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ジョン・ヒューズ (アメリカ)
【 1975 ~      】



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ダナ・チューター (アメリカ)
【 1974 ~      】



2008年8月、アメリカ・ミシシッピ州出身のジョン・マシュー・ヒューズとガールフレンドのダナ・K・チューターの2人が、オハイオ州ゼーズビルで殺人を犯す。


その後、カップルは西方へ向かい、2008年9月2日、長距離トラック運転手デイビッド・E・ダーベン (53歳♂) を殺害する。

ヒューズはダーベンをナイフで刺し、9mm銃を盗んだ。


同年9月8日、ミズーリ州プラット郡カムデン・ポイントとミシガン州ディアボーンの間にある、州間高速道路29号線のノースバウンドの休憩所で、ウクライナからの移民でトラック運転手のバレンティン・キリルチュク (39歳♂) が休んでいた。

すると、チューターがトラック助手席の窓を叩き、100ドル (約1万円) 欲しいとキリルチュクに話した。

そして、キリルチュクはチューターと共に休憩所の建物に向かった。

そこでチューターは

「赤ん坊のオムツと食べ物の為にお金がいる」

とキリルチュクに話した。

そこへヒューズがダーベン殺害の際に盗んだ銃を持って現れ、休憩所の男子トイレへとキリルチュクを誘導する。

だが、キリルチュクの抵抗に遭い、揉み合いの末、ヒューズがキリルチュクの頭を撃って射殺した。

その後、カップルは逃走するが、ネブラスカ州で逮捕された。

逮捕されたヒューズは、これまで少なくとも15人以上、20人は殺害したと告白する。

ヒューズはライオンの刺青を見せ、聖書の一文を引用し、

「私は私自身が反キリストであると感じている」

と述べた。

また、ミズーリ州でのキリルチュク殺害について、チューターへの自身に対する「支配」を取り戻す為に行ったと述べた。

チューターは1930年代前半にアメリカ中西部で数々の銀行強盗や殺人を犯した悪名高きカップル「ボニー&クライド」を尊敬しており、ヒューズと2人で記念に「Bonnie and Clyde」と刺青を彫る事を考えていたと語った。


2010年、ヒューズはオハイオ州の裁判で第一級強盗と第一級殺人で起訴され犯行を認めた。

検察官は
「被告は2週間で2人を殺害した。彼は殺して銃を奪い、その銃を使って無実の男性を殺害した。社会の安全の為に彼が2度と刑務所の外で住む事はないだろう」
と述べた。

検察は死刑を求刑し、ヒューズ自身も死刑を望んでいた。

しかし、判決は仮釈放の可能性がない終身刑であった。


2017年11月16日、チューターには懲役20年が言い渡された。

検察官は
「彼女は『ボニーとクライドのようになりたかった』と言った。彼女とヒューズはボニーとクライド同様、強盗犯であり殺人者だ」
と述べた。


最後に後のインタビューで答えたヒューズの発言で終わりたいと思います。

「銃で誰かと戦うべきではない」



《殺人数》
3人 (15人以上20人の可能性あり)

《犯行期間》
2008年8月~同年9月8日



∽ 総評 ∽

悪名高き犯罪者カップルのようになりたいと犯罪を繰り返したヒューズとチューター。

過去の犯罪者に憧れる犯罪者は多いが、理由としては短絡的で許し難い。

2人がどのように出会い、犯行に至ったのか詳細がなくわからないが、ボニーとクライドのように元々異常で出会った瞬間「こいつしかいない」と互いに感じたのだろう。

ヒューズはこれまで20人は殺害したと告白したが、実際はわからない。

ただ、短期間に3人殺し、しかも、カップルで強盗という事を考えれば言っている事はあながち嘘とも言い切れない。

ヒューズは死刑を望んでいるのに、何故終身刑なのか理解出来ない。

「死刑を望む者には終身刑の方が苦痛だから」と考えてそうしたのだとしたら、それは遺族を愚弄するに他ならない。

遺族は加害者の苦痛は望んではいるが、それで死なないのなら意味はない。

刑罰というのは遺族が決めればいいと思うのは私だけだろうか。