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ロナルド・プリブレ (アメリカ)
【 1972 ~      】



1999年3月と4月、ロナルド・ジェフリー・プリブレ (1972年4月18日生) は、アメリカ・テキサス州ヒューストンで銀行強盗を行った。

プリブレはその銀行強盗で得た資金で、友人のエステバン・スティーブ・エレーラ (29歳♂) と一緒に仕事をする予定であった。


同年4月23日午後10時頃、スティーブの義理の兄弟ビクター・マルティネスが家に行くと、スティーブとプリブレがガレージでビールを飲んでいた。

その日の深夜、スティーブの婚約者ニルダ・チラド (24歳♀) がスティーブにキスをし、建物の中に入った。

日付が変わった午前0時30分頃、「Rick’s Cabaret」というナイトクラブに行く事に決め、午前1時頃に向かった。

午前2時頃、ナイトクラブを出ると、スティーブは弟のエドワードを呼び、マリファナを持って来させた。

そして、スティーブとプリブレは家の前で話しをし、マリファナを吸った。

その後、スティーブとプリブレは家の中に入り、マルティネスは帰った。

午前6時頃、ガレージドアが下がっており、煙が立ちこめていた。

また、家から大音量の音楽が流れていた。

隣人が家を訪ね、チャイムを鳴らしたが返事がなかった。

隣人はガレージのサイドドアから家の中に入ると、ガレージの中が血で染まり、横になっているスティーブを発見する。

すぐに911に連絡し、消防隊が駆けつけると、家の中は煙が充満していた。

そして、リビングルームのソファーで、酷く焼けたチラドの遺体が発見される。

消防隊は更に家の中を調べると、スティーブの娘ヴァレリー (7歳) 、チラドの娘レイチェル (7歳) 、2人の子供ジェイド (22ヶ月) の3人の遺体を発見する。

鎮火した家の中を調べると、事故ではなく可燃性の液体を意図的にリビングルームに撒いて火を点けた事が判明した。

スティーブら5人の遺体を回収し、剖検を行うと、子供たちは皆、煙による窒息で死んだ事がわかった。

だが、スティーブは首の後ろに銃創があり、18インチ (約45cm) の距離から撃たれた事がわかった。

チラドも背後から首を撃たれており、銃弾は右後ろから撃たれ左前に貫通していた。

また、火傷も酷かったが、口腔内や膣内、肛門内に精液が検出された。

警察は事件の日にスティーブらと一緒にいたプリブレに話しを聞き、そして、DNAを調べた所、チラドの体内にあったものと一致した。

その事をプリブレに問いただすと、プリブレはチラドとの関係を認めた。

ただ、プリブレ当日、初めてチラドと行為に及んだだけで、殺害していないと述べた。

だが、警察はプリブレの家を調べ、多くの銃や弾薬箱等を見つける。

そして、スティーブとチラドに放たれた銃弾が、プリブレの所持する銃で放たれた物だと結論付けた。


同年5月、プリブレはスティーブら殺害と、隠蔽の為に火を放った事を認めた。


2002年11月4日、プリブレには死刑が言い渡された。



《殺人数》
5人

《犯行期間》
1999年4月24日



∽ 総評 ∽

友人やその恋人、子供達の5人を殺害したプリブレ。

プリブレはスティーブと仕事をする予定であったが、何故か殺害に至った。

仕事の話しをする時点でもめたのか、初めから殺すつもりだったのかよくわからない。

チラドとの関係がバレた事で犯行に及んだ可能性もあるが、彼女も殺しているので、そうではないと思われる。

おそらくプリブレは元々チラドの事を気に入っており、ただ単に強姦したかっただけだろう。

ただ、子供達3人はもちろん可哀想だが、スティーブやチラドは弟にマリファナを持ってこさせたりしているので、おそらく真っ当な人間ではないと思われる。