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ブライアン・ロード (アメリカ)
【 1961 ~      】



1974年、アメリカ・ワシントン州キトサップ郡で、ブライアン・キース・ロードは、友人の母親が物干し用ロープに衣服を掛けようとしていた所、背中から撃って射殺した。

この時、ロードはわずか13歳であった。

逮捕されたロードだったが、年齢の為、少年収容施設に収監され、わずか6ヶ月で釈放された。


1986年、ロードは25歳の時にウェインとシャロンのフライ夫妻の家に大工として雇われる。

そして、隣人のトレイシー・パーカー (16歳♀) と知り合う。


同年9月16日夜、ロードは1人でいるパーカーを見つけると、家に送るといってトラックに乗せる。

その後、家に連れ込み、強姦して殺害した。

パーカーが失踪したとして捜査が始まり、当初はフライ夫妻に容疑が掛かった。

それはパーカーがフライの家から友人に電話したのが確認されたパーカーの最後だったからであった。


同年9月20日、狩猟の為に森に入った人物が血液の付着した衣服を見つけ、10日後、半裸体のパーカーの遺体が発見された。

その後、捜査の末、ロードが容疑者として浮上し、尋問を行うが本人は否定する。

だが、ロードの職場の床で血痕を見つけ、また、パーカーの遺体から見つかった絵の具の欠片が職場にあるものと一致した。


これらの証拠により1987年、ロードは逮捕された。

裁判でロードは有罪判決となり死刑が言い渡された。


しかし、1997年に死刑判決は無効となり、1999年に正式に死刑判決が取り消された。


2003年、ロードには終身刑が言い渡された。

ロードの事件は、後に『Forensic Files (フォレンジック・ファイルズ) 』というテレビ番組で紹介されている。



《殺人数》
2人

《犯行期間》
1974年、1986年9月16日



∽ 総評 ∽

一旦死刑判決が下されるも、何故か終身刑と変更されたロード。

ロードは最初の殺人の時、わずか13歳であったが、ロードの家庭環境がわからない為、何故これほどの犯行に至ったのかよくわからない。

また、犯行の年齢もさる事ながら、標的が友人の母親というのも全く関係のない相手ではなく、怨恨なのか何なのかよくわからない。

そもそも最初の殺人でいくら年齢が13歳だからってたった6ヶ月で釈放するというのは被害者や遺族をバカにしているという他ない。

当然更生する事なく今度は16歳の少女を強姦して殺害した。

詳細がないのでわからないが、ワシントン州が死刑を廃止したのは2018年なので死刑判決が無効となったのはそれが原因ではない。

ワシントン州は2009年に最後の死刑が執行されたが、死刑判決自体は2013年まで下されており、このロードの死刑が終身刑に変更となった理由が理解出来ない。

おそらく愚かな人権派が騒いだのだろうが、こんな凶悪な人間に死刑以外の選択肢は皆無であり、もし、反対によって終身刑となったのならとても許される事ではない。