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ユライ・ルップタック (スロバキア)
【1942 ~ 1987】



ユライ・ルップタックは1942年1月2日、スロバキアのバンスカー・ビストリツァで生まれた。

ルップタックは孤児院で育ち、幼い頃から山の中で過ごす事を好んだ。

鉱業高校を卒業するが、鉱業系の仕事に就く事はなかった。


ルップタックは17歳の時にはすでにアルコール依存症となっていた。

その後、犯罪を行うようになり、窃盗や淫行で逮捕された。


1978年5月6日、ルップタック36歳の時、羊飼いとして働いていたが、放牧した牧草地でエレナ・アダモバ (20歳♀) がいる事に気付いた。

ルップタックはアダモバの頭を石で殴り、強姦した後、首を絞めて殺害した。

アダモバの遺体は1979年4月に見つかったが、厚い茂みの中で見つかった遺体は腐敗が進み酷い状態であった。

アダモバ殺害直後、ルップタックは税金関連の犯罪で逮捕された。


1982年、ルップタックは刑務所から釈放されると、同年6月2日、学校帰りのリディア・ロイドロヴァ (15歳♀) を森の中に連れ込み、強姦して首を絞めて殺害した。

そして、遺体を浅く掘った土の中に埋めた。

ロイドロヴァの分解した遺体は1ヶ月後に見つかり、剖検を行うと肺の中に土の塊が入っているのがわかった。

これは埋められた際はまだ生きていたという証明であった (後にルップタックは埋める際に死んでいたと思っていたと語っている) 。


同年7月18日、ルップタックはバンスカー・ビストリツァで、イヴァーナ・チュロヴァ (15歳♀) を襲う。

石でチュロヴァの頭を殴ると、チュロヴァは意識を失い倒れた。

意識を失っている間に服を脱がし、強姦しようとするが、チュロヴァが月経だった為、強姦しなかった。

目を覚ますと、チュロヴァは助けてくれるよう懇願した。

強姦出来なかった事に怒りを覚えていたルップタックは、チュロヴァを殴り殺した。

この短い間での2人の少女殺害は、バンスカー・ビストリツァを混乱に陥れた。

女性は1人での外出を恐れ、街の中は閑散とした不気味な静けさが漂った。

警察は大規模な捜査を開始し、それを知ったルップタックは山に籠った。


翌日、安全だと感じたルップタックは山を下り、家屋に侵入した所、民兵により逮捕された。

その後、警察に連行されたルップタックは、これまでの犯行を認めた。

ルップタックを診た精神科医は反社会性人格障害 (ソシオパス) と診断した。


裁判で死刑判決を言い渡されたルップタックは、1987年7月16日、絞首刑による死刑が執行された。

享年45歳。



《殺人数》
3人

《犯行期間》
1978年5月6日~1982年7月18日



∽ 総評 ∽

『Strangler from Banska Bystrica (バンスカー・ビストリツァの絞殺魔) 』と呼ばれ、3人の女性や少女を強姦し、殺害したルップタック。

ルップタックの犯行は町を震撼させ、その脅威は女性が1人で外出を避ける程であった。

ルップタックは典型的な強姦殺人鬼といえるが、これ程異常になった理由がよくわからない。

ただ、孤児院で育ったという事なので、親に捨てられたのは間違いなく、それが原因の可能性がある。

ルップタックは自身に大規模な捜査が行われていると知り山に籠ったが、翌日には安全だと判断して山を下りている。

あまりにも甘過ぎる判断だといえ、案の定捕まっているが、頭の悪さにより逮捕されたのは本当に良かったと思う。