの父親が911に連絡し、父親もエイミーの家に行き部屋の中に入った。

すると、すでに動かなくなっているカミーユ (9歳) とブラクストン (7歳) の遺体が見つかり、負傷したエイミーも発見された。

保安官はテーザー銃でエイミーを圧倒し拘束した。

子供の遺体はすでに死後硬直していた為、死亡してから1時間以上経っていた事がわかった。

エイミーは病院に搬送され、重態であった為集中治療室で治療を受けた。

担当医師はエイミーの怪我は自傷行為によるものだと診断した。

2人の検死を行うと、手と腕に防御創が見つかり、攻撃を必死に防ごうとしていた事がわかった。

カミーユは胴体前部に30から35ヶ所の刺し傷が見つかり、ブラクストンには胴体前部に約30ヶ所、後部に20から25ヶ所の刺し傷が見つかった。

カミーユは重要臓器の全てが傷を負っており、2人共に心臓が致命的に刺されていた。

また、カミーユは頭部も約30回刺されていた (頭蓋骨を貫通はしていなかった) 。

捜査を行うと、エイミーは子供達と一緒にベッドで発見されたが、自身を刺した場所と子供達を刺した場所は別々であると判断した。

ブラクストンはソファで刺され、カミーユは寝室や浴室で刺された可能性が高いとされた。

また、家族の飼っていた犬 (名前 : プリンセス) の死体も発見された。

エイミーは回復後、ティボドーの刑務所に収監される予定であったが、ルイジアナ州唯一の女性刑務所であるルイジアナ女性矯正施設に収容された。

エイミーの弁護士の1人はアンドレア・イェーツ (以前掲載) を弁護した人物であった。

検察官はエイミーが元夫に対して怒っており、それが犯行の動機だと主張したが、弁護人は精神異常を主張した。

エイミーを診察した精神科医はエイミーが、

「サタンが部屋で笑っていた」

と言っていたと述べた。

検察官はエイミーが元夫と義理の母親に2つの自殺メモを書いており、元夫の不倫を非難していた (元夫チャドは2008年に再婚している) 。

また、チャドの再婚相手が義母として2人の子供を育てたいと話していたが、エイミーが決して認めなかった。


エイミーは殺人で有罪判決となり、2009年6月24日、仮釈放の可能性がない2つの終身刑が言い渡された。

裁判官は終身刑を連続して遂行する事を望んだが、陪審員はエイミーに死刑を与えるかどうかについて投票した。

すると、死刑支持9人に対し反対が3人いた為、全員一致でなかったので死刑は却下された。


エイミーは控訴するが、2011年と2015年にルイジアナ州最高裁判所によって拒否された。

すると、エイミーは連邦裁判所に控訴し、メンタルヘルスの専門家がエイミーをインタビューすると、精神異常である事を証明したと述べた。


2018年5月、エイミーの控訴は却下された。

この事件はジャーナリストの1人がTwitterに投稿したのだが、ルイジアナ州でTwitterで扱われた最初の刑事事件とされている。



《殺人数》
2人 (他犬一匹)

《犯行期間》
2007年8月20日



∽ 総評 ∽

元夫への復讐の為に我が子を殺害したエイミー。

エイミーの動機は配偶者が不倫した事に対する復讐となっているが、本当にそうだったとしても復讐相手を子供に向けるのは当然間違っている。

復讐するなら配偶者や不倫相手に行うのが筋である (それでも当然許されないが) 。

何故矛先が子供に向かうのか、おそらく元夫が大切にしている子供を殺害する事で苦しむだろうという考えなのだろうが身勝手極まりない。

エイミーは死刑こそ却下されたが、仮釈放の可能性がない終身刑が下された。

日本で同様な事件が起きても死刑はもちろん無期懲役の可能性すらほぼない。

そう考えると流石はアメリカ司法である。