ペーター・ニルシュ (ドイツ)
【 ? ~ 1581 】
ペーター・ニルシュ (またはニールス) は、ドイツの田舎で強盗を生業とする犯罪集団を率いていた。
この犯罪集団はドイツとスイスと接するフランスのアルザス地方でニルシュとシュメールによって結成された (といわれる) 。
その後、犯罪集団は24人となり、フランス北東部のファルスブール近郊で強盗や殺人といった犯罪を行うようになる。
集団はグループに分かれ、ドイツ・ランダウ、ドイツ・キルヒヴァイラー、ドイツ・コブレンツ、フランス・ストラスブール、フランス・ファルスブール等で犯行に及んだ。
人数はまちまちで、1人の場合もあれば9人や6人で活動するグループもあった。
犯罪集団は主に人気のない森や山々で犯行に及び、稀に道路沿いや都市部で犯行に及んだ。
1577年、ニルシュは他のメンバー数人と共に逮捕される。
ニルシュは拷問を受け、20歳の女性殺害を含むこれまで75人を殺害した事を告白する。
また、証言を元に組織のメンバーリストが作られた。
しかし、ニルシュは逃亡する事に成功する。
ニルシュ逃亡を受け、その様子が描かれたチラシやパンフレットが多く作成され、世間に配布された。
ニルシュとシュメールらメンバーがファルスブールに集まった時、自分達集団の前途を祝福した。
そして、ニルシュとシュメールは悪魔と出会ったと話し、悪魔に生け贄を捧げる事で魔法を使う事が出来ると語った。
魔法を使用する為に最も必要な素材は胎児の遺体であり、呪文を唱える間、ニルシュは胎児の心臓を食べた。
また、胎児の肉と脂肪を魔法の蝋燭と調合して火を点ければ、家で寝ている住人を起こす事なく略奪出来るとも話した。
ニルシュは超常的な力により肉体的な変化も可能となっており、丸太や石に変化したり、晩年は犬や猫、ヤギに変化する事も出来た (ただ、当然そういった変身は不可能であり、元々変装の達人であった為、それに尾ひれはひれが付いて現代に伝わったとされている) 。
1579年、ニルシュがフランスとの国境にあるドイツ西南部のシュヴァルツヴァルトで活動しているという情報が入る。
だが、ニルシュは変装により頻繁に外見を変えており、時には普通の兵士だったり、時にはハンセン病患者を装ったりした為、なかなか捕まえる事が出来なかった。
ただ、ニルシュはどんな変装をしていても常に大金を所持し、ズボンに装填された2つの銃と巨大な両手剣を持っていた。
また、ニルシュは身体的特徴として、2本の指が曲がっており、顎に古傷があった。
それらの特徴により、1581年、ニルシュは再び逮捕された。
ニルシュはドイツのノイマルクトという町にある「ベル」という名の宿に泊まった。
数日後、ニルシュは体を洗う為に公衆浴場へ行くが、バッグを宿に置いたままにしていた。
ベルのオーナーが管理の為に部屋に入るとバッグを見つける。
この時、ニルシュの悪名はドイツ国内に轟いており、身体的特徴が記されたパンフレットもオーナーは見ていた。
オーナーは宿の警備員にバッグを渡し、中身を確認すると、そこには殺害された胎児の切り取られたいくつもの部位 (心臓や腕) が見つかった。
その後、武装した8人の町民によってニルシュは逮捕されたのだった。
逮捕されたニルシュは、バッグの中身を見せられこれまでの殺人を告白した。
ニルシュはこれまで15年に及ぶ犯行でおよそ1575人を襲った。
犯行はドイツやフランスを中心にいくつかの国で行われ、相手はお金持ちから貧乏人まで様々であった。
ライン川の両側で妊婦9人を含む200人以上を殺害した。
ドイツ・ヴュルテンベルク州では123人を殺害した。
オーストリアでは5人の妊婦を殺害し、チェコの首都プラハやボヘミアでは8人の妊婦を含む140人を殺害した。
1580年にはドイツ・キッツィンゲンの妊婦を殺害し、お腹を切り裂くと胎児 (♂) を取り出し心臓を食べた。
胎児は全て魔法を使う為に殺害したと述べ、常に鞄を持ち歩き中に胎児の心臓等を入れていた。
こうしてニルシュは24人の妊婦とその胎児を含む520人以上 (一説には544人殺害で有罪判決を受けたとも言われる) を殺害したと告白した。
ニルシュは同年9月14日から16日の3日間拷問を受け最後は処刑された。
初日は身体中を切り裂かれ、その傷の中に熱した油が注がれた。
2日目は足に熱した油を注ぎ、熱された石炭で全身を焼かれた。
最終日は処刑場に連れられ「broken on the wheel (壊れた車輪) 」と呼ばれる処刑方法で、車輪で42回殴打された。
通常、これまでの拷問で絶命していてもおかしくなかったが、ニルシュはまだ生きていた為、最終的には体を4つにバラバラにされた。
この520人以上の殺人数は、ドイツにおいてクリストマン・ゲニッペルティンガ (以前掲載) に次いで史上2位の記録である。
《殺人数》
520人以上 (544人の可能性あり)
《犯行期間》
1566年~1581年
∽ 総評 ∽
犯罪集団を率いて実に1500人以上を襲い、520人以上を殺害したとされるニルシュ。
今から500年近く昔の話であり、正直その存在には疑問が残る。
一応、当時のニルシュの様子を記した歴史家やパンフレット、チラシ等現存するらしいが、それでも何ともいえない。
だが、前述したゲニッペルティンガに比べてその存在の信憑性は高いとされている。
ニルシュは強盗犯にして悪魔崇拝者、そして、カニバリズムと犯罪の全てを高水準で繰り返した戦慄の異常者といえる。
ニルシュとゲニッペルティンガの活動時期はほとんど同じ時期で、処刑されたのもニルシュが9月でゲニッペルティンガが6月であった。
ただ、ゲニッペルティンガは洞窟に潜み、通行人を狙ったり洞窟に招き入れて殺害したりと、犯行は単純で場所も限定的であり、その為ニルシュと相容れる事はなかった。
この2人が実際に存在していたとしたら、2人だけで実に1500人近く殺害している事になり、まるで戦争による犠牲者の数である (戦争ですら小規模だとこれ程にならない) 。
コメント
コメント一覧 (17)
ペストや戦争など命の値段が軽くなる要素はものすごくいっぱいあるのに何匹も鬼畜が暗躍してると思うとどれだけ命が軽くなっていたか?
しかも、大人すら身震いするくらいの衝撃度の高い昔話もあまた。
こんな時代私は生きていけないでしょう。
話は変わってこの鬼畜はすごい高レベルの鬼畜ですね。
食人、悪魔崇拝などほとんどの犯行を高レベルで行っているのはおぞましい限りです。
殺す前に何度も何度も拷問されているのであまり悪い気分にはなりませんでした。
冤罪の可能性と同情できる理由がない凶悪犯罪者は手加減なしにどんどん拷問すべきです。
実在しいたなら本当に恐ろしいですよね。
ただ古い時代というのがあり得そうな気がします。
けど、現在よりこの時代は命の価値や命への淡白さは比べ物になりません。
私もとても生きていけません、というか現代人は誰1人生きていけないでしょう。
世間的にいわれる異常犯罪をどれも行うというかなりの鬼畜です。
この時代は凶悪犯にもそれ相応の処刑をしているというのは素晴らしいですね。
確かに昔の話ですので創作であったり誇張されたものである可能性はありそうですが。
もし本当にこんな悪魔がいたとしたら最早殺人事件と言うよりは災厄の類いとして現地では語り継がれていそうですね。
事実ならとんでもないですよ。
ただここまでではないにしろベースになったり元になった事件や犯人はおそらくいたのだと思います。
※王公貴族は権力闘争や戦争に明け暮れ、重税に重税を重ねていたので犯罪発生率が高く、検挙率は低く逮捕には「密告(※報酬有り)」が重用されていたようです。
二度目の逮捕では武装市民8人によってであるし、変装も宿オーナーに見破られる程度、証拠となる胎児の部位や恐らくは武器すらも隠さず宿に置いて風呂に出掛けるおマヌケさからして狡猾で用意周到には程遠い。
数多あるクソムシ集団を全ては、捕まえられないので最もおマヌケなクソムシ集団を捕らえて拷問で自白させた感が強いです。
まぁ、凶悪鬼畜クソムシには変わりは無いので拷問の末、激痛を伴う処刑は良いですね。
※拷問官と云う職務が実在(※忌み嫌われる)しておりましたので処刑まで死なないように出来たようです。
中世ヨーロッパでは処刑は一大イベントだったので「引き裂きの刑」もジックリ時間を掛けていたと思います。
犠牲者の無念、遺族感情を加味すれば理想的とも思えますよ。
頭はかなり悪そうですね。
それとも悪魔によって捕まらないとでも過信していたのか。
拷問も素晴らしいと思います。
おそらく当時なので公開処刑だったと思いますが、それをみて気が晴れたでしょう。
新年から鬼畜が出てきたそうです。
インドネシアの留学生がイギリスで200人以上の男をごうかんしてたそうです。
留学生の犯行は全英最悪と言われるほどのごうかん数です
掲載してほしいです。
2020年もよろしくお願いいたします。
明けましておめでとうございます。
200人以上ですか。
以前、イギリス人によるアジアでの強姦事件を紹介しましたがその逆ですね。
今度調べてみます。
助けてと命乞いしてるのが情けなく思えます。
ゆっくりゆっくり拷問し、謝罪の言葉を吐くまで拷問して処刑はいい気分になりますね。
大胆不敵で罪悪感も良心もないサイコ凶悪犯罪者だったらなおさらいい気分です。
謝罪も反省もウソかもしれないけど、それでもその後激痛などで悶えながら死ぬことがある程度予測できるのならなおさらいい気分です。
凶悪犯罪者の拷問はある程度すべきと思います。(えん罪の可能性と同情できない理屈や方法の時だけ)
流石に400年以上前ですからね写真はないです。
仰る通り最後処刑の際の拷問の様子を描いたものだと思います。
私も罪の具合によって拷問を行うべきだと思います。
文在寅の舌禍事件(※アメリカを敵性国扱い)
アメリカ大使館に親北主義の学生が乱入、警備の「とある隣国」警察は傍観し、その後の釈明も幼稚園児以下の言い訳をする。
愛想尽きられた北朝鮮へ強烈なラブコール。
アメリカ駐留部隊の家族は半数以上が避難。
アメリカは最新鋭戦闘機F-35の「とある隣国」への引き渡しも拒絶する模様。
「とある隣国」アメリカ駐留部隊の全面引き揚げも・・・・・・
アメリカは「とある隣国」を同盟国として見棄てる気配!
先進国全てからも全く信用されていない。
東京オリンピックでは日本海にアメリカ艦隊が展開するかも知れません。
いやぁ、目が離せませんね。
それは素晴らしい事ですね。
一体何がしたいのか理解に苦しみますよね。
これでオリンピックに駄々をこねて参加しなかったら完全に世界から取り残されますね。
北朝鮮に強烈なラブコールを送っているクセに「とある隣国」首都にパトリオットPAC3(PAC2は配備済み)を配備したんですよ。
「全然、北朝鮮を信用して無いじゃん!」と笑ってしまいました。
「とある隣国」は防衛費(※軍事費)は世界4位!
※日本は7位~8位を行ったり来たり。
ですが、開発された兵器の数々は「爆笑の渦」を巻き起こすモノばかりです。
ミリメシも世界で最も貧相で不味い!
何処に消えているんでしょうか?膨大なお金・・・・・・
お笑い「とある隣国」軍を検索するとイロイロ楽しめます。
注意!飲食しながらの閲覧は控えた方が良いです。
就任間もなく北のボスと会談を行ったのが彼の頂点でしたね。
そこからは落下も落下し、前大統領よりも酷い転落振りです。
腹心も逮捕された事ですし、本人も汚職で逮捕される日近そうですね。
あの腹黒さが見え見えの表情が本当に嫌いですね。
テロに及んだ凶悪犯罪者は問答無用で射殺すべきです!
地位や財産、社会的信用が高い人間の犯行の場合は即座に財産、地位、社会的立場等の一切をはく奪してからごうもんとそれ相応の罰にすべきでしょう。
だいたい、家族や周囲は2の次で自分のことしか考えないからフザケタことができるんですよ。
今回の鬼畜どももそういう考えで数々の地域で暴虐の限りをつくしたのでしょう。
こいつらが数々の犯行の落とし前をきっちりつけて死んでるので悪い気分にはなりませんでしたね。
終身刑や中途半端な懲役刑は罰じゃないです!
世間様に罰を与えたと言いたいだけでしょう。
虐待の末、ごうかんの末死なせて懲役13年
多数の少女や女性をごうかんし懲役5年
77人を殺害し禁固21年
100人以上をテロで殺して死刑。その後恩赦で釈放
これは罰と思えますか?
犯罪のリスクをもっと厳しくしないといけないと私は思います。
当然ですよ。
死刑が全てを解決してくれます。
当然、遺族にとっては死刑で全てが終わるわけではありません。
殺された人間は帰って来ないので。
ただ、加害者が処刑されるのとされないのとでは雲泥の差です。
処刑されれば遺族も頑張って生きていく励みになるのです。
文献が見つかりませんでした。
よろしければ、情報ソースか、この犯罪者の本来の
アルファベットの綴りを教えていただきたいです。