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ジョセファキス・チャラランブス (カナダ)
【 1952 ~      】



ジョセファキス・チャラランブスは、キプロス共和国キプロス島で生まれた。

チャラランブスには姉妹がおり、家族はキプロスを離れ、カナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバーに定住する。

この時、チャラランブスは8歳であった。

チャラランブスは母親によって普通に育てられていたが、次第に女性を軽蔑するようになり、女性を単に性的対象として見るようになる。

その後、異常な性欲をもて余したチャラランブスは、売春婦を頻繁に買った。

また、女性を従わせ支配する事で欲求を満たし、快感を得るようになっていた。

チャラランブスは医者を目指すのだが、それは女性を惹き付ける為であった。

だが、実際チャラランブスは医学博士になるが、想像とは異なり女性が群がって来る事はなかった。


1985年、チャラランブス33歳の時、15歳の少女シェリー・ジョエルが患者としてやってくる。

すると、チャラランブスは一目でシェリーに夢中になってしまう。

チャラランブスは治療と偽りシェリーをゆっくり洗脳して騙し、精神的にも肉体的にも虐待した。


数年後、チャラランブスはシェリーと結婚するが、結婚後も病的な性欲を満たす為に売春婦を買い続け、シェリーを騙し続けた。

ある時、患者として10代のケイティとショーンのシモンズ姉妹が訪れると、治療と偽ってシャワーを浴びせる。

その事を聞いた姉妹の父親は、別の医師にその事を話すと、そんな治療が存在しない事を知り、正式に訴える。

チャラランブスの不適切な治療による訴状がカナダの医療理事会に持ち込まれるのはこれが2度目であった。


1993年1月27日、ショーンは2度撃たれ、鈍器で殴られ殺害される。

間もなくショーン殺害でデイビッド・シュレンダーが逮捕される。

シュレンダーは殺人を認めたが、家族への経済的援助と引き換えにショーン殺害について告白する。

シュレンダーはブライアン・ウェストという麻薬中毒者にショーン殺害を依頼されたと述べた。

早速ウェストが尋問されるが、ウェストはチャラランブスに殺害を依頼されたと告白する。

チャラランブスは医療の性的違法行為に対する証言を防ぐ為にショーン殺害をウェストに頼んでいた事がわかった。

また、チャラランブスは1985年から1992年の間、12歳から14歳の少なくとも患者8人に対して性的暴行を行った事が判明した。

裁判では妻のシェリーが出廷し、自身も15歳の時に患者としてチャラランブスに同様の性的行為を受けたと述べた。

ただ、シェリーはチャラランブスが売春婦を買い、患者に性的暴行を加えていた事は知らなかったと証言した。

更にシェリーはチャラランブスが「医療行為を拡大する為にお金が必要だ」と口癖のように言っており、お金を得る為に違法に銀行から融資を受けていたと告白する。

また、チャラランブスはアルコールと処方された睡眠薬の中毒者である事が判明した。

シェリーはチャラランブスが「もし逮捕されるのならその時は警察と銃撃戦を行う」と述べていたと話した。

シェリーの証言は裁判で最も重要視され、結局、それがチャラランブスに有罪判決が下される決め手となった。


1994年11月、チャラランブスは殺人を依頼した事で第一級殺人で最低25年は仮釈放の可能性がない終身刑が言い渡された。



《殺人数》
1人 (他性的暴行多数)

《犯行期間》
1993年1月27日



∽ 総評 ∽

医者として患者の少女に対して性的暴行を加えたチャラランブス。

チャラランブスは異常な性欲の持ち主で、それを満たす為に異常な行動に出るのだが、そういった異常者は多い。

ボビー・ジョー・ロングは頭をぶつけてから異常な性欲をもて余すようになり、犯行に及んだ。

その為、チャラランブスも元々脳に何らかの障害があったのかもしれない。

チャラランブスは医者になろうとした理由が「女性にちやほやされたい」という不純極まりない動機であり、救いようがない (ただ語弊があるかもしれないがそれでも医者になれてしまうのは凄いと思うが) 。

医者としての立場を利用し、治療と称して性的暴行を繰り返すというのは医療従事者としてはとても許されず鬼畜の所業といえる。

自身が行ってきた悪行が発覚する事を恐れ、口封じに殺人を依頼したが、自らの手を汚さずにお金で解決しようと考えるあたり、まさに歪曲した人間の思考回路といえよう。

しかし、こんなどうしようもない鬼畜ですら終身刑にしかできないカナダ司法には絶望しか感じられない (カナダは1976年に死刑を廃止している) 。