フアン・カルロス・ヘルナンデス (メキシコ)
【 1985 ~ 】
パトリシア・マルティネス (メキシコ)
【 1980 ~ 】
フアン・カルロス・ヘルナンデス・ベハールは、1985年、メキシコ・ミチョアカン州ラサル・カルデナスで生まれた。
シングルマザーによって育てられたヘルナンデスは、母親によって女装させられた。
そんな母親は男性を家に誘っては性行為を幼いヘルナンデスに見せつけた。
また、当時、ヘルナンデスの世話をしていた女性により性的虐待を受けた。
ヘルナンデス10歳の時、階段から落ちた際に頭部を強く打ち、重度の外傷性脳損傷を負った。
パトリシア・マルティネス・ベルナルは、1980年、ヘルナンデスと同じメキシコ・ミチョアカン州ラサル・カルデナスで生まれた。
マルティネスの家庭は大変貧しく、生まれながらに境界知能障害と診断された。
2008年、メヒコ州 (メキシコ州) で2人は出会った。
ヘルナンデスが常連であったレストランでパトリシアがウェイトレスとして働いていたのが出会うきっかけであった (パトリシアはウェイトレスの前は売春婦だったともいわれる) 。
ヘルナンデスはパトリシアに自分は暗殺者だと話し、そんなヘルナンデスとパトリシアは一緒に行動する事となった。
2人は衣類、香水、携帯電話を販売する家族経営によるビジネスを始める。
また、2人の間に10年間で4人の子供が産まれた。
2012年、ヘルナンデスは仕事の約束と偽り22歳の女性を誘惑して家に連れ込むと、トイレで強姦し首を切断して殺害した。
犯行の間、マルティネスは子供たちを外に連れ出していた。
殺害後、マルティネスは死体の一部を切り取って調理し、ヘルナンデスと一緒に食べた。
2人目の犠牲者は隣人の女性 (19歳) で、吸入剤中毒に苦しんでいた。
ヘルナンデスはお金の約束で誘惑すると、トイレで強姦して首を切断して殺害した。
そして、死体をバラバラに解体し、唐辛子で調理すると2人で食べた。
2018年10月5日、エカテペックでベビーカーを押していた所、2人は逮捕された。
ベビーカーには犠牲者の遺体がバラバラの状態で隠されていた。
2人はこれまで少なくとも10人以上の殺害を認め、ヘルナンデスは更に10人の殺害を告白し、合計20人以上の女性を殺害した事を自供した。
自宅の冷蔵庫からは遺体の一部が発見された。
2人の手口は基本的にマルティネスが若い女性に服や香水の販売で近づき、言葉巧みに自宅に誘い込んだ。
そして、ヘルナンデスが女性を強姦し、殺害後に解体して一部を食べるというものだった。
しかも、自分達が食べるだけでなく、人肉 (主に心臓) を犬に与えていた。
また、犠牲者の骨は「サンテリア (現地の民間信仰で人骨を使った呪術) 」に使用する儀式用として売り捌いていた。
残った遺体は更に細かく切り刻み、空き地で燃やしたり埋めたりした。
供述により発見された遺体は20リットル入りのバケツいっぱいに肉片が詰め込まれており、セメントで埋められていた。
2018年4月にアーレット・サマンサが、同年6月にエブリン・ローハスが、同年9月にナンシー・ノエミがそれぞれ行方不明となっており、2人に殺害された可能性が高いとされた。
また、ノエミをさらった際に一緒にいた生後2ヶ月の赤ん坊は人身売買で売り捌いた事がわかった。
2人は逮捕後も反省の様子は一切なく、ヘルナンデスは警察署で警察官に向かって
「お前の母親を呼べ!心臓を抉り出してやる!」
と叫んだ。
また、尋問に対してヘルナンデスは、
「釈放された場合、また女性を殺すだろう」
と述べた。
裁判でも一切の反省の様子を見せず、傍聴席にいる多くの遺族からの罵声に対しても何の反応も示さなかった。
2018年3月に殺害された犠牲者の存在が明らかとなり、懲役40年が追加され、結局、2人にはそれぞれ合計懲役327年が言い渡された。
判決を言い渡された2人はへらへらと笑っていた。
2019年4月25日、裁判で2人にそれぞれ懲役30年が追加された。
判決を言い渡された2人は以前と同様笑みを浮かべた。
その様子を間近で見ていた遺族は、
「不気味な感じで鳥肌が立った」
と話した。
最後に取り調べで述べたヘルナンデスの発言で終わりたいと思います。
「女どもの心臓は呼吸の為に使われるよりも俺の犬に食べられた方がよっぽどましだ」
《殺人数》
20人以上 (他犯罪多数)
《犯行期間》
2012年~2018年
∽ 総評 ∽
『Ecatepec of Morelos (エカテペックの怪物) 』、『The House of Horror (恐怖の家) 』、『The Butchers of Ecatepec (エカテペックの屠殺者) 』等と呼ばれ、少なくとも20人の女性を殺害したとされるヘルナンデス&マルティネス夫妻。
ヘルナンデスは母親からの虐待、マルティネスは元々知的障害を抱えており、2人はすでに精神的に不安定な状態にあった。
その2人が一緒になる事で犯行は過激に苛烈になっていった。
2人は最初の犯行から食人を行っており、端から食べる気があったのだろうが、どちらが言い出したのかどちらも食べるつもりだったのか経緯がよくわからない。
犯行はマルティネスが誘惑し、その後、ヘルナンデスが強姦して殺害するというのが基本であった。
マルティネスは中年の女性であり、犠牲者の女性も安心してついていった結果の惨劇であり、とても知的障害者とは思えない卑怯で狡猾な犯行といえる。
裁判や警察署での態度も何も悪びれる素振りもなく、最後まで悪人らしい態度であったが、それは遺族が不気味で恐ろしいと感じる程であった。
下手な反省や泣かれるよりも純粋に憎み続けられる分、よっぽどましであると個人的には思う。
コメント
コメント一覧 (12)
度し難いです死刑廃止した国の司法は。
食人鬼は更生不能!30年の懲役はもちろん無意味もいいとこ!
2匹とも老齢になっても絶対人を食べますよ!
悪態をつくリスクが全くないから遺族や被害者に遠慮なく悪態をつけるんですよ!
こういう鬼畜こそ裁判のあと即処刑がいいのですが、死刑にできない現実がもどかしい!
食人鬼はその味や行為を忘れられません。
なので仰る通り外に出たら間違いなくまたやります。
こんな犯罪大国で死刑に出来ないというのはおかしいですねホント。
お国柄なんでしょうか、もう残虐極まりないです。
メキシコは麻薬戦争で有名ですが、ギャングや麻薬絡みの連中の派手な大量殺戮に隠れて、こーゆう個人レベルの猟奇犯罪も横行してるんですかね。
コロンビアやブラジルなんかと同様、あの辺の国の「人命の軽さ」ったらないです。
だったら犯罪者に対しても処分という名の処刑をしろよ!って話ですが。
お国柄というのも当然あるでしょう。
食人はロシアが得意としてますが、南米も多いですね。
仰る通りカルテルによる抗争に隠れてシリアルキラーも非常に多いです。
私も全く同じ意見ですね。
人の命が軽いのに何で死刑がないのか。
そこが理解に苦しみます。
存在自体が「害悪」そのものでしょう。
南米特有の超激甘司法により、反省も皆無でくたばるまで飼育を余儀なくされ「ナニも償わない」・・・・・・そもそも、償わう気持ちものカケラさえ持ち合わせていない。
2匹合わせて懲役327年も無意味な刑罰、と言うより全く意味が無い!
懲役刑と云うのは、その期間で更正し得るとされる年数を意味します。
反省・更正の余地が全く無い鬼畜クソムシ2匹には「税金で気楽に生きていける御褒美」にしかならないので刑罰としては意味をなさないと私は思います。
凶悪鬼畜クソムシを人間扱いするのが、そもそもの過ちでしょう。
人権剥奪の上で「駆除」こそが鬼畜クソムシが唯一、僅かに犯した罪を償う方法だと思います。
態度をみても解る通り、償い所か反省や後悔も微塵もない。
仰る通り税金で一生を賄ってあげると宣言したのと同じです。
私が遺族なら一生懸命働いて納めた税金をこんな鬼畜の衣食住を賄っていると考えたら発狂しそうですね。
ハロウィンといえば服部氏殺害が浮かんできました。
ブットンでもトチクルッてもない事件だし加害クソムシもこれといって特徴もないけど文化の違いやそれに伴う非情な結果に衝撃を受けました。
アメリカでも事件は多いですね。
ハロウィンの置物と思っていた死体が本当の死体とか。
懐かしいですね。
「フリーズ」と「プリーズ」を聞き間違えて撃たれた事件でしたっけ。
結局加害者は無罪になったんでしたっけ。
相変わらず他国の人間には厳しいですね。
取り調べでも拷問は当たり前で、それが冤罪を生み出す元になっているようです。そういう権力による横暴があるところは中国やイランのダメなところですね。
イランは未成年を処刑する数少ない国ですからね。
冤罪で死刑はもっての他です。
ただ、それで冤罪を非難するのは当然ですが死刑を非難するのはお門違いです。
これまでしつこいくらい言ってますが、冤罪は死刑があるから起こるのではなく、警察や司法の怠慢や惰性、適当な対応、処理で100%起こるのです。
仰る通り中国やイランの厳罰は支持しますが、そういった強引な所はダメですね。
未来ある子供たちも巻き添えにして、最後には泣きながら命乞い。
手を汚さない腐った異常者の醜悪な死に様に巻き添えを食らった子供たちが本当にかわいそうに思いました!
手下をうまく使い、自分はただ命令するだけ。
生きざまを見てたらマンソンみたいで嫌な気分になってきました!
掲載していただけたら幸いです。
泣きながら命乞いですか。
私が最も嫌う人間ですね。
じゃお前は今まで何人の命乞いを無視して来たんだと言いたいですね。
今度調べてみます。