マルコ・ベルガモ (イタリア)
【 1966 ~ 2017 】
マルコ・ベルガモは、1966年8月6日、イタリア・ボルツァーノで生まれた。
ベルガモは生まれもっての言語の単純な遅れや肥満、皮膚疾患等の病気を抱えていた為、内気で内向的な性格に育った。
ただ、ベルガモはナイフに対して執着を示し、収集し始める。
また、外を歩く時等は常にナイフを携帯していた。
1985年1月3日、ベルガモはボルツァーノで学生のマルセラ・カサグランデ (15歳♀) をナイフで刺して殺害した。
遺体の剖検を行った所、犯人は人間の解剖学に精通している事がわかった。
同年6月26日、ベルガモは学校の先生アンナマリア・チポレッティ (41歳♀) を19回殴って殺害した。
現場の灰皿には吸い殻があり、ブラジャーとパンティーが盗まれていた。
ただ、強姦はされてなかった。
1992年1月7日、売春婦レナーテ・ローチ (24歳♀) の遺体が、ボルツァーノのサービスエリアのほとんど人気のない無人の駐車場で見つかった。
数日後、ローチが埋葬された墓に花とメッセージが書かれたカードが置いてあり、それには
『申し訳ないが私は行わなければならなかった。それをあなたは知っていた。ハロー!レナーテ:MM』
と書かれていた。
警察は「MM」が名前であると考えた。
同年3月21日、ベルガモは売春婦のレナーテ・トローガー (18歳♀) を殺害する。
ベルガモはボルツァーノのヴェルディ広場でトローガーを誘うと、14回刺して殺害した。
同年5月、ベルガモは大工として働き始め、また、この頃に精巣の除去を行った。
同年8月6日、ベルガモは売春婦のマリカ・ゾルジ (20歳♀) を殺害する。
ベルガモは道路の曲がり角で、ゾルジを28回刺して殺害した。
しかし、ゾルジ殺害後、車に乗っていた所を2人の警官によって止められる。
警官が車内に血痕を見つけ、その場で逮捕した。
また、バックミラーが無くなっており、それはゾルジ殺害現場で見つかった。
逮捕されたベルガモは、当初、カサグランデ、ローチ、ゾルジ3人の殺害だけを認めた。
しかし、裁判所は証拠や事件の類似性からチポレッティとトローガー殺害もベルガモによるものと断定された。
地元の新聞はベルガモを大々的に取り扱い、その人格についてフェティシスト (異性の下着や靴、毛髪などに性的関心を抱くこと) で露出症者、そして、インポテンツでポルノの消費者であると掲載した。
裁判所は4人の医師たちにベルガモの診察を委託した。
4人の医師たちは
「ベルガモは極度の倒錯の持ち主で喜びの為の殺人に達した。最初の殺人の後、彼は満足したと同時に、恐怖と憎しみの対象を破壊する事を見つけた」
と結論付けた。
1994年3月8日、ベルガモにも4つの終身刑と懲役30年が言い渡された。
同年4月18日、ベルガモの父親レナート (72歳) が、屋根裏で首を吊って自殺した。
2005年、ベルガモは仮釈放の権利を得る。
このニュースが世間に知られると、イタリア全土に衝撃を与えた。
だが、ベルガモは仮釈放される事はなかった。
2017年10月7日、ベルガモは深刻な肺感染症にかかり昏睡状態となる。
10日後の17日、ベルガモは覚醒する事なくそのまま死去した。
享年51歳。
《殺人数》
5人
《犯行期間》
1985年1月3日~1992年8月6日
∽ 総評 ∽
『Mostro di Bolzano (ボルツァーノの怪物) 』と呼ばれ、5人の女性を殺害したベルガモ。
ベルガモは子供の頃に病気や言語障害など、様々なハンデを背負い、その事で内向的な性格となってしまった。
身体的コンプレックスで精神が歪んだ異常者の代表としてはかのアンドレイ・チカチーロがいる。
チカチーロはインポテンツや乳首の異常な長さなど、身体へのコンプレックスが歪んだ方向へ向かったが、ベルガモも身体のコンプレックスが内向的な性格となり、また、インポテンツだった。
ベルガモは殺害した犠牲者の墓を訪れわざわざメッセージを残した。
こういった殺人鬼は自信過剰で自己愛の強い劇場型殺人鬼の場合が多いが、ベルガモは犯行現場に置いたわけでもなく、しかも、1人だけなのでおそらくそうではないと思われる。
では何故そうしたのかだが、ローチだけに何らかの特別の感情があったのかもしれない。
ベルガモは刑務所に収監されてからわずか10年後に仮釈放されそうになったが、その情報を知ったイタリア国民は衝撃を受けた。
こんな異常者がわずか10年足らずで外に出て来るとなると国民が驚くのも無理はない。
コメント
コメント一覧 (15)
そして、初めての殺人で自分が生殺与奪を握れることで調子に乗った鬼畜。
こんな鬼畜に仮釈放のある終身刑はあまりに甘い罰とは思えませんか?
そうでしょうね。
ナイフを持っていると何となく強くなった気になりますからね。
甘い罰ですね間違いなく。
完全に犠牲者達の「殺され損」じゃないですか!?
何故、終身刑4つに懲役30年が加わって10年で仮釈放の権利を得れるんですかね?馬鹿馬鹿しい事、この上無い愚行です!
このような凶悪クソムシに人権要りますか?
税金で養う意味と意義あるんでしょうか?
ヨーロッパ連合の司法は一般庶民からは高い税金を義務だと取り立て、凶悪犯罪者は義務も責任も果たしていないのに血税を浪費させる。
これが平等であるとホザくなら、この世に差別なんか存在しません。
最も多くの善良な人達の人権を侵害しているのはヨーロッパ連合(EU)であると言っても過言ではないと思います。
殺され損ですね。
これだから「やったんもん勝ち」なんて言われるんです。
どんな司法なんですかね、自分達で言っていておかしいと思わないのか不思議でなりません。
人権なんて必要ないでしょう。
誰彼構わず人権を尊重するEU司法を素晴らしいという人も多いでしょうね。
表面上でしかないかりそめの司法なんですけどね。
普通に考えてもその程度の存在意義しかないのは明らかです。
凶悪犯罪者の死刑は凶悪犯罪者が死ぬことくらいしか存在意義がないという人はいます。
ただし、それだけでいいんです。
それだけでも遺族は慰められるし、死に様が惨めであればある程、その事件とは別の犯罪被害者の気持ちも慰められるのです。
それができて初めて社会的に償ったと言えるのです。
凶悪犯罪者は生きていること自体償いや遺族の気持ちから目をそむけていると思うのです。
まあ「人間は過ちを犯す生き物、更生するチャンスを与えるべきだ」という偽善ぶった事を言う人がいますが、これは被害にあったりその遺族になった事がないから言えるのです。
窃盗などの軽犯罪ならその言葉も十分通用すると思いますが、凶悪犯罪には更生もチャンスも必要ありません。
というかチャンスを与えても決して更生しません。
仰る通り死刑は当然としてどれだけ惨めに死んでいくかで遺族は救われるのです。
正直こんな鬼畜に仮釈放制度なんて必要ありません
必要ないですね。
こんな鬼畜には仮釈放も人権も存在自体も必要ないですね。
そうですね。
凄いですね、何を根拠に治るといっているのかしかも10割じゃなくて8割なんですね。
仰る通り凶悪犯罪者を送ってやりたいですね。
自己愛が強いという人は頻繁に見ますね。
絶えず自慢話をして賞賛を求め、思いやりが欠如している人とか。
壊れかけのRadioさんの発言を見て、
「1億円貰えば鬱病は治る」という台詞を思い出しました。
精神的な貧困で犯罪に走る人もいますが、
恵まれている人間でも、心は貧しい人もいますね。
自己愛が強い人間は自分自分なので仰る通り思いやりに欠け人と迎合する事はありません。
恵まれていても犯罪に走る人も沢山いるので、結局は本人次第ですね。
無能なくせに大統領のイスにしがみ付く往生際の悪さ、ダルフール紛争で数百万人も殺した残忍非道が目立った醜悪でみっともない独裁者でした。
掲載していただけたら幸いです。
やめた後つい最近捕まったようです。
加筆していただけたら幸いです。
すいません。
私も間違えました。
調べて追記致します。