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趙 志勇 (ヂャオ・ヂーヨン 中国)
【 1970 ~ 2019 】



2018年10月23日、中国河南省開封市中級人民法院 (日本でいう所の地方裁判所) で、趙志勇に死刑が、共犯者の李娜 (リー・ナー) には執行猶予付きの死刑が言い渡された。

趙は開封市の食品製造販売会社の会長で、しかも地元の県人民代表大会代表 (日本でいう所の市議会議員) であった。

趙は代表を3期15年務め、開封市総商会副会長や地元の商業連合会副主席の任にも就いていた。

また、趙は両親が都市部の出稼ぎに行き、故郷に残された児童に対して衣服や食料を寄付し、恵まれない児童や老人に多額の寄付を行うなどの慈善事業に精を出す地元の名士であった。

そんな趙は李と結託し、2015年6月から2017年1月の約1年半の間に、14歳以下の女子中学生を含む未成年の女子学生合計25人を強姦した。

趙は李に命じ、地元の中学や高校の女子学生に話し掛けさせ、近くに停めてある車に誘導すると拉致し、脅して暴力を振るって強姦を繰り返した。

被害者25人に対し合計32回の強姦を犯し、14歳以下に対して19回の強姦を行った。

事件が公になると、中国全土に衝撃を与えた。

李は判決を不服として控訴するが、2018年12月、控訴は棄却された。

実は厳罰の中国でも強姦だけで死刑になるのは珍しく、清華大学法学部教授は、
「強姦は重くとも無期懲役がほとんどであり、趙への死刑判決は驚きである。それだけ裁判所は今回の事件を重くみたのだろう」
とインタビューに答えている。


2019年6月4日、趙と李の死刑が執行された。



《強姦数》
25人

《犯行期間》
2015年6月~2017年1月



∽ 総評 ∽

1年半の間に少女ばかり25人を強姦した趙。

趙は現役の政治家であり、しかも、慈善活動にも精を出す地元の名士であった。

だが、それは表の顔であり、裏では少女に欲情し、それを発散する鬼畜中の鬼畜であった。

しかも、趙は女性の方が油断して誘い易いと考え、共犯者の女性に少女を連れて来させるという陰湿で狡猾、救いようのなさであった。

趙と李は死刑判決後、執行まで約8ヶ月であったが、いつもの中国の執行ペースを考えれば遅い方ではある。

もしかしたら趙が政治家という事と強姦のみでの死刑という事に流石の中国も少しは躊躇したのだろうか (そういう事ではないと思うが) 。