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コナー・ベッツ (アメリカ)
【 1994 ~ 2019 】



2019年8月4日午前1時5分、アメリカ・オハイオ州デイトン中心部オレゴン地区で、銃乱射事件が発生する。

犯人は発砲を開始した後、近くのナイトクラブから大勢が走って逃げた。

犯人はナイトクラブへ向かって走り、入り口に辿り着いた所で近くでパトロールしていた6人の警察官が駆けつけ射殺された。

犯人はマスクと防弾チョッキを着用し、.223口径の自動小銃と弾倉複数を身に付けていた。

名前をコナー・ベッツといい、24歳の男性であった。

犯行と射殺されるまでの一連の様子は設置されている監視カメラに全て収められていた。

ベッツの銃撃による犠牲者は9人で (22歳~57歳) 、負傷者は27人という惨事であった。

銃撃を始めて射殺されるまでわずか30秒足らずであり、その間にベッツは41発撃った。

また、ベッツが射殺されずにナイトクラブへ侵入したならば、甚大な被害になったのは明らかだった。

肝心の動機だが、本人が死亡してしまったので不明であった。

ただ、殺害された9人の内、6人が黒人であった事からヘイトクライム (憎悪犯罪) でないかとされている。

また、犠牲者の1人がベッツの実の妹ミーガン (22歳) である事がわかった。

ミーガンとベッツはもう1人犠牲となった男性と3人で車に乗り街を出たが、途中から別々で行動していた。

最初の犠牲者がミーガンであった。

ベッツはデイトン在住で、ベッツが使用していたアサルトライフルは、テキサス州からインターネットで購入したもので、合法的に入手したものだった。

また、ベッツはこれまで犯罪歴はなかった。

この事件の前日、テキサス州エル・パソでパトリック・クルシウスによる銃乱射事件が起きたばかりであり、エル・パソでは22人、このデイトンでは9人と、犠牲者の数も甚大であり、立て続けに発生した事件に全米が衝撃を受けた。

アメリカ国内の銃乱射事件の統計をまとめているサイトによると、この事件は2019年に起きた乱射事件251件目であった。

デイトン市長は
「オレゴン地区はこの辺りでも最も安全な場所の1つであった。被害に遭った人達も土曜の夜に安全だと思ってナイトクラブに行ったに違いない」
と述べた。

また、市長は
「正直、今この国ではいつどこでこういう事件が起きるかわからない状況にある。今年3月に発生した竜巻ですら予防可能なのに」
と述べた。

幼馴染みによると、ベッツは内気な性格であり、高校時代に同級生の殺害や性的暴行の予定を記したリストを作成するなど、問題行動を起こしていた事がわかった。

元同級生の1人は実際、ベッツに殺害リストの筆頭だと告げられていた (ただ殺されていない) 。

デイトン警察がベッツの家を捜索した所、殺人に興味を持っていた事を示す文章が見つかったものの直接的な動機に繋がる証拠は見つからなかった。



《殺人数》
9人 (他負傷者27人)

《犯行期間》
2019年8月4日



∽ 総評 ∽

地元の治安の良い地区で深夜、銃を乱射し、9人を射殺したベッツ。

ベッツの犯行前日にテキサス州エル・パソで銃乱射事件が発生し、22人 (4日の時点では20人) が殺害されたばかりであり、いくら銃乱射事件が頻発するアメリカといえど、2日で31人が殺害されるというのはそうある事ではない。

ベッツの事件は銃乱射事件としては2019年アメリカにおける251件目とされているが、アメリカでは毎年およそ1日1件のペースで発生しているので、今年は例年に比べて多い方だといえる。

ベッツは射殺されてしまった為、エル・パソのクルシウスとは違い、これから真の動機が判明する事はない。

殺人に興味を持っていたり、高校の時に殺人リストを作成したりと、まともな精神状態にあったとはいえないが、犯行時は24歳となっており、高校を卒業して5、6年経っており、その間に犯罪を起こしたりもしていなかった。

また、妹と男性 (おそらく妹のボーイフレンド) と3人で車で出た後に犯行に及んだが、妹をどのような状況で何故殺害したのかもわからない。

謎が多い事件だが、理由はどうあれ犯行を行ったのは事実なので、とっとと射殺されて良かったと思う。