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カスパルス・ペトロフス (ラトビア)
【1978 ~     】



1978年、ラトビア・グロービナ生まれのカスパルス・ペトロフスは、父親が著名な医師であった。 


2003年2月3日、ペトロフスは逮捕される。

容疑は窃盗と5人の女性殺害容疑であった。

逮捕された時、ペトロフスは数年前からホームレスであった事がわかり、また、1998年に窃盗で逮捕され有罪判決が下されていた事が判明した。

ペトロフスは2000年から2003年にかけて、リガに住む高齢者女性を中心に強盗目的で襲い、38人を殺害し、8人は未遂に終わったと告白した。

ペトロフスの手口は、強引に家に侵入するか、ガス会社の服を着て従業員を装い室内に侵入し、首を絞めて殺害した。

殺害後、ペトロフスは金品を盗んだが、これまで盗んだ金額は2万6000ユーロ (約350万円) に及んだ。


2005年5月12日、ペトロフスは確実な13件の殺人で有罪判決が下され、終身刑が言い渡された。

判決が言い渡された後、ペトロフスは法廷で遺族に謝罪し、

「私が謝っても犠牲者の人生を戻す事は出来ないが、私は彼らがまだ生きていて何も起こっていない事を望む」

と許しを求めた。

ペトロフスはラトビア史上最も殺害した最悪のシリアルキラーの1人とされている。


最後に法廷で述べたペトロフスの発言で終わりたいと思います。

「奪う為に殺すしかなかった」



《殺人数》
13人 (おそらく38人)

《犯行期間》
2000年~2003年



∽ 総評 ∽

38人の高齢者を殺害したとされるペトロフス。

ペトロフスはラトビア史上最も殺害したシリアルキラーの1人とされるが、38人殺害したとなるとそう言われてもおかしくないだろう。

ペトロフスの犯行は強盗であり、しかも、標的としては最も狙い易い相手を襲った。

ペトロフスはラトビアでは著名な医師の子供であり、普通であれば何不自由ない裕福な過程ですくすく育つはずである。

だが、逮捕される数年前にはすでにホームレスとなっており、裕福な生活とはかけ離れていた。

詳細がなくわからないが、何かあったのは間違いない。

ペトロフスは自ら殺しておいてどこかで生きている事を望むと言って謝罪したが、私が遺族であれば怒りしか覚えない。

こんな事が言えてしまう事に異常者としての特徴が出ていると言えよう。