_20190127_001135
ジェイミー・クレイグ (イギリス)
【 1997 ~ 2016 】



2016年9月、スコットランド・グラスゴーのパークヘッドで、ジェイミー・リー・クレイグが強姦される。

クレイグを強姦したのは実の父親であるジェームズ・エルダー (43歳) であった。

クレイグの母親リズが警察に通報し、ジェームズは逮捕される。

この時、リズはジェームズと別居しており、ジェームズはアパートで1人暮らしをしていた。

だが、事件当時、部屋にはジェームズ以外にも男性が数名おり、クレイグに対する強姦の一部始終を見ていた。

その内の1人はクレイグにキスを迫っており、ジェームズ以外にもクレイグに対して性的欲求を抱いていた可能性が高かった。


同年12月、事件から3ヶ月後、クレイグは大量の薬を飲んで自殺を図った。

すぐに病院に搬送されるが、間もなく死亡した。

この時、クレイグは19歳であった。


2018年4月、裁判が始まり、リズは
「その日、娘は酷く動揺し、ヒステリックになっていた。何に対しても過敏な反応を見せていました。いつもとあまりに様子が違うので問い詰めた所、私の膝元に泣きつき父親に強姦されたと話してくれた。今の私の怒りは亡き娘の声。父親を断罪して下さい」
と述べた。

ジェームズは法廷で娘が自ら命を絶った事に

「罪の意識は感じる。だが、娘が私のアパートに来たがった。2度も一緒に寝た」

と釈明し、また、自身が障害を持っている事も主張し、あくまで強姦していないと主張した。

結局、ジェームズは懲役9年の実刑判決と2年間の保護観察、性犯罪者として生涯登録される事となった。

リズは判決に対して
「強姦罪だけでなく殺人罪でも裁いて欲しい」
と判決に対して不満を示し、娘の正義の為に今後も裁判を続ける姿勢を示している。


最後に母親に強姦について告白したクレイグの言葉で終わりたいと思います。

「お父さんに強姦された。約10分間の出来事だったけど永遠のように長く感じられた」



《犯行日》
2016年9月



∽ 総評 ∽

実の父親に強姦されそのショックに立ち直る事が出来ず自ら命を絶ったクレイグ。

父親が娘を強姦するというのは、これまで何人も紹介してきた。

日本でも尊属殺人の法改正のきっかけとなった有名な事件があるが、海外と比べれば日本は極端に少ない。

クレイグは法廷で好き勝手な事を述べたが、その影響なのかたった懲役9年の判決であった。

司法からすればただの強姦であり殺したわけではない、その程度が妥当だという判断かもしれないが、それにしてもあまりに軽い。

強姦の中でも実の娘となると近親相姦であり、普通の強姦以上に異常といえる。

そんな異常者がたった9年に出て来るというのは恐ろしさを禁じ得ない。