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ジャンフランコ・ステバニーノ (イタリア)
【 1960 ~      】



ジャンフランコ・ステバニーノは、1960年10月2日、イタリア・モンタニャーナで生まれた。

父親をジュゼッペ、母親をノエミ・ミラといった。


ステバニーノは4歳の時に両親によって寄宿学校に送られた。

また、母親は妊娠と中絶を繰り返していた。


ステバニーノ7歳の時、小学校に通うようになるが、非常に社交的な子供であった。

だが、ある日、ステバニーノは農業器具で頭を負傷してしまう。

この傷でステバニーノは4針縫う事となるが、この傷は高校まで痕が残った。

しかし、この怪我でステバニーノは性格も変わってしまい、両親に対し反抗するようになる。


1976年11月21日、ステバニーノは自転車に乗っていると交通事故に遭い、骨折と再び頭部にダメージを負ってしまう。

そして、ステバニーノは手術を受けるのだが、前頭葉と神経経路が正常ではないと診断される。

とりわけ前頭葉の萎縮が進んでおり、その為、頻繁にてんかんを引き起こした。


1980年、ステバニーノは20歳の時にマリア・アメリアという女性と出会った。

ステバニーノはアメリアの事を非常に愛しており、その関係は25歳まで続くのだが、両親により関係は終わりを迎える。

アメリアとの関係が終わると、ステバニーノは売春婦で性処理を行うようになる。

ステバニーノにとって性行為は重要な事であり、それは13歳の時に24歳の既婚女性と初体験を済ませてからだった。


1994年11月16日、ステバニーノはガブリエル・ムジェル (♀) という名の売春婦の少女と出会う。

ステバニーノはムジェルを言葉巧みに口説き、写真を撮ったりして信頼を得ると車に乗せた。

ムジェルを自宅に連れ込むと、暴行し暴力的に強姦した。

その様子を写真に撮ると、最初は殺そうと考えるが心を変え、お金を集めてくるよう銃で脅した。

ステバニーノはムジェルを車に乗せると、高速道路料金所で支払いを行った。

ムジェルはその隙をみて逃げ出し、パトロール中の警察官の元に辿り着いた。

ステバニーノは逮捕され、銃を持っていたのだがそれはおもちゃである事がわかった。

ステバニーノは暴行や強姦で懲役2年6ヶ月を言い渡された。

警察はステバニーノには余罪があると考え、捜査を続けた。

ステバニーノの家を調べると、これまで会った女性との詳細な情報と記録、陰毛の入った容器、7000枚もの写真を見つける (後に陰毛はステバニーノが女性を殺害後に剃ったと自供した) 。

1994年に姿を消したビリアナ・パブロビッチ (♀) とクラウディア・プレヨ (♀) の2人少女が未解決事件となっていたのだが、ステバニーノの犯行だというのが判明した。


1995年7月3日、ステバニーノの家の近くで農民が袋を見つけ、中に遺体が入っていたのだが、ステバニーノの犯行だとされた。


同年11月12日、遺体が発見された近くを調査すると、別の女性の遺体が入った袋が発見された。

DNA検査の後、遺体はビルジャナ・パブロビッチ (♀) である事が判明した。


同年12月1日、プレヨの遺体が発見される。

尋問を受けたステバニーノは最初全ての犯行を認めていたが、すぐにそれを否定した。

だが、ステバニーノのファイルに記載されていたオーストリアの売春婦は性行為中に撮られ明らかに死んでいる写真が見つかった。


1996年9月24日、ステバニーノの告白後、未確認の遺体が発見され、それがブラゼンカ・スモリージョ (♀) だと判明した。

結局、ステバニーノによる犠牲者は6人で、その内、遺体が発見されたのは4人であった。

ステバニーノは精神科医の診察を浮けるとIQが114もあり、知能が高い事がわかった。

ただ、このような異常者になったのは幼い頃に頭部にダメージを負ったからだとされた。


1998年1月28日、ステバニーノには終身刑が言い渡された。


1999年1月、ステバニーノは自身の不動産を売却し、何らかの形で犠牲者の家族を保障する事にした。


その後、ステバニーノは控訴したものの、2001年3月23日、終身刑が確定した。


2010年、母親の死後、ステバニーノは過去の行いについては何も覚えておらず、これから修道士になりたいと述べた。


最後にアメリアとの別れについて言及したステバニーノの言葉で終わりたいと思います。

「それ (アメリアとの関係) は両親の為に終わった。彼らはいつも介入し、私を大人とは思っていなかった。私は彼女 (アメリア) の後もロマンチックな関係を持った女性はいたが、いつも彼女の影を追いついに見つける事は出来なかった」



《殺人数》
6人

《犯行期間》
1993年5月~1994年11月



∽ 総評 ∽

『Mostor di Terrazzo (テラッツォの怪物) 』または『Landru dalle Bassa (バッサのアンリ・ランドリュー) 』と呼ばれ、6人の女性を殺害したステバニーノ。

ボビー・ジョー・ロングも頭を打ってから人格が変わったとされ、ステバニーノがこれ程異常になったのは、子供の頃に負った2度の頭部への損傷で間違いないと思われる。

実際、ステバニーノの前頭葉は萎縮していたと診察されたが、前頭葉は感情等を司る重要な箇所であり、多くのシリアルキラーも脳を調べると同様に前頭葉が萎縮している事が多いとされている。

ステバニーノは愛していた女性と両親によって別れさせられた事でギリギリ保っていた精神が破綻したと思われる。

もし、その女性と上手くいっていれば何も起こらなかった可能性があると思うと残念でならない (元々脳にダメージを負っているので何とも言えないが) 。