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クリストファー・ペイン (アメリカ)
【 1978 ~      



クリストファー・ペインの母親は、ペインを生んだ直後に脳腫瘍を発症し、14ヶ月の時に病死した。

父親は酒に乱れ、ことある毎にペインに暴力を振るった。


15歳頃からペインはマリファナやLSD、コカインやヘロインといった薬物を何年にも渡って摂取するようになる。

そして、ペインは暴力的になり、反社会的行動をとり犯罪を起こすようになる。


その後、ペインはジェミー・ハラムと結婚し、2001年にタイラー (♂) が、2002年10月にアリアナ (♀) が生まれた。


しかし、アリアナが生まれてから約3週間後に離婚する事となり、子供の親権はハラムが持つ事となった。

ペインは週末子供達に会いに行く事が出来た。


2005年、ハラムが薬物に手を出し、子供に対して虐待しているという情報が児童保護サービス (CPS) に入る。


同10月、CPSの職員がハラムの家を尋ねると、子供達は服装もしっかりして健康そうに見えた。

ハラムは薬物の使用を否認したが、顔に痛みがあると語り、その為、職員は薬を飲んでいるのではと判断した。

職員はハラムの尿検査を行うが、検査は陰性であった。

しかし、検査の時、ハラムが3日間尿検査を行わなかった為、職員はハラムが検査に引っ掛からないようあえて時間をあけたと考え、本来は陽性だと判断した。

これにより、子供の親権はハラムから離れ、ペインが子供と暮らすようになった。

この時、ペインにはガールフレンドのレイナ・ゴンザレスとゴンザレスの子供クリスの3人で生活していた。


2006年2月6日、ハラムはこの判断に抗議し、親権を戻すよう電話で促すが、親権が戻る事はなかった。

ペインと生活を始めたタイラーとアリアナだが、ペインは2人を閉じ込め、殴ったり食事もあまりに与えないという虐待を行う。


同年4月、ペインは仕事を失い、ヘロインを過剰に摂取し始めるようになる。

それと同時に虐待も苛烈さを増していく。


2007年2月18日、プリンスロードの貯蔵庫のゴミ箱にある25ガロンのプラスチック製の桶の中でアリアナ (この時3歳) の遺体が発見された。

剖検を行うと、肋骨が複数本折れ、背骨も折れ、右肩が破壊されており、その怪我から数週間後に亡くなった事がわかった。

これを受け、ペインは逮捕される。

また、警察はガールフレンドのゴンザレスも共犯者だと判断し、逮捕した。

アリアナの遺体は発見されたが、タイラーがいない事に気付き、問い詰めた所、タイラー (この時4歳) も殺害していた事が判明した。

しかし、タイラーの遺体はゴミ箱に捨てた為、埋立て地に運ばれた可能性が高く、ついに発見する事は出来なかった。

検察はアリアナとタイラーは2006年の6月下旬または7月上旬に死亡したと推測した。

その後、遺体をアパートに保管し、しばらくしてから別の場所に保管したと述べた。


裁判でゴンザレスはペインが子供を嫌い、子供を餓死させようと持ち掛けたと述べた。

ただ、クリスだけは虐待を受けていない事がわかった。

検事が何故、911に連絡しなかったか問われると、ペインは病気ではないと思った事と、親と一緒にいた方がいいと思ったからだと述べた。

また、餓死した時、2人は痩せこけており、まるで「エチオピア人」のようだったと述べた。

ペインを診察した専門家は、反社会性人格障害だと述べた。


2009年3月17日、ペインとゴンザレスには有罪判決が下され、同年4月20日、ゴンザレスには懲役22年が、同年4月30日、ペインには死刑が言い渡された。

判決を言い渡された時、ペインは黙って聞いていた。

判決を言い渡した判事は、感情を露にしないよう群衆に呼び掛けた。

ペインの父親は死刑判決が言い渡されるとすぐに法廷を後にし、インタビューに答えなかった。

また、ハラムとその母親も判決後すぐに法廷を離れ、報道記者に対してコメントを拒否した。

ハラムはCPSと警察を訴え、裁判の結果、100万ドル (約1億1000万円) で解決したが、警察とはまだ解決に至っていない。

残された子供クリスは、里親に引き取られる事となった。


最後にペインが法廷で述べた発言で終わりたいと思います。

「ある時点で彼らは痩せていたので私は驚きました。だから誰にも知られないようにしました」



《殺人数》
2人

《犯行期間》
2006年6月上旬か7月上旬



∽ 総評 ∽

自らの子供を虐待し、殺害したペイン。

ペインは自身の子供を虐待したが、ガールフレンドの子供は虐待しなかった。

日本の虐待事件もそうだが、大抵の場合が彼女の連れ子を虐待する。

これは、実子ではないというのが大きな要因と思えるが、そう考えるとペインはガールフレンドの連れ子を虐待せず自身の子供だけを虐待するというのは珍しいといえる。

もしかしたら最初に親権を奪われた事に対する怒りが向けられたのかもしれない。

何故、子供達の母親が児童保護サービスに目をつけられたのかわからないが、もしかしたらペインが告げ口したのかもしれない。

ただ、虐待するならわざわざ引き取るなと言いたい。

ペインは子供が餓死した際の姿を「エチオピア人」だったと述べたが、エチオピア人に対して失礼以外の何物でもない。

なんにせよペインへの死刑を早く執行して欲しいものである。