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アマンダ・テイラー (アメリカ)
【 1991 ~      】



2015年4月4日午後3時27分、アメリカ・バージニア州アイロントで、アマンダ・テイラーはショーン・ボールと共にアマンダの義理の父チャールズ・テイラー (59歳) の家に向かった。

そして、アマンダは大型のナイフを取り出すと、チャールズを刺した。

チャールズを刺すと、

「お前は何をしている?」

とチャールズがアマンダに問い掛け、アマンダの髪を掴んだ。

アマンダが更に刺すと、チャールズが激痛により叫んだ為、ボールがタイヤレバーでチャールズの頭を叩き割った。

その後、アマンダはチャールズを更に刺し続け、最後に深く刺して殺害した。

結局、アマンダは合計31回刺し、それは骨が砕ける程激しいものであった。

チャールズ殺害後、死体を横に自分の写真を撮り、ソーシャルメディアのアカウントに投稿した。

アマンダは血を流して死んでいるチャールズの前でポーズをとり、自身を『Brunette Bomber (ブルネットの爆撃機) 』と呼んだ。

その後、アマンダは犯罪記者のナターシャに自撮りした写真をブログに投稿するよう依頼する。

ナターシャは、
「自撮りの写真は彼女がニヤニヤと笑っていて見ていて吐き気を催した」
と話し、投稿を拒否しすぐに警察に通報した。

また、アマンダは罪のない人間をもっと殺すと述べていた。

アマンダとボールはバージニア州からノースカロライナ州へ車で逃走し、その最中に膝に置いた拳銃の写真を撮影してインスタグラムに投稿した。

写真には

「そろそろ終わりです。地獄で夫を見つけて最後には平和になります

と書き込まれていた。

だが、アマンダは血を欲し、次の標的を求めていた。

その後、2人はテネシー州へ向かい、ガソリンスタンドへ立ち寄った。

その姿が監視カメラに捉えられた。

そして、2人がスポーツ用品店で弾薬を購入し、テネシー州のモーテルで一晩過ごした。

アマンダは更に殺人を行うつもりであり準備も行ったが、ボールは乗り気ではなかった。

ブルーリッジパークウェイの休憩所で若い大学生の女性2人を見掛けると、次の標的と考えた。

アマンダはボールに2人を誘惑して連れて来るよう指示するが、ボールは拒否する。

アマンダは激怒し、車に戻るとボールを殺そうと考えた。

その後、パークウェイを走り、車を止めるとボールの首を撃った。

ボールの顔の写真を撮り、体を道路脇に置き去りすると車を走らせた。

ナターシャからの通報を受け、警察が捜査を進めていると、ノースカロライナ州でアマンダを見つける。

アマンダは再びナターシャに電話を掛けるが、丁度その時、アマンダが警察官に発砲した。

しばらくして警察官はアマンダを車から引きずり降ろし、手錠を掛けた。

アマンダは尋問を受けるまでまるで他人事のように気にする素振りを見せず、髪を触って遊んでいた。

ボールは弾丸が顎を貫通する重傷であったが一命を取り留め、その事を告げられるが表情も変えず何も述べなかった。

アマンダは、

「死刑になりたい。私は人を殺した。私は死刑に値する。死刑になる事が子供たちにとって最善だと思います」

と語った。

また、逮捕前にISに連絡したが、応答を受け取れなかったと述べた。

チャールズ殺害動機だが、アマンダにはレックスという夫がいた。

夫婦はバージニア州クリスチャンバーグに住んでいて2人の子供がいた。

アマンダとレックスは血や殺人を好み、連続殺人犯に憧れていた。

趣味が合う2人は惹かれ合い結婚したのだっ。

だが、レックスは2014年8月に首を吊って自殺してしまう。

アマンダはレックスの死が受け入れられず、悲しみに襲われた。

アマンダはレックスが自殺した原因を父親であるチャールズのせいだと非難していた。

実はチャールズは病気でオピオイド (鎮痛剤の一種) を日頃から接種しており、日頃、チャールズを看病していたレックスもオピオイドを服用するようになった。

自殺する時にはオピオイド中毒になっており、アマンダは安定した供給がなかったら夫は決してオピオイド中毒にならなかったと述べた。

アマンダのチャールズに対する憎しみは膨れ上がり、そこで、ボールが自身に好意を抱いている事を知っていたアマンダが殺人に加担させたのだった。

アマンダはチャールズを刺して殺害した事について

「彼 (レックス) が死んで以降、もっとも幸せな瞬間だった」

と話した。


2015年11月12日、アマンダには仮釈放の可能性がない終身刑が言い渡された。


2016年3月15日、ボールには最低41年は仮釈放の可能性がない懲役60年が言い渡された。

刑務所に収監されたアマンダはインタビューを受けた。

アマンダはチャールズ殺害について一切の後悔を示さず、

「それはやり過ぎですが、私はただ自由でした。彼 (チャールズ) に私が抱いた痛みを感じて欲しかった」

と話し、

「彼 (チャールズ) が彼 (レックス) を殺した事を知って欲しかった。蓄積された全ての憎しみと怒りの感情を彼に伝える事が出来ただけで幸せです」

と述べた。

また、

「彼の死後、落ち込んで生きている実感がなかった。ただ刺している時に彼が死んで以来の生きている実感を感じた

と話した。

写真を撮った事については、

「私はあまりの幸せに本当に興奮していて、写真を撮って皆に見せたいと思った。それは私にとって本当に嬉しい事です」

と話し、殺人については、

「全ての神経と自由な感覚、まるでジェットコースター乗っているような感じです

と述べた。



《殺人数》
1人

《犯行期間》
2015年4月4日



∽ 総評 ∽

『Brunette Bomber』または『Selfie Killer (自撮り殺人者) 』と呼ばれ、義理の父親を滅多刺しにしたアマンダ。

しかも、その殺害した義父の死体とツーショットを撮影してSNSに投稿した。

アマンダは愛する夫が自殺した原因が義理の父親だと思い、その憎しみを募らせ殺害に至った。

ただ、チャールズが直接レックスを殺害したのならわかるが、チャールズが使用していた薬物をレックスが使用して中毒になったのが原因であり、自ら接種したのならとても同情出来ない。

また、アマンダもレックスも血や連続殺人犯を好むといった趣味嗜好の持ち主であり、なるべくしてなった結果ともいえる。

だが、個人的に少し珍しいと思うのは、夫婦には子供が2人おり、少なくとも数々の写真上では幸せそうな家庭にみえる。

また、アマンダとレックスが愛し合っているのがよくわかる仲睦まじい写真が多い。

確認した中では本人らは入れ墨や派手な見た目にインパクトがあるが、子供に対しても奇抜な格好とかはさせていなかった (写真に撮ってないだけで子供を虐待していたかもしれないが) 。

また、犠牲者も義理の父親だけであり (共犯者は撃たれたが) 、他に犠牲者は出ていない。

最後無差別に犯行に及ぼうとしたが、これはおそらくどうでもよくなり自暴自棄となった行動に思える。

犯罪歴も調べた限りではそれまで犯した様子もなく、レックスが死んでいなければ何も起きなかった可能性もある。

おそらく、チャールズとアマンダは日頃から上手くいっておらず、それが1つの要因かもしれない。