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サージ・アーシャンボルト (カナダ)
【1956 ~     】



サージ・アーシャンボルトは子供の頃、叔母のボーイフレンドに強姦をされた。

その強姦を許したのは叔母であった。

その為、アーシャンボルトは女性を恨み、殺したいという衝動にかられるようになる。


1987年、アーシャンボルトはライン・デュフォートと結婚する。


1989年6月16日、アーシャンボルトはとある女性とデートをしていた。

アーシャンボルトは女性にサプライズをするから目を閉じるように促した。

女性が目を閉じると、アーシャンボルトは突然喉を切り裂き殺害する。

そして、手と足を切り離し、死体を強姦した。

その後、遺体をセント・オブ・サウス・ショアの森に捨てた。


1992年1月6日、アーシャンボルトは自宅でロラン・アスラン=ビューケージ (47歳♀) を射殺する。

殺害後、ナイフで遺体をスライスしたが、これは以前、アーシャンボルトが肉屋の仕事をしていた際に学んだものだった。

遺体を発見したのはロランの妹であったが、そのあまりの凄惨な様子に愕然とした。

この頃、アーシャンボルトは殺人目的で売春婦を買おうと考えるが、実際には行わなかった。


同年11月26日、アーシャンボルトはシャンタル・ブリエール (24歳♀) の家に入ると、電線でブリエールを縛り、口の中に靴下を詰め、斧で頭を殴って殺害した。


逮捕されたアーシャンボルトは、1993年11月19日、裁判で終身刑が言い渡された。


最後に売春婦殺害を行わなかった事について語った言葉で終わりたいと思います。

「悪魔の衝動に駈られなかった」



《殺人数》
3人

《犯行期間》
1989年6月16日~1992年11月26日



∽ 総評 ∽

『The Butcher of St.Eustache (サン・トッスタッシュの肉屋) 』と呼ばれ、3人の女性を殺害し解体したアーシャンボルト。

カナダで有名な殺人鬼といえば、49人殺害したロバート・ピックトンがいる。

ピックトンは屠殺を仕事としており、それを活かした殺人を行ったが、アーシャンボルトも肉屋として働いていた事を活かした殺人を行った。

そんなアーシャンボルトからすれば、人間の解体はお手のものだったのだろう。

アーシャンボルトは悪魔の事を口にしている事から、統合失調症や分裂症だった可能性が高い。

アーシャンボルトは幼い頃に叔母のボーイフレンドに強姦され、それを許した叔母を憎み、それが全ての女性への恨みへと変わった。

母親が売春婦だったから売春婦を嫌ったり、女性に振られたから女性を恨んだりと、理由としてはよくある事である。

ただ、この事がアーシャンボルトの精神を破綻させたのは間違いない。