マイケル・ベレン (ベルギー)
【 1946 ~ 2020 】
マイケル・ベレンは、1946年1月13日 (1938年とも) 、ベルギー・アントウェルペン州アントウェルペン (アントワープ) で生まれた。
1963年10月2日、ベレンはアントウェルペンで強盗により逮捕され、懲役3年が言い渡された。
1964年12月19日、ベレンはアントウェルペンで、クリスティ・エルマン (♀) を強姦して殺害する。
1965年1月21日、ベレンはアントウェルペンで、リュシエンヌ・ヴァーホーヴェン (♀) を強姦し、首を絞めて殺害する。
同年1月26日、ベレンはアントウェルペンで自動車の窃盗により逮捕される。
逮捕されたベレンは過去の殺人も発覚する。
同年3月26日、ベレンには死刑が言い渡された。
同年12月1日、ベレンの死刑が終身刑に変更された。
1982年5月3日、ベレンは17年刑務所で過ごした後、仮釈放となり解放された。
同年9月28日、ベレンはルーベンで、ルトガルド・ミューズ (♀) を強姦し、殺害する。
1984年5月12日、ベレンには2度目の死刑が言い渡された。
しかし、ベルギーは1996年8月1日に死刑が廃止された為、ベレンへの死刑執行は行われていない。
2020年6月10日、ベールビークの精神病院で死亡した。
享年74歳。
《殺人数》
3人
《犯行期間》
1964年12月19日~1982年9月28日
∽ 総評 ∽
『The Strangler of the Left Bank (左岸の絞殺魔) 』と呼ばれ、3人の女性を強姦して殺害したベレン。
ベレンは殺人について情報はあるものの、生い立ちやどのような人生を送ってきたのかについては詳細がなくわからない。
ベレンは死刑判決が言い渡されたにも関わらず、終身刑となり仮釈放となった。
そして、案の定、殺人を行い逮捕され再び死刑判決が言い渡された。
しかも、ベルギーが死刑を廃止した為、2度の死刑判決が言い渡されたが結局執行される事はなかった。
そもそも、1度目に死刑判決が出た時、すぐに終身刑に変更された理由も理解出来ないし、終身刑なのに20年も経たずに仮釈放となった事も理解出来ない。
しかも、再び殺人を行い、再逮捕され2度目の死刑判決が言い渡された。
今度こそ執行されるだろうと思いきやベルギー自体で死刑が廃止された為、結局執行されないという体たらく。
もはやここまでくるとあえてそうしているのではないかと思えるレベルである。
考えるのも腹立たしいのでこれ以上は何も語りたくないと思う。
コメント
コメント一覧 (15)
何度も処刑できるチャンスはあったのに、死刑を禁止するという暴挙に出たベルギー政府。
「人権に配慮して」とか「残酷な刑罰だから」とかいうヤジ馬の屁理屈でしょう。
先日のパキスタンのロリコン鬼畜の誅殺にもイチャモンつけてきそうですね。
お前ら破廉恥軍団の安易なヒューマニズムこそが人権侵害なんだよと怒鳴りつけたくなった悲しい事例が多過ぎますね。
鬼畜を残忍に処刑すれば喜劇に変えられるとも思った次第です。
誘拐、強盗と死刑にすべき罪状はたっぷりそろっている鬼畜を安易に釈放したせいで130人以上もの尊い命を奪った鬼畜テロリストアバウドとアブデスラム兄弟を掲載していただけたら嬉しいです。
彼ら3人はパリのテロの実行犯であり、前科もたっぷりあったそうです。
そして死刑執行していれば死なずに済んだ女性が強姦され殺害された。
愚行な司法判断した人間の資産全てを没収して犠牲者遺族に分配すべきです!
死刑廃止は人権問題と全く別問題です!
いや、死刑廃止こそ最大最悪最凶の人権侵害に直結しています。
死刑廃止を廃止する事こそ、平和な社会を築く第一歩だと私は思います。
今回は特に酷いですね。
人権に配慮しなければいけないのは被害者や遺族で、残酷なのは加害者です。
人権派は自分の身に振りかからないと一生わからないですね。
パリのテロ事件の実行犯ですか、今度調べてみます。
>通りすがりさん
最初の死刑で処刑していればここまでの被害にならなかったですね。
>かえる男ラブランドさん
私もそう思えますね。
こんなのなら言葉も悪くなりますよ。
>考える愚者さん
本当ですね。
または国が遺族に何らかの手厚い保護を行うべきです。
仰る通り死刑廃止と人権問題は全く別物。
また、死刑廃止と抑止力も全く別物です。
ここをごっちゃにして考えるからわけがわからなくなるのです。
騙すのは上手かったのでしょう。
本当に呆れる事例です。
確かにそうですね。
国とって都合のいい死刑はダメですね。
刑務官も死刑執行のボタンを押したがらないようですが、私もそれなら遺族が押せばいいと思います。
もしくは私のように何の躊躇も押せる人間に押させるかですね。
死刑になる筈だった人間が17年で釈放される事もあり得ないですが、
また1人の犠牲者が見過ごされています。
法は犯人を刑務所に連れ戻すしか出来ず、被害者の命は何だったのかと思います。
これは明らかにベルギー政府の失策ですが、
それを分かっていても泣き寝入りするしかない遺族が哀れです。
最悪の愚弄ですね。
終身刑が仮釈放されるならもはやそれは終身刑じゃないですよ。
仰る通り泣き寝入りするしかないのは犠牲者の遺族です。
残念な事に被害者の遺族というのは全体の人口からすればマイノリティです。
多くの人がその辛さは他人事なのです。
その辛さを理解しない限り死刑は廃止されていきますね。
私もそれを答えるのは難しいかもしれませんが、お国のためではないのは明らかです。
遺族よりもお国の建前の方が大切なんですかね?
私は被害者全員が死刑廃止を求めているというなら死刑廃止は大いに大歓迎です。
しかし現実は死刑しかあり得ないという人も多くいるのです。
彼らの切実な気持ちより、お国の崇高な理念通りに動けばガッポリお金はもらえるでしょう。
ただし、今回の事例のように本末転倒な結果もありうることも考えたうえで発言し、行動してほしいです。
本末転倒な結果になった時に責任を取ろうとしない時には「黙れハレンチ軍団が!」とののしりたくなりますね。
答えは簡単です。
死刑は被害者や遺族の為にするのです。
抑止力の為でも第三者の為でもないです。
私も被害者や遺族が全員「死刑なんていらない」と言ったら大いに廃止してもらって結構です。
そこを全く何の関係もない第三者が廃止に賛成するから納得がいかないのです。
無惨に家族を殺された遺族が「極刑を望む」とは言っても「反省して生きていって欲しい」とは絶対言いません。
ナポレオン登場前にいたフランスの政治家ですね。
少し趣は異なりますが面白いかもしれませんね。