サマンサ・ルースウェイト (イギリス)
【 1983 ~ 】
サマンサ・ルイーズ・ルースウェイトは、1983年12月5日、北アイルランド・ダウン郡バンブリッジで生まれた。
父親は元イギリス軍人であり、ルースウェイトはイギリス・バッキンガムシャー州アイルズベリーで育った。
17歳の時にキリスト教からイスラム教に改宗し、2002年にロンドン大学で宗教と政治を学んだ。
ただ、当時の友人によると、熱心なイスラム教徒であったが過激な思想や言動はなく、内気な普通の少女であったという。
ルースウェイトは当時起こっていたイラク戦争反対デモに参加した。
その後、ジャマイカ系のイギリス人、ジャーミイン・リンゼイと結婚し、子供を産んだ。
2005年7月7日、『ロンドン同時爆破テロ事件』が発生すると、夫のリンゼイが容疑者の1人とされる (リンゼイ自身はテロの際に死亡したとされている) 。
この時、ルースウェイトは夫の事について、
「このような凶悪な犯罪を犯すような人には見えなかった」
と心境を語っていた。
だが、後に捜査当局がルースウェイトの自宅を家宅捜索した際、テロで使用された爆発物と同じ成分が見つかった。
ロンドン同時爆破テロ事件後、ルースウェイトは子供を連れてアフリカに渡った。
2009年、偽造パスポートを使って家の賃貸契約を少なくとも3件、他にも銀行や店からお金を借りた。
それらの総額はおよそ18万3000ランド (約180万円) だといわれている。
そして、ルースウェイトは「アル・シャバブ (ソマリア南部を中心に活動するイスラム勢力でソマリア南部最大の勢力) 」とパキスタンなどのイスラム過激派らを結ぶネットワーク作りに従事した (とされている) 。
また、南アフリカに住んだ時は「ナタリー・フェイ・ウェブ」という偽名を名乗った。
2010年7月、ルースウェイトは4人目の子供である女児を産んだ (4人の内、3人が父親が異なる) 。
通院の際、常にアダム・オマールという男性がルースウェイトに付き添っていた。
2013年5月、ロンドンでイギリス兵が殺害される事件が起こったのだが、この事件はルースウェイトが関与しているとされた。
同年9月21日、ケニアにあるショッピングモール「ウエストゲート・モール」をソマリア過激派アル・シャバブが襲撃する。
そして、駆けつけた警官隊や兵士との銃撃戦が展開される。
テロは2日後の23日に制圧され、犯行グループ5人が死亡し、11人が逮捕された。
死亡した5人の中に白人女性がおり、一時それがルースウェイトではないかと騒がれた。
また、「 (ルースウェイトが) 実行犯の男らに銃撃するよう命じていた」とか「自らも銃を撃っていた」という目撃情報が複数出ていた。
しかし、ルースウェイトは死亡していなかった。
このテロにより66人が死亡、175人が負傷した。
同年9月26日、ケニア政府からの要請により、国際刑事警察機構はルースウェイトを国際指名手配した。
指名手配されたルースウェイトだったが、結局、ショッピングモール襲撃には関係ないとされた。
この頃にはルースウェイトは「世界で最も危険な女」と呼ばれるようになっており、黒い未亡人『Black Widow』にかけて『White Widow (白い未亡人) 』と呼ばれるようになった。
また、ケニア国内では『白い姉妹』と呼ばれ恐れられていた。
2014年5月、ルースウェイトはアル・シャバブの上級司令官ハッサン・マリム・イブラヒムと結婚した。
同年11月、ロシアの報道機関がロシアの分離独立の狙撃兵によって射殺されたと報告した。
ルースウェイトはドンバス紛争でウクライナの為に戦っていた。
しかし、結局、ルースウェイトは死亡していない事が判明した。
また、ルースウェイトは2015年に148人が虐殺された大学での銃撃戦に関与しているといわれている。
更に300ポンド (約4万5000円) で女性自爆テロリストを募集したり、自爆テロを行った15歳の少年を斡旋した。
これまでルースウェイトが関わっている殺害は400人に及ぶとされた。
現在、ルースウェイトはイエメンに潜伏しているといわれている。
ルースウェイトは捕まらない為に整形手術を行ったりあえて体重を増やしたりしていた。
《虐殺数》
400人以上?
《犯行期間》
2005年~現在
∽ 総評 ∽
『White Widow』と呼ばれ、「世界で最も危険な女」と言われたルースウェイト。
ルースウェイトは数々のテロ事件の影で暗躍していたといわれ、その犠牲者は少なくとも400人以上とされている。
ルースウェイトは未だ逮捕されておらず、その為、どのような経緯でどのくらいの事件にかかわっていたのかよくわからない。
その為、感想を述べるのも難しいが、捜査当局が見つける事に躍起になっているので、余程の事を行っているのは間違いないだろう。
個人的にはほとんど表に出て来ないのが非常に不気味に感じる。
コメント
コメント一覧 (19)
太ったりやせたり整形したりといろいろ逃げるために頭使ってるのが腹立たしい。
遅れあそばせながら6周年おめでとうございます。
こいつも6周年にふさわしい衝撃的な大物犯罪者ですね。
明日の記事も楽しみにしています
女性だから尚更難しいのかもしれませんね。
ありがとうございます。
こちらこそよろしくお願い致します。
あと、white widowなんてかっこいい名前はこいつにはもったいない
こいつの別名なんてRat(白いドブネズミ)でいいでしょう。
本当ですね。
そういう名前に何故しないのか疑問ですね。
自爆テロも、そんなに神聖な行いであるならば、自ら進んでするべきなのに己の穢れた命には非常に執着する見苦しい凶悪クソムシです。
「ウクライナの為に戦った?」違います。
「政情不安な、ウクライナを利用して凶悪犯罪であるテロを見境無く実行した!」だけでしょう。
宗教とは、人を救うべき存在でなければ意味がありません。
救うべき人々を見境無く殺害する輩が、信仰を口にするのは、イスラム教への最大の侮辱でしょう。
この凶悪クソムシが重ねているのは、功徳では無くて犯歴です。
結局自分の命は惜しい情けない輩という事ですね。
こんな凶悪犯が見つからず捕まってないのが恐ろしいです。
2人ともいじょうなへんたいでした。
キスは夜の町の有名人で、マトゥーシュカは爆発を見てしゃせいするいじょうせいへきしゃの殺人鬼です。
今度調べてみます。
正直私なんかは先進国の安全で快適な生活を捨てて各地でサボタージュをおこないながら世界中を逃げ回るなんて生活絶対に嫌なんですがこの手の連中は後悔しないんですかね?まぁ実行に移した以上もう後には引けないでしょうけど。
そうですね。
やはり教育というのは大切という事です。
後悔していたらやってないでしょうね。
こういう人間が一番不気味だし、嫌いな人間です。自分は影から人を操って
楽しいんですかね。恐らく非常に陰湿な性格なのでしょう。
そうですね。
やはり女性というのがそう思わせるのだと思います。
こちらこそよろしくお願い致します。
こうやって国際的に追われてたら落ち着いて生活できなさそうですが整形もしてるし何食わぬ顔して過ごしてるのかもしれませんね。
white widow つながりで Sally Anne Jonesって奴もいましたが、その人はドローン攻撃で亡くなったそうです。
確かにそうですね。
ただこういう輩は特別なルートを持っているのでしょう。
ドローンで亡くなったて衝撃ですね。
ジハーディ・ジョンも無人機攻撃で亡くなりましたけど衝撃的でしたね。どんどんハイテク化してますよね。
サマンサってヤツももしかしたら無人機に怯えてるてのかもしれないですね。そんな生活普通なら耐えられないですけど。
体型変えるのも凄いですが、そこまでの必死さが悪人らしいですよね。
イエメンにいるとしたら水不足とかどうなんだろう?入浴や歯磨きも難しそうですね。
怖いとか言ってられないんでしょうね。
それほど逃げる事に必死だったと思います。