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ブライアン・ヘネシー (アイルランド)
【 1986 ~      】



2008年12月25日、アイルランド・キルケニー州ウィンド・ギャップで、郵便配達員のブライアン・ヘネシーはシャロン・ウェラン (30歳♀) の家に侵入する。

そして、シャロンを強姦し、首を絞めて殺害した。

シャロン殺害後、ヘネシーは家に火を放ち逃走する。

実は家にはシャロンの娘サラ (7歳) とナディア (2歳) がいたのだが、2人はヘネシーの放った火に包まれ焼死した。

逮捕されたヘネシーは罪を認めた。


2009年11月、裁判でヘネシーは殺人で有罪判決が下される。


2010年、ヘネシーは最低7年は仮釈放の可能性がない終身刑が言い渡された。

この判決にシャロンの家族らは不満を露にした。

家族は終身刑にも関わらず、7年後に釈放される可能性がある事に納得いかなったのであった。

シャロンの兄ジョンは
「彼は現在3人の殺害で1つの終身刑が宣告されている。その1つとはシャロンなのかナディアなのかサラなのか。残る2人の命の価値は無いという事なのか」
と語った。


2016年10月、ジョンは刑務所担当官からヘネシーが来月の11月に仮釈放の資格を得ると告げられた。

ジョンは、
「私は遺族として仮釈放委員会に抗議しなければならない」
と述べた。

更にジョンは
「たった7年で仮釈放の資格を得るというのは間違っています。殺人犯は最低でも25年以上は刑務所にいるべきだ。その為、刑務所に収監されるべき最低年数について我々は闘っている」
と語り、アイルランドにおける仮釈放に関する法律改革を求めた。

しかし、遺族の抗議虚しく、結局ヘネシーは仮釈放の資格を得た。


2018年4月、ヘネシーの仮釈放申請は拒否された。

この決定にジョンは
「私の両親は仮釈放が拒否された事に喜んだが、彼がいずれ釈放され再び社会に戻って来る事を心配している」
と述べ、この決定に大いに喜んだ遺族であったが、ヘネシーは再び3年以内に仮釈放の資格を得る事が出来る為、今後もヘネシーが仮釈放されないよう努力をしていく旨を述べている。


最後に刑罰について語ったジョンの言葉で終わりたいと思います。

「このような恐ろしい犯罪に対して下される終身刑とは何なのか。それは隣国のイギリスやカナダ、西側の文明国全てがそうです。犯罪を犯し、終身刑を下す人達は今の所その深刻さに気付いていない」



《殺人数》
3人

《犯行期間》
2008年12月25日



∽ 総評 ∽

色々な記事を調べて読んだが、ヘネシー自体の事は生い立ちや人生など詳しくわからず、その代わり判決に対する遺族の主張が多く記載されていた。

その為、今回の記事はヘネシーの事よりも遺族の事を大きく取り上げた。

今回はあえてそこに注目したのだが、読んでいて遺族の主張としてその通りだと思う。

殺害されたシャロンの兄が「3人殺されて1つの終身刑。では残る2人の命の価値はないのか」と述べたが遺族がそう思ってもおかしくない。

「いやいや3人で1つの終身刑という事だろ」という意見もあると思うが、もしそうだとしたら1人ならもっと軽い刑罰という事になる。

終身刑なのに7年で仮釈放の資格を得るというのも、家族でなくとも納得いかないのに遺族が納得いくはずない。

また、自国のみならず西側諸国の終身刑に対する考え方について述べているが、まさにその通りで、そもそも終身刑とは何か、終身刑を下したとしてもその深刻さに下した当人が気付いていない。

終身刑とは「遺族の気持ちを蔑ろにし、税金を無駄に支出する」無意味な刑罰なのである。

「人間の命は尊い。残酷な犯罪を犯した人間にも寛容で寛大な事が文明国だ」というのが西側諸国、特にヨーロッパの考え方だが、それは果たして文明国といえるのだろうか。

昔の残酷で容赦ない刑罰は野蛮 (文明が遅れ教養がなく、粗野で横暴) だとされるが、犯罪を犯す人間が野蛮なのであって刑罰が野蛮なのではない。

むしろ無駄な税金、犯罪者の抹殺による平和な社会、治安の向上など凶悪犯の処分は効率的でマイナスな要素が何もなく良い事しかない。

今回の事例がまさに「犠牲者遺族の心の叫び」であり、国や司法は少しはその気持ちを考えて善処して欲しいものである。