マク・ガ・パ 事件 (韓国)
【 1996 】
1996年9月中旬、韓国の首都ソウル・江南区新沙洞で、チェ・ジョンス (24歳) はパク・チウォン (20歳、前科3犯) 、チョン・ジニョン (20歳、前科7犯) と出会った。
そして、ジョンスは2人に『至尊派』を模倣した犯罪組織を作ろうと持ち掛け、3人は『マク・ガ・パ (頑なに真っ直ぐ進むという意味で比喩的に無礼者、乱暴者という意味で使われる) 』という犯罪組織を結成する。
その後、京畿道城南市にある牡丹市場の遊興酒店で、中学校や高校を中退した若者、窃盗や暴行を犯した犯罪者に声を掛け、組織は9人に膨れ上がった。
『マク・ガ・パ』は『至尊派』同様、行動模範を作り、それは「裏切り者は殺す」「捕まったらその場で死ぬ」「男らしく格好良く熱く生きて死ぬ」というものであった。
また、外車に乗って我が物顔で街に繰り出すお金持ちに怒りを覚え、富裕層を皆殺しにする事に決める。
これは『至尊派』と同様の目的、標的であった。
その後、『マク・ガ・パ』は窃盗や強盗、暴行等の犯罪を繰り返す。
特に「ポクチギ (野球バットやレンガ等で後頭部を殴り金品を奪う行為) 」を頻繁に行った。
また、女性に対しては拉致し、お金を奪って解放した。
ガソリンスタンドにも3度、強盗に押し入っており、店員を野球バットで殴り、包丁で脅して現金を奪った (この事件は後に『ガソリンスタンド襲撃事件』という映画の元になっている) 。
同年10月5日、ホンダ・アコードを運転するキム (41歳♀) は、経営していたキャバクラの営業を終え、帰る途中であった。
そして、信号で止まった所、『マク・ガ・パ』一味がキムに襲い掛かり、盗んだ車に拉致した。
キムの目を隠しガムテープで手を縛り、車の後部座席に乗せた。
キムが所持していた現金40万ウォン (約4万円) とキャッシュカードを盗み、4桁の暗証番号を聞き出した。
その後、キムを車のトランクに押し込め、キムの車を盗むと、午前9時頃、第一銀行水原支店へ向かい、キャッシュカードから900万ウォン (約90万円) を奪った。
用がなくなったキムを殺そうと考え、アジトへ連れて行く。
殺されると察したキムは必死に命乞いをすると、ジョンスはタバコを2本取り出し、1本を与え、
「まだ金はあるか?」
とキムに聞くと、
「そんなにない」
と答えた。
すると、ジョンスらはキムを生き埋めにして殺害した。
同年10月29日、盗難車の検問をしている所、盗難車に乗っていた『マク・ガ・パ』の5人が逮捕される。
通常、車の盗難の場合、車だけが目的で盗むという事が少ないと判断した警察官は、余罪を追及する。
すると、年少のメンバーがキム殺害を自供した。
これにより『マク・ガ・パ』全員が逮捕された。
供述の下、倉庫の床の下を掘ってみると、裸のキムの遺体が発見される。
キムの検視を行うと、埋められる前に首を折られている事がわかり、キムは体を全く動かせない意識のある状態で埋められた事が判明した。
何故、キムを生き埋めにしたのか問われると、
「手や体に血が付くのが嫌だったから」
と述べた。
また、リーダーのジョンスは『マク・ガ・パ』結成の2ヶ月前の7月に、『ボス』というタイトルの映画を観て、犯罪組織に憧れを抱いたと述べた。
そして、『至尊派』のような殺人組織を作り、全国的な犯罪組織のボスになりたいと思ったと述べた。
『マク・ガ・パ』の事件が公になると、『至尊派』の事件が起きたばかりで、しかも、それを模倣した事件という事もあり韓国全土が震撼した。
裁判でリーダーのジョンスには死刑が、チウォンとジニョンには無期懲役が、その他のメンバーには罪に応じて執行猶予3年付きの懲役1年6ヶ月から6年がそれぞれ言い渡された。
余談だが、俳優のパク・ジェジョンは兵役の際、基礎軍事訓練を終えた後、法務部所属の矯正施設警備隊に配属された事があった。
この時、ソウルの拘置所へ赴き、凶悪犯罪者や死刑囚の監視を短期間だが行った。
後にジェジョンは、刑務所の中でジョンスが最も記憶に残った死刑囚だったと述べている。
《殺人数》
1人 (他犯罪多数)
《犯行期間》
1996年10月5日
∽ 総評 ∽
『至尊派』のような殺人組織を結成し、数々の犯行を行った『マク・ガ・パ』。
『至尊派』の事件は当時の韓国は大いに衝撃を受けたが、悪い方向へ影響を受けたのがこの事件であった。
このような事件は良くも悪くも世間に衝撃を与え、ほとんどが嫌悪するものだが、「俺もやりたい」と思う異常者は少なからず存在してしまう。
韓国の犯罪者は顔を手で隠したりマスクで隠したりしている人物が非常に多い。
世間に顔を晒したくないという事だろうが、だったら初めからやるなと言いたい。
被害者や遺族からすれば怒りしか湧かず、悪人らしく「何が悪い」と開き直って堂々としている方がまだましである。
コメント
コメント一覧 (29)
マネっこと聞いてその程度のクソかと見くびってましたが、冷静に見てみたらかなりの凶悪盗賊団。
拷問、リンチの末皆殺しにしちゃえばいい気分だったのに。
寝屋川のクソムシもごめんチャイしてたけど、囚人や看守にケンカ売って死んだり、痛い目にあってくれることがよっぽど贖罪になりますね。
しかも控訴を棄却したのはパニックになってたからとほざく始末。
司法も腐り過ぎです!
そうですね。
模倣にしてもかなり本格的といえます。
仰る通り刑務所で酷い目に遭って欲しいですね。
社会に対して疑問を持つという所までは辿り着けても、
自分を変えていこうという意思は薄いような気がします。
抑圧されているので衝撃的な事件が起きた時に感化されてしまう事もあるのかもしれませんね。
韓国のアタマの程度が知れる事件、「顔を隠すな」と言いたいです。
最近そーいや我が国でもクソガキどもが集団リンチの上、東尋坊から突き落とした事件がありました。
あんなの、全員死刑ですね。
隠すくらいならやるなよと言いたいです。
主犯だけおっさんで後は未成年でしたよね。
集団でのこれ程の事件て日本でも久しく起こってなかったので中々の衝撃振りですね。
裁判なんてやらずに全員まとめて処刑でいいでしょう。
まとめてポイですね。
おっさん、クソガキ含め、コイツらの人権など取るに足りない瑣末なものです。
どういう理由での殺人かはよくわかりませんが、まあ集団という時点て一辺の酌量の余地はないでしょう。
ただ残念ながら少年たちはたいした罰には成らないでしょうね。
ですね。
未成年だと大した罪にはならない、これは我が国の基本ルールです。
コンクリ詰め殺人なんかでもそうですが、出所してまた悪さしてんじゃん、被害を受けた人にだって人権あるんだけど?って言いたい。
徒党を組んで無茶苦茶やったクソガキには厳罰与えないとダメですよ。
出所して犯罪を犯したというのは刑務所で更生出来なかったという事です。
という事はその懲役が妥当だと判断した検察官や裁判官の責任でもあります。
裁判官は判決に関して一切の責任を負う必要がなく、これだから甘い判決になるんです。
再犯した場合の罰則でも設ければ少しは真剣に取り組むのではないでしょうか。
管理人様、その通りです。
そういった裁判官を罷免するための情報、それらを公開してガラス張りにする必要があります。
あと、よくいわれる少年法の問題。
ぼくは少年法自体は必要と思いますが、そろそろ犯罪の事象によってはその網を取っ払ったほうがいい。
明らかに大人顔負けの無茶苦茶な犯罪はフツーに裁くべきです。
法的な網が掛かっているから判例は生まれません。
そうですね。
だからアメリカのようにすればいいのです。
「凶悪な場合は大人と同等に裁く」それでいいと思います。
こういった輩は所詮二番煎じのコピー品程度にしか扱われずオリジナルの話題があがった際に備考欄に掲載される程度の存在にしかなれないのに愚かですね。
いますね。
それが衝撃的であれば衝撃的な程。
日本でも酒鬼薔薇事件の後は憧れとか口にした愚か者もいましたからね。
世の中のもの全てそうですが、二番煎じというのは憐れしかないです。
今のゲームが無い時代から、もっと昔から同じ様な犯罪は繰り返し起こされてきてるってのにな😅
結局影響を受けるのは【脳ミソが】であって、ゲームではないんだよな。映画であれ、漫画であれ、神であれ、悪魔であれ、知人であれ、憧れの人であれ、環境であれ、脳ミソに影響するのに【どれか】は無いんだよね😅
で、結局金持ち(力を持ってる)と同じ事を力(力を持つと)でやるようになる、と。嫌ってる風に言ってるが、憧れそのものだな。たまたま今回はその理由で犯行してるだけで、他の影響で全く同じ事をやるだろうな、コイツらは。
凶悪犯罪はゲームのある現代より戦後間もない時の方が圧倒的に多いです。
仰る通り同じような犯罪は今も昔もあり、ゲームがあるからとか漫画あるとか関係ありません。
まあそういう人って何かのせいにして理由でも求めて落ち着きたいのだと思います。
職場で男の人が今のあおり運転とか犯罪は酷いと言っていましたが、
私が昔に比べると犯罪はそんなに増えていませんよと言ったら、報道
されなかっただけで昔からあったのかなと納得された様子でした。
「昔はよかったというけれど」という本を読みましたが、昔の戦前の方が
モラルは低いし、虐待とかも普通にあったようですね。むしろ昔の方が
それらが問題視されないだけ泣き寝入りするしかなかったので、まだ今は
助けがあるだけましじゃないかと思いました。政治家や右翼とかでも戦前を理想化する人はいますが、事実誤認のことを言って戦前回帰したいだけでしょうねそういう人たちって。
仰る通り昔の方がモラルも低いし犯罪は多いです。
間違いなく昔よりも今の方が生き易いです。
「昔は良かった」という人は今の人生が上手くいってない人がよく口にします。
また、昔を否定すると今の自分も否定されてると思うからでしょう。
犯罪とその時代背景の因果関係は切っても切り離せません。
戦後の混沌とした時代は貧しさもあって犯罪が異常に多いです。
それは仕方がない事です。
ただ、それを理解しないで「昔はこんな犯罪はなかった」とか言うのはダメですね。
熊谷事件のナカタルデニャ被告の死刑の可能性がなくなりました。
検察が上告をしなかったからが理由とのこと。
検察ももうちょっと粘ってほしかったですね。
悲報ですね。
所詮他人事だからでしょうね。
ここで検察が上告を断念したのは何故なのでしょう?
妻と小学生の娘2人を同時に奪われた遺族の方がいましたが、
地裁で死刑判決が出て、ようやく安堵した末の逆転判決となりました。
幾ら理不尽と言っても、こんな酷い話はありませんよ。
おそらく上告しても死刑にならないと思ったのでしょう。
基本的に、検察が判決を不服として上告するのと、被告が判決を不服として控訴するのとでは司法的に重みが違い過ぎます。
検察の上告の場合は「まあまあいいじゃない」という雰囲気がありますが、被告の控訴の場合は「もうちょっとしっかり考える必要があるな」という感じがします。
とても納得いきませんが、検察の上告で判決が覆って死刑とかあまり聞いた事がありません。
裁判は犯罪者の判決を決める制度なのでどうしても甘くなりますね。
その実験は人の言語を覚えさせず育てたらどうなるかでした。
食事、排泄、入浴の世話は許可しましたが、コミュニケーションは禁じるという条件で赤子を育てました。
結局、全員が1歳になる前に亡くなりました。
この実験は掲載してほしいですね。
聞いた事ありますね。
今度調べてみます。
ナニをツッ込んで良いのか分からない位のクズ集団で「全匹を駆除で良くね?」としか思えませんでした。
熊谷の6人を殺害したクソムシへの上告を検察側が断念したとの事・・・・・・馬鹿としか言いようがない!
他人の家に盗み入り、遺体を隠したりしている時点で「心身喪失」は絶対に在り得ない!
弁護士と裁判官は凶悪クソムシを擁護しただけでは無くて凶悪犯罪そのものを擁護(※心身喪失であれば死刑にはならない)したのと同義でしょう。
「その凶悪クソムシはオマエラの金で養え!」と罵声を浴びせたいです。
彼らの中ではそれが格好いいと思ったのでしょう。
若い頃、不良に憧れる感覚の延長でしょうか。
当然全員処刑でいいですね。
断念もそうですがそもそも死刑以外あり得ないのでその段階で争っている時点でレベルが低すぎますよ。
元々韓国は自分達と異なる考えを持つ人間を敵視する傾向があり(それは日本人にも十分当てはまるが)、例えば兵役に着けなかっただけで非国民扱いされる。韓国代表としてオリンピックに出た在日のプロレスラーも言葉の違いや徴兵を受けなかったことを理由ににいじめにあったらしい。
まあ当然起きますよね。
国民性といえばそれまでですが、どこの国でも大小同じような事は起きますね。