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リディア・L (ドイツ)
【1939 ~     】



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ジギー・S (ドイツ)
【1955 ~     】



1939年生まれのリディア・Lは、元売春婦であった。

リディアはジギー・Sという共犯者と共に犯罪を始める。

リディアが標的としたのは、独り身の高齢男性であった。

リディアは「match」という広告を利用し、独り身で寂しい高齢者を物色し、接触する。

そして、恋人になる振りや世話を持ち掛け、騙して生命保険に入らせたり、遺産を目当てに殺人を行う。


1986年1月5日、ビーバータールのルイ・ゲラー (♂) が病院で死亡する。

リディアは1983年にゲラーと出会い、1985年9月にゲラーはリディアを唯一の相続人に指名していた。

これが名前がわかっている最初の犠牲者であった。


1991年2月、ポール・パッソン (83歳♂) が死亡する。

パッソンの殺害は強盗による犯行だと結論付けられたが、これはリディアらが仕組んだ犯行であった。

また、犯行はリディアがパッソンと結婚して6ヶ月後に行われたものだった。


1992年、ズンデルン (ザウアーラント) でウィリアム・Sが死亡する。

ウィリアムの子供達は、殺害された直後から父親はリディアによって殺されたと主張し、訴訟を起こしていた。


1994年6月、ギュンター・S (74歳♂) が絞殺される。


同年9月、メルズンゲンでアドルフ・B (♂) は枕で窒息死した。


1995年4月23日、リディアはポール・グラーフ (81歳♂) のスープに薬を混入し、食べさせた後、ジギーが首を絞めた。

その後、家に火を放ち殺害した。


2000年7月13日、ハノーバー近郊でゲーアハルト・ガウガー (71歳♂) がビニール袋で窒息死する。

その後、リディアとジギーは逮捕されるが、リディアは標的となる犠牲者に愛を語って信頼を得、過度の薬物や窒息死により自然死を装った。


2008年7月3日、4件の殺害で有罪判決が下され、リディアには終身刑が、ジギーには懲役12年が言い渡された。

ジギーを診た医師は、ジギーは心理的にリディアに依存していると語り、学校教育もまともに受けてきていない事を理由に減刑となり懲役12年となったのだった。

一方、リディアは最後まで一切の反省を見せなかった。

また、検察はリディアによる犠牲者は少なくとも12人以上に及ぶと確信していた。


2014年、リディアは許可なく個人的な財産を処分したリディアの家の新しい所有者を訴えた。

だが、訴えは裁判所によって却下されている。



《殺人数》
7人以上 (12人以上の可能性あり)

《犯行期間》
1986年1月5日~2000年7月13日



∽ 総評 ∽

『Bodenfelde Black Widows (ボーデンフェルデの黒い未亡人) 』と呼ばれ、少なくとも7人は殺害したとされるリディアとジギー。

これまで「Black Widows」を何人も紹介してきたが、「Black Widows」は「黒い未亡人」の他に「クロゴケグモ」という意味もある。

クロゴケグモは交尾を終えたメスがオスを捕まえて食べる事で知られているが (必ず食べるわけではない) 、まさに夫を食べるといえるだろう。

女性のシリアルキラーは基本的に2種類とされ、その1つの特徴が「冷淡で強欲、時間を掛けて相手を殺す」と言われているが、このリディアもまさにそうであった。

ただ、通常の「Black Widows」と違い、このリディアが少し異質なのは共犯者がいた事だ。

通常Black Widows」は単独犯で本当に独り身であり、実はパートナーがいたという事はない。

その為、リディアは正式にはBlack Widows」ではないといえる。

リディアとジギーの出会いやリディアがどのような人生を送ってきたのか詳細がなくわからない。

ただ、お金に執着する女性は生まれた家が貧乏だったり、異様に物欲が強かったりと何らかの原因がある事が多い。

だが、これ程の犯行を平然と行っている事から間違いなく若い頃から犯罪を行っていたと思われる。

リディアは逮捕後に自身の許可なく財産を処分されたと訴えた。

そもそも犯罪者に財産もくそもなく、訴えを許可させている事自体問題しかない。

犯罪者に過剰に甘い流石はヨーロッパ司法と言わざるを得ないだろう。

2人の姓が英語の頭文字になっているが、調べてもわからなかった。

先日の韓国の少女同様、異常者の名前を隠す意味が理解出来ず、犯罪者に激甘なヨーロッパらしいといえばそれまでだが、個人的にはとても納得いかない。