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アルタミラ刑務所暴動事件 (ブラジル)
【 2019 】



2019年7月29日午前7時頃、ブラジル・パラー州アルタミラの刑務所で暴動が発生する。

ギャングの「コマンド・クラス・A (CCA) 」に属する受刑者たちが、別の区画に侵入し、対立していたギャングの「コマンド・ヴェルメーリョ (赤コマンド) 」の受刑者たちを襲った。

ギャング同士の抗争は苛烈を極め、看守2名が人質にとられるまでに発展する。

そして、時間の経過とともに刑務所内から煙が立ち上る。

結局、暴動が収束するのは約5時間の正午頃であった。

この暴動により実に57人の囚人が死亡し、その内、40人近くが煙による窒息死であった。

これ程多くの窒息死が起こったのは刑務所の構造が原因であった。

また、死亡した57の内、16人が首を切断されていた。

ギャング同士の抗争であり、刑務所に対する暴動ではなかった為、人質となっていた2人の看守は解放された。

暴動は多くのテレビ局によって放映され、刑務所の敷地内から立ち上る黒煙や建物の屋根を歩いたり座っている囚人をカメラはとらえていた。

州政府は事前に予兆はなかったと発表し、また、銃器は見つからなかったが、手製のナイフがいくつか見つかり暴動に使用されたと述べた。

また、事件当時、刑務所には囚人が311人収容されていたのだが、過密収容を指摘された。

政府はそんな事はない否定するが、実際の収容定員は200人であった。

政府は攻撃に関わったギャングメンバーを特定出来れば連邦刑務所の独房に移送すると発表した。

実はブラジルではアルタミラの暴動が起こる2ヶ月前、パラー州と隣接するアマゾナス州マナウスにある4つの刑務所で暴動が起きており、少なくとも55人の囚人が死亡していた。

これらの暴動も麻薬組織による抗争とみられていた。

2017年1月にも複数の刑務所で国内2大ギャングによる抗争が起こり、130人以上が死亡した。

ただ、ブラジルの囚人の数は世界3位の約70万人であり、それ程の収容人数であれば暴動が起きるのは不思議な事ではなかった。

しかも、近年、麻薬関連により逮捕される犯罪者が増え、どこの刑務所も囚人の収容人数を大幅に超えていた。

その為、対立するギャングを刑務所で分ける事も難しくなっていた。

また、多くの刑務所の資金不足が影響し、看守の人数不足と育てる事が出来ないの事も原因に上げられている。

2018年10月に当選したジャイル・ボルソナロ大統領は、国内各地に刑務所の増設と警備強化を国民に約束していた。

しかし、刑務所は州それぞれの管轄となる為、今の所、機能していない。



《死亡数
57人

《暴動発生日時》
2019年7月29日



∽ 総評 ∽

刑務所内のギャング同士の抗争により囚人が57人死亡した。

40人が窒息死で、16人が首を切断されていた事から、おそらく死亡した57人の内、ギャングは16人だけで他はただの囚人だと思う。

「ギャングの抗争に巻き込まれて可哀想」と思う人もいるかもしれないが、そもそも犯罪者であり、犯罪を犯して収容されているので自業自得といえる。

大統領は刑務所の増設と警備の強化を掲げているが、この考え方は愚かという他ない。

刑務所を増やすのも警備を強化するのも必要となるのは「税金」であり、一見素晴らしい事を言っているように思えるがただ単に財政を圧迫しているに過ぎない。

何故、刑務所を増やし警備を強化する必要があるのか?

それは「犯罪者に甘い」からに他ならず、他に何の要因もない。

犯罪を犯し、軽い罪にして刑務所に入れ、囚人が増えたから看守を増やす。

そして、釈放し、また犯罪を犯して刑務所に入れ、刑務所が足りないから増やす。

一体こんな愚かな事をいつまで続けるのだろうか?

これらを一瞬で解決する方法がある。

それは徹底した「厳罰」である。

厳罰にすれば囚人もどんどん処分され、余計な刑務所を増やす必要はない。

当然、警備も過剰に強化する必要はない。

囚人の生活費という無駄な税金を遣う必要もなくなるし、厳罰により確実に犯罪は減る。

そして、無駄な事に遣っていた税金を教育や福祉、医療等に回して経済を発展させる。

私のような賢くない人間でもわかる論理だが、すでに犯罪が根付いているブラジルにはもはや不可能な事なのかもしれない。