_20190905_150052
ロセンド・ロドリゲス (アメリカ)
【 1980 ~ 2018 】



ロセンド・ロドリゲス三世は、1980年3月26日、アメリカ・テキサス州ウィチタフォールズで生まれた。

父親はアルコール依存症で、事あるごとにロドリゲスに暴力を振るった。

ロドリゲスはテキサス州ラボックにあるテキサス工科大学に入学し、ファーストフードの事務員として働いた後、アメリカ海兵隊に所属した。


2004年5月4日、ジョアンナ・キャスリン・ロジャース (16歳♀) が行方不明となる。


2005年9月13日、サマー・リー・ボールドウィン (29歳♀) の遺体がラボックの埋立て地で発見される。

ボールドウィンはスーツケースに入れられており、死因は首を絞められた事による窒息死で、身体中から多数の打撲痕が見つかった。

ボールドウィンはワシントン州出身で、2日前の11日から行方不明となっていた。

また、ボールドウィンは売春婦であったが、殺された時、妊娠5週目である事がわかった。


ボールドウィンの遺体が発見されてから2日後、ロドリゲスは逮捕された。

逮捕された時、ロドリゲスはアメリカ海兵予備役であった。

ボールドウィンの遺体が入れられたスーツケースをロドリゲスが12日にウォルマートで購入していたのがCCTV (監視カメラ) で確認された。

尋問でロドリゲスは11日の夜にボールドウィンと一緒にホテルへ入り、12日の早い時間に性行為を行ったと述べた。

その後、ナイフを取り出し軍事訓練の一環としてボールドウィンの首を絞めたと話した。

そして、行方不明となっているロジャースの事も話し始める。

ロドリゲスはロジャースと性行為の後、お金を払う事を拒絶すると暴力的になった為、殺害したと述べた。


2006年10月、ロドリゲスの証言を元に広範囲で捜索を行い、ロジャースの遺体を発見する。

ロジャースの遺体もスーツケースに入れられており、ボールドウィンの遺体近くの同じ埋立て地で見つかった。

当初、ロドリゲスはロジャースとボールドウィンの殺害を認める代わりに嘆願取引を申し入れていたが、土壇場で取り下げた。


その為、2008年5月14日、ロドリゲスには死刑が言い渡された。

ロドリゲスの弁護士は、検死を行った検察官が情報の1つを開示しなかったと主張し、死刑判決を取り消すよう訴えた。


2017年10月30日、アメリカ最高裁判所がロドリゲスの控訴を却下した。


2018年3月27日、誕生日の翌日、致死量の注射による死刑が執行された。

享年38歳。



《殺人数》
2人

《犯行期間》
2004年5月4日、2005年9月12日



∽ 総評 ∽

『The Suitcase Killer (スーツケース殺人者) 』と呼ばれ、2人の女性と性行為後に殺害したロドリゲス。

ロドリゲスは犯行時、現役のアメリカ海兵軍の兵士であった。

ロドリゲスは幼少期に父親の虐待を受け、おそらくその事が性格を歪ませ、後の凶行に結びつけたと思われる。

ロドリゲスによる犠牲者は2人であるが、2人共スーツケースに入れて遺棄した。

ただ単に隠す為か、スーツケースに何らかの思い入れがあるのかよくわからない。

また、犯行も行為の後にお金を払わなかった事で逆上した為殺害したと述べたが、最初から殺すつもりだったのか逆上した為咄嗟に行ったのかわからない。

犯行後にスーツケースを買いに行っており、最初から殺すつもりなら初めから用意しておいてもいいような気がする。