ファン・アルバレス (アメリカ)
【 1979 ~ 】
ファン・マニュエル・アルバレスは、1979年2月26日、アメリカ・カリフォルニア州コンプトンで生まれた。
アルバレスは結婚し、2人の子供の父親で、コンプトンで便利屋として働いていた。
しかし、アルバレスはメタンフェタミン中毒者で、自殺未遂を試みた事があった。
また、妄想を抱き行動を取るようにもなっていた。
2004年、アルバレスは家族を力で支配し、妻カルメリータ・オチョアを脅迫した。
オチョアは警察にアルバレスを逮捕してくれるよう頼むが、アルバレスは逮捕される事はなかった。
2005年1月26日午前6時3分、アルバレスはSUVで出掛けた。
その時、南行きの列車 (Metrolink:メトロリンク) が丁度走っていた。
アルバレスは列車の走る線路上にSUVを停めると、車から降りて近くで待機した。
すると、走っていた列車がSUVに衝突し、その衝撃で列車が脱線すると、隣を走る列車に衝突した。
事故を見届けると、アルバレスはその場を離れた。
この事故により11人が死亡、117人が負傷した。
警察と国家交通安全委員会が早速調査を開始し、その日の内に友人の家に逃げ込んでいたアルバレスは逮捕された。
逮捕されたアルバレスだったが、線路に進入した際に引っ掛かり、車を動かす事が出来なかったと述べた。
だが、アルバレスの罪が非常に難しく、どういった罪で起訴するかが問題となった。
故意にしろ故意ではないにしろ直接殺害したわけではなく、結果がどうなるか車を停めた時点では予測出来なかった。
そこで政府は1873年に列車を奪う為に線路を爆破した『オールドウェスト列車強盗事件』の際に犯人を起訴する為に作られた法律を130年振りに「特別な事情」として適用し、アルバレスを11件の殺人罪で起訴する事となった。
裁判で弁護士はアルバレスが車を停めたのは故意ではないと主張した。
だが、アルバレスが車を放棄して何の対応もせず、事故の様子をわざわざ確認し、その後、逃亡している事から故意であると判断された。
2008年8月20日、アルバレスは11回の終身刑を言い渡されたが、列車の破壊では無罪となった。
《殺人数》
11人 (他117人負傷)
《犯行期間》
2005年1月26日
∽ 総評 ∽
『Metrolink Killer (メトロリンクの殺人者) 』と呼ばれ、線路に車を放棄し、列車を衝突させて脱線させたアルバレス。
これまで多くの殺人鬼を掲載し、多種多様な殺害方法を紹介してきたが、線路に車を停め列車をぶつけるというのはかなり特殊で珍しい。
アルバレスは薬物中毒者で妄想を抱くようになり、自殺未遂を試みた。
この時点でもはやアルバレスの精神状態はまともではないといえる。
また、故意か故意ではないか焦点となったが、結果を考えればそんな事はどうだっていい話である。
確かにアルバレスをどのような罪で裁くか非常に難しい。
れっきとした殺人ではあるが、もしかしたら誰も死ななかったかもしれない (実際死んでいるので考える必要はないが) 。
ただ、死刑にならなかったのは残念だが、珍しい事件だったので軽い罪にならなくて良かったと思う。
コメント
コメント一覧 (18)
死刑で良い筈ですよ!!
それに薬物中毒者ではありますが、平然と偽証言をしている事から凶悪犯罪者思考にはなっているようですが精神破綻までには至って無いように思えます。
友人宅に逃げ込み隠れていたのも、犯罪の認識があったのだと思います。
後、アメリカに限らずですが「新しい罪状」を作り過ぎです。
起こった犯罪の被害と犠牲者数、社会に与えた悪影響を鑑みて判決を下せば良いのに「新しい罪状」を作ったりするから「法の即時適用は違法だ!」とか糞な人権派弁護士が衝け込むんです。
故意かどうかは起きてしまった事(※本当に車が動かなくなった)に対する行動・連絡が成されたかが重要だと私は思います。
このクソムシは逃亡して友人宅に隠れていたのですから完全に「故意」と認定すべきです。
そうですね。
もはやテロと言える所業です。
確かに逃げ隠れている所を見ると犯罪と認識してるといえますね。
11人が殺され100人以上が負傷したという事実だけで十分ですね。
故意とか故意じゃないとか愚かですよね。
ただ、釈然としない解決になることが多いですね
スリランカのテロは200人がなくなる大惨事になりましたね。
300人近く亡くなりましたね。
テロでの犠牲者数としては近年稀にみるものがあります。
死刑が回避されるのはとても納得がいかないでしょう。
これだけの事をして、のうのうと生きているのはとても許せません。
当然納得いかないでしょう。
のうのうと生きている事が許されないですね。
ごうかんと同じだから死刑でいい
死刑でいいですね。
ていうかそれ以外あり得ないでしょう。
どうせ何も変えられないとは思いましたが、若者に味方する候補はあまりいないし言っているだけましかと思って投票しました。ただどの候補にも犯罪者には厳しい姿勢を取って欲しいですね。
残念ながら変えられる事はないですね。
まあ政治家が街頭演説しているのを聞いている人全員が「偉そうな事言ってどうせ何も変わらないだろ」と思っていると思います。
1000記事目を記念しておぞましい事件や世間に衝撃を与えた事件を掲載していただけたら幸いです。
そうですね。
自分でいうのもなんですが1000というのは凄いですね。
何か記念にしたいですね。
おそらく明らかなテロリストではなかったからだと思います。
所詮、お偉いさんが考え作ったものですからね。
法を扱う人間も法を作る人間も「被害者やその遺族」ではないですからね。
「自分には関係ない」と思っているのでズレるんですよ。
いっそのこと被害者や遺族が法律を作るべきだと思いますね。
三振法で無罪なのに刑務所から出れないとかあって(記憶曖昧なんですが)そういう人には厳しくて明らかにやべぇのには甘い気がします。
日本でも介護施設の准看護師が有罪にされてて最近の司法は頭オカシイなぁとガッカリです。
まあ仕方ないですね。
そもそも今の司法に期待する方が間違いです。
死刑でいいけど、暴論が通っちゃったからどうしようもない。
北アイルランドでジャーナリストが殺されましたね。
殺した少年ら2人は釈放されたそうです。
掲載していただけたら嬉しいです。
そうなりますね。
そもそも被害に遭った人間でもないのに量刑を決めるっておかしいですよね。
そりゃ加害者に同情したりしますよね。