ウィレム・アイク (オランダ)
【1941 ~ 2019 】
ウィレム・ヴァン・アイクは、1941年8月13日、オランダ・南ホラント州コルテラールのニーウコープで生まれた。
アイクは小学生の時、死んだ昆虫やカエルを集めていた為「Crazy little Willem (狂った小さなウィレム) 」と呼ばれた。
また、犬や猫、アヒル等に対して残虐行為を繰り返すようになった。
高校に入学してもアイクは友達もおらず孤独であったが、この頃から軽犯罪を犯すようになる。
そして、女性に対する強姦や殺人に対して羨望を抱き夢見るようになる。
1971年6月20日、コーラ・マンテル (15歳♀) は首都アムステルダムでボーイフレンドと会った後、アイトホールンの自宅に帰る為にヒッチハイクを行った。
アイクが乗る車がマンテルを拾うと強姦し、ショールで首を絞めて殺害する。
その後、遺体を溝に投棄した。
遺体は同年6月22日に見つかり、殺された日に宝石店で新しい仕事を始めた為、当初、宝石関係者が容疑者となった。
1974年8月19日、アールチェ・ヴァン・デル・プラート (43歳♀) の遺体が、トウモロコシ畑の側の道路で発見される。
プラートには複数の刺し傷があり、腹部が切り開かれ、左乳首が切り取られていた。
だが、数人の目撃者が現れ、遺体が見つかった場所の近くでプラートのモペッドに乗るアイクの姿が確認されていた。
これを受けて警察はアイクを逮捕し、尋問を行うとすぐにマンテルとプラート殺害を告白した。
1975年、アイクは18年の禁錮刑が言い渡された。
裁判中、アイクは自身の犯行について詳細に語り、そのリアルな様子は警備員が嘔吐するほどの凄惨な内容であった。
精神科医はアイクの逸脱した行動は、母親の体内にいた時の持続した脳への損傷の結果であると推測した。
1980年、アイクはアドリという名の女性と獄中結婚した。
1990年、アイクは釈放されると、アドリと共にハルクステーデに移った。
精神科医はアドリとの結婚が再犯の防止になると信じていたが、一方で今後のアイクに対する女性の拒絶等が再び犯罪を引き起こす可能性があると警告した。
1993年11月、売春婦のミシェル・ファトル (23歳♀) の遺体がエンウマティル近くの溝で見つかる。
ファトルは首を絞められて殺害されていた。
1995年1月21日、売春婦のアネリース・レインダース (31歳♀) の遺体がアッピンゲダム近くのエームス運河で発見される。
2001年7月17日、売春婦のサーシャ・シェンカー (34歳♀) の全裸遺体がハルクステーデ近くの運河で発見される。
シェンカーの遺体には重りとして石がくくりつけられていた。
シェンカーの着ていた服が、数ヶ月後にアイクの家の近くで見つかった。
その為、警察はアイクを主要な容疑者と判断して捜査を進める。
同年11月12日、アイクは逮捕された。
逮捕されたアイクはすぐにファトル、レインダース、シェンカー殺害を告白した。
ファトルは性行為中に首を絞めて殺害したと述べた。
警察は他にアイクが釈放されてから再逮捕されるまでの1993年から2001年の間、8人の少女や女性、売春婦がアイクの自宅周辺で殺害されていた。
これらの事件は未解決となっており、未だに犯人が逮捕されていなかった。
1995年、ウィンスホーテルディープ運河で売春婦アントワネット・ボント (24歳♀) の胴体が見つかった。
他の部位は後にスポーツバッグの中で発見された。
1997年、売春婦のシャーリー・アライジャー (19歳♀) の遺体が発見され、同時期にアライジャーの友人であるヨランダ・マイヤー (34歳♀) も姿を消した。
この3人に関しては他にも主要な容疑者が何人かいたが、全て無実である事が判明した。
警察がアイクに問いただすが、3人の殺害は自白せず、また、物的証拠も見つからなかった。
警察はアイクの家の周りにマイヤーの遺体が埋まっていると考え、発掘作業が行われたが見つかる事はなかった (現在までマイヤーの遺体は発見されていない) 。
ただ、警察はアイクによる犯行だと信じていた。
また、1997年に殺害されたアン・デ・ルーター・デ・ウィルト (♀) と2000年に殺害されたマリアンヌ・ヴァートストラ (16歳♀) の2人も当初、アイクが疑われたが、後にDNA検査でアイクは関係ない事がわかった (後に別の犯人が逮捕されている) 。
2002年11月7日、アイクには終身刑が言い渡された。
アイクは控訴したが、最高裁判所は判決を支持した。
2019年6月19日、アイクは刑務所で死去した。
享年77歳。
尚、死因は明かされていない。
《殺人数》
5人 (10人以上の可能性大)
《犯行期間》
1971年6月20日~2001年7月17日
∽ 総評 ∽
『The Beast of Harkstede (ハルクステーデの獣) 』と呼ばれ、少なくとも5人を殺害したアイク。
アイクは小学生の頃にはすでに異常性を示しており、精神科医が言っていた通り、胎児の時に脳に何らかのダメージを負っていた可能性が高い。
アイクは女性に対して強姦して殺すという羨望を抱いたが、これは動機としては殺人鬼には意外に多い。
ただ、大抵が女性に縁がないモテない男が抱く事が多く、もしそうだとしたらモテないのは自身のせいであり情けないの一言である。
アイクは2人を殺害し、わずか18年という刑罰で刑務所に入り再び釈放された。
しかも、再び犯罪を起こす可能性があると判断されたにも関わらず釈放された。
案の定、犯罪を繰り返したわけだが、わかってて同じ事を繰り返すヨーロッパ司法に呆れて言葉も出ない。
コメント
コメント一覧 (24)
結婚したら再犯は防げるという精神科医の判断はあきれ返ります。
やっぱりこいつが治るはずもなくまた強姦殺人。
異常な性嗜好は直らないのは普通なのに釈放するというバカさ加減にも呆れますね。
性犯罪者は去勢して一定期間奴隷にしてから処刑するのが再犯を防ぐ特効薬と思うのです。
死刑などの「残酷な」刑罰を廃止しようとするユーロ司法はどうしようもないですね。
呆れますね。
こんな鬼畜が結婚程度で更生して再犯しないわけないですよ。
ただ、ヨーロッパはどうしようもないですね。
加害者に激甘なので。
そして一度、逮捕され収監された鬼畜は狡猾になる事は他の犯罪でも見られるのに懲役18年が15年で出所させる無能過ぎる司法判断。
何故、犠牲者は一方的に殺害され尊厳も汚されているのにも関わらず加害者の鬼畜は保護され一生、国が税金で面倒見るんでしょうか?
死刑廃止国は凶悪犯罪者だけを優遇し、一般市民の人権を軽んじ過ぎています。
「人命を云々」ホザくなら先ず、優先して保護・擁護すべきは一般市民と云う当たり前の道理を為政者や司法関係者は想い至って欲しいモノです。
※強姦は初犯でも死刑で充分!
本当ですね。
ただ、仮に釈放を止めても結局すぐ外に出て来るでしよう。
司法は被害者や遺族の事なんてどうでもいいんですよね。
それより犯罪者の方にどう対処するかばかり気を遣ってばかりです。
これが万国共通なのが不思議でなりません。
司法ではなく死法、上手いですね。
まさにそうですね。
勿論、判決を出した裁判官が一番責任が重いですが、
精神科医も、医師免許を持った専門家とはとても思えないです。
このような異常者と獄中結婚する女性も信じられないですね。
オランダは安楽死が自由な国ですが、精神病質者の扱いはお粗末ですね。
日本も今後はEUの影響が一層強まると思いますが、
死刑廃止にはならないで欲しいですね、
犯罪者に激甘なヨーロッパ司法ならこれが限界でしょう。
精神科医も所詮は他人事なのでしょう。
特にアメリカでは多いですね獄中結婚。
プリズングルーピーなる奇異な存在もいるくらいですし、それほど珍しい事でもないのが怖いですね。
私は日本で死刑が廃止されたら絶望しますね。
どこまで凶悪性犯罪者という猛毒を散布すれば気が済むのでしょうか?
確かにそうですね。
それでいつも泣きをみるのは関係の無い一般人です。
日本の未解決事件の中でも猟奇的な事件ですね。
もう時効になっているのでしょうか、それとも殺人事件に関して時効が廃止されたので時効になってなければいいですね。
本当ですね。
絶対的な権力を行使できる立場だからこそ断りきれないように持って行って少女を強姦したのだと思います。
少女は怖かったし一生の傷を負わされたことでしょう。
※強姦は初犯でも死刑すら生ぬるい!!
警官が12歳少女を強姦ですか。
警官による事件というのは普通に多いですが、特に酷いですね。
即刻死刑でいいと思います。
気になる映画ですね。
冤罪はどこでもありますが、大概が警察の強引な捜査のせいなんですよね。
プリントンは軍を退役後、インド人男性2人に発砲し、1人殺しました。
聞いた事のない人物ですね。
今度調べてみます。
ただ、ロボトミーの場合、他の人に危害を加える可能性があるので怖いですね。
じゃあ、脳ミソ全摘出術で
それなら問題ないですね。