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ユーリ・ウスティメンコ (エストニア)
【1981 ~     】

ドミトリー・メドヴェージェフ (エストニア)
【1981 ~ 2002】



2002年3月18日、エストニアの首都タリンにある銃砲店のドアが爆発を起こす。

そして、4分後、別の爆発が起こった。

この爆発事故により2人が負傷する。

目撃者が2人の男性が銃砲店から逃走する姿を確認していた。

現場に到着した爆弾処理班は、3つ目の爆弾を発見し、無事に処理した。

爆弾には「Predator (プレデター:捕食者) 」と書かれており、これ以降、犯人は『Predator』と呼ばれるようになった。

銃砲店からはショットガンを含むいくつかの銃器が盗まれていた。


同年3月29日、タリンでタクシー運転手 (45歳) が銃撃される。

そして、200クローン (約2000円) と携帯電話を盗まれた。

撃たれたタクシー運転手は無事であった。


同年3月31日、タルトゥの店でガリナ (51歳) という名前のセールスマンが射殺される。

犯人は1000クローン (約1万円) を奪って逃走した。


同年4月初旬、ヴァシリー・ズディン (20歳♀) の遺体がシルラマエ付近の森の中で発見された。


同年4月8日、バレンティン・オレイニコフ (20歳♂) の遺体がタリン東方で発見される。


同年4月11日、タルトゥの中心部で、モールで働いていたリリカ (22歳♀) が殴られ撃たれた。

犯人は700クローン (約7000円) と電話を盗んで逃走した。

隣の店の従業員がすぐに救急車を呼んだ為、リリカは助かった。

現場を調べると、天井や壁に銃痕が見つかった為、金品を要求した際に威嚇射撃が行われていた事がわかった。

また、凶器の棒が見つかったが、それには「Predator」と書かれていた。


同年4月24日、シッラマエでブローカーの男性 (23歳) が射殺され、ベビーシッター (36歳♀) が頭を撃たれた。

ベビーシッターは病院に運ばれ、懸命の治療の末、一命を取り留めた。

犯人は5万クローン (約50万円) を盗んで逃走した。


同年5月初旬、匿名の人物から『Predator』はロシア人のユーリ・ウスティメンコとドミトリー・メドヴェージェフだと連絡が入る。


同年5月3日、警察が犯人の顔写真をメディアに公開する前に、タリンで銃砲店で店主のインドレク (25歳♂) が殺害される。

店からはカートリッジが盗まれた。

そして、警察は2人がラトビアに移住する予定だという情報を入手し、ラトビアの警察に注意を促した。

ラトビアのヴァルカ警察は、ウスティメンコとメドヴェージェフに気付き、近付くと逃げ出した。

警官は2人を追い掛け、警官の1人が腹部を撃たれる。

同僚の警官サンダースと警備員が救援に駆けつけ、更に応援を要請した。

その後、サンダースがメドヴェージェフを撃って射殺し、ウスティメンコはメドヴェージェフが射殺されたのを見て逃走した。


ウスティメンコは国際指名手配されると、秘密裏にリトアニアとポーランドの国境を越えた。

だが、地元住民が怪しい男がバスに乗っていると国境警備隊に通報する。


同年5月8日、ウスティメンコはスヴァウキのバスステーションで職務質問されると「イリア・ハバロフ」と名乗った。

だが、すでにインターポールを通してウスティメンコの写真が伝わっており、その場で逮捕された。

ポーランドの裁判所は、ウスティメンコが不法に武器を所持していると非難し、エストニアに身柄を引き渡した。

ウスティメンコはこれまでの犯行を認めたが、犠牲者の1人オレイニコフは仲間である事がわかった。


同年11月13日、エストニアの裁判でウスティメンコに終身刑が言い渡され、最高裁判所がその判決を支持した。

ウスティメンコの最も早い仮釈放の可能性があるのは、30年後の2032年であった。


2010年、ウスティメンコは大統領に対して弔問状を提出したが、拒否された。



《殺人数》
5人 (他被害者多数)

《犯行期間》
2002年3月31日~同年5月3日



∽ 総評 ∽

『Predator』と名乗り強盗目的で5人を殺害したウスティメンコとメドヴェージェフ。

コンビで犯罪を行う事は意外に多く、これまで何組も紹介してきた。

ウスティメンコとメドヴェージェフは21歳の時にこれだけの犯行を始め、それもわずか2ヶ月の間で行われた。

しかも、銃砲店を襲撃し、銃を強奪してから犯行に及ぶ周到振りであった。

また、爆弾で爆破している所から爆弾を作れる知識と技術を兼ね備えているといえる。

ただ、2人の幼い頃の詳細や、どのように出会ったのかもよくわからない。

2人は仲間を殺害しているが、何故殺害したのかそれも詳細はなくわからない。

おそらく異常者同士のくだらない仲間割れや口封じ等が理由であろうが、犯罪者同士の争いは大いに結構である。