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サダーシヴ・サフ (インド)
【 1947 ~ ? 】



2004年12月、インド・ウッタル・プラデーシュ州ファーサットガンジで1人の男性が逮捕される。

逮捕されたのは地元の布商人サダーシヴ・サフであった。

サフは2000年から逮捕されるまで4年間で実に22人を殺害した事を告白する。

サフが殺害した22人は全て45歳以上の男性で、その供述内容は調書で8ページにも及んだ。

しかし、警察が調査を行うと、サフの初めての殺人は2002年4月とされ、最後の犠牲者は2004年11月に殺害された60歳の男性とされた。

サフは何故、殺人を行ったが自分でも理解出来ないと話し、殺人を犯した後は家で

「とても穏やかで平和に眠る事が出来た」

と述べた。

また、サフは犯行の際、騒音を消す為に銃口を胸に押し付けてから撃ったと述べた。

近所の住人によると、サフは誰とも話さない静かな人物で、
「彼が近所の人と話す事は滅多になく、いつも宗教的な本を読んでいた」
と普段の様子を語っている。

2004年6月に夫を殺害された女性は
「私の夫は敵を作るような人ではなかった。どうして彼が夫を選び、6人の子供達を残し私を残したのか」
と怒りを露にした。

22人殺害を告白したサフであったが、警察は最後に殺害された60歳男性以外は証拠もなく、責任はないと判断した。

そして、警察はサフに
「私があなたに出来る事は良い弁護士をつける事を手伝う事くらいです」
と言った。


最後に動機について聞かれた際のサフの発言で終わりたいと思います。

「私に何がもたらされたのか私自身にもわからない。私は私の獲物を殺そうという奇妙な衝動に圧倒された」



《殺人数》
22人?

《犯行期間》
2000年?~2004年11月



∽ 総評 ∽

45歳以上の男性22人を殺害したと自供したサフ。

サフは殺害動機を「殺せという圧倒的な衝動」と述べたが、自身でも何故そうしたのかわからないと述べた。

発言から典型的な精神異常であると思うので、殺害数も怪しいと思う。

ただ、インドという国柄を考えればあながち嘘をついているとも思えない。

サフは殺人を行った時、50を過ぎており、それまでどのような人生を送ってきたのか全くわからない。

また、逮捕後、どのような刑罰で現在も存命しているのかも詳細がなくわからない。

インドは一応死刑が存在するが、現在は死刑停止状態が続いている。

以前は1953年から1963年の10年間で1400人以上執行されていたが、1975年から1991年まで40人程の執行に留まった。

1995年以降、死刑停止状態が続き、2004年に執行されるまで10年間でわずか1人だけだった。

その後、再び停止状態が続き、『ムンバイ同時多発テロ』の犯人が2012年と2015年に執行されているが、他の犯罪者は執行されていない。

だが、問題は死刑を執行しない事に反比例して近年、インドでは死刑判決が増加傾向にある事だ。

これでは刑務所に犯罪者ばかりが増加し溢れ、国民の負担が増えるだけであり、司法はどう考えているのか聞いてみたいものである。