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アーロン・キャンベル (イギリス)
【 2002 ~      】



2018年7月2日午前6時23分頃、アリーシャ・マクフェイル (6歳♀) は、イギリス・スコットランドのビュート島ロスシー近くにある祖父母の家で行方不明となる。

事件はすぐに島全体に知れ渡り、何十人もの島民がマクフェイル捜索に動き出した。

そして、マクフェイルが行方不明となって2時間半後の午前8時54分、旧カイルズ・ハイドロパシックホテルの敷地内の林の中で、全裸姿のマクフェイルの遺体が発見される。

マクフェイルの検視を行うと、全身に117ヶ所もの傷があり、顔や首に大きな圧力がかかっており、それが死因であった。

また、強姦されていた事も判明した。


警察は捜査を進め、2日後の4日、マクフェイル殺害で逮捕されたのはアーロン・キャンベルという16歳の少年であった。

キャンベルもビュート島に暮らす島民で、母親が自宅に設置された防犯カメラをチェックした所、事件が起きた時間帯に丁度、2度に渡って家を出入りするキャンベルの姿が撮られていた。

母親は「 (息子が) 事件を目撃しているかもしれない」と思い警察に報告した。

すると、他の防犯カメラにキャンベルが何かを抱え込んで歩く姿が捉えられており、逮捕に至ったのだった。

犯行現場からはDNAが検出され、それはキャンベルと一致した。

キャンベルはベッドで眠っていたマクフェイルを拉致して連れ去った事がわかった。

また、キャンベルは犯行後に警察がDNAを採取する方法をスマートフォンで調べていた事も判明した。

実はキャンベルはマクフェイルの父親を知っており、過去に父親から大麻を買った事があった。

キャンベルは事件直前まで自宅に友人を招きパーティーを開いており、友人が帰った後、マクフェイルの父親の携帯電話にメッセージを送っていた (応答しなかった) 。

また、父親はマクフェイルが拉致された時、一緒に祖父母の家におり、別の部屋でポルノを観ていた事がわかった。

キャンベルは1日何時間もコンピューターゲームをするゲーマーであり、母親は
「息子はゲームにはまっており、金曜日と土曜日は一日中やっていた。一晩中コンピューターの前にいて寝ていた」
と語った。

そんなゲームをしている様子をユーチューブにアップしていた。

6、7歳の頃、キャンベルはプールで少女の頭を押さえ付け溺れさせようとした。

また、建物に火を点けようとしたり、10代の少女に性的虐待をした。

その時の様子を写真に撮り、友人に見せびらかして自慢していた。

2016年には2匹の猫を殺して皮を剥ぎ、裏庭に埋めていた。

キャンベルは「Slender Man (スレンダーマン) 」に魅了され夢中になっており、それを現実にしたいと考えていた (アメリカ発祥の都市伝説で架空のキャラクター。細身で異常に背が高く腕が長い。のっぺらぼうで子供を追い掛けたり拉致してトラウマを与えるとされている) 。


同年2月22日、本来、年齢的にはキャンベルは匿名とされるはずだったが、名前を公開される事となった。


裁判で弁護士はキャンベルが過去に鬱病や自傷行為を行っていたと述べた。

キャンベルを診た心理学者は、
「徹底的に共感性に欠け、解放した場合、再び攻撃し連続殺人犯となるだろう」
と話した。

また、キャンベルを刺激なしではいられない「アドレナリン中毒症」だとみていた。

キャンベルの父親は数年前に
「息子には共感がない。他の誰に対しても何の感情も持っていない。幼い頃からナイフを持っていて、母親はキャンベルの事で毎日学校に呼ばれていた」
と友人に語っていた。


同日3月21日、キャンベルには最低27年は仮釈放の可能性がない終身刑が言い渡された。

判決を言い渡した裁判官は
「彼は邪悪にして冷酷、無責任で危険な人物。後悔も反省もしていない」
と話し、更に
「この裁判所の歴史の中で最も凶悪な犯罪の1つ」
と述べた。


最後にマクフェイル殺害の様子を語ったキャンベルの発言で終わりたいと思います。

「私が彼女に会った時、私が考えたのは彼女を殺す事だけだった」



《殺人数》
1人

《犯行期間》
2018年7月2日



∽ 総評 ∽

わずか6歳の少女を強姦し、殺害したキャンベル。

キャンベルはその時、まだ16歳という若さであった。

少年による猟奇的な事件といえば、同じイギリスでは真っ先に『バルガー (バルジャー) 事件』のジョン・ヴェナブルズ&ロバート・トンプソンを思い浮かべる人もいるだろう。

父親が言うにはキャンベルは生まれながらにして共感性が乏しく、他人を何とも思わない人物だったらしい。

キャンベルは特に虐待を受けていたわけではないので、もしそうだとしたら生まれながらにて異常者だという事になる。

キャンベルはその異様な事件により匿名ではなく実名で報道された。

キャンベルの年齢ではイギリスでは本来実名で報道される事はないが、イギリスでは裁判官が公表して構わないと判断を下せば、公表出来るようになっている。

個人的には何歳だろうが実名で報道するべきだと思うが、日本では未成年の場合は100%公表される事はないので、せめてこのイギリスのようなやり方にして欲しいものである。

また、16歳にして最低27年は仮釈放の可能性がない終身刑となるのは、イギリスでは非常に珍しい事である。

ただ、この事件に関しては殺害された少女の父親もかなりの異常者といえる。