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アルフレッド・エングレダー (オーストリア)
【1920 ~ 1993】



アルフレッド・エングレダーは、1920年、オーストリア・ジーアニングで生まれた。


エングレダーの犯行は1951年から始まった。

犯行は常に同じで、自転車に乗って女性に接近し、重いハンマーで頭を殴り、負傷してひるんだ所を強姦するというものだった。

エングレダーはシュタイアー地域で犯行に及び、全部で6人の女性を襲った。

この中で、1955年11月10日にマーガレット・フルーフと1957年6月10日にヘルタ・ファイヒティンガーの2人が殺害された。


1957年6月15日、エングレダーは6人目の犠牲者を襲ったが、驚いて逃げ出した。

この時、エングレダーは現場に自転車と時計を残した為、すぐにエングレダーが犯人だと判明した。


同年6月19日、エングレダーはチェコとの国境で税関のガードマンによって逮捕された。

殺害動機についてエングレダーは女性への憎しみだと述べた。

エングレダーは最初の妻と離婚しており、それを裏切りだと感じていた (その後、再婚している) 。


1958年、裁判でエングレダーは終身刑が言い渡された。


1984年、保護観察となり釈放された。


1993年4月8日、エングレダーはオーストリアの首都ウィーンで、新しいガールフレンドで売春婦の女性をナイフで刺して負傷させた。


同年4月30日、エングレダーは死去した。



《殺人数》
2人 (他4人負傷)

《犯行期間》
1955年11月10日~1957年6月10日



∽ 総評 ∽

『Beast of Sierning (ジーアニングの獣) 』または『The Bricklayer Muderer (煉瓦職人の殺人者) 』と呼ばれ、2人の女性を殺害したエングレダー。

エングレダーは古い時代という事もあり、どのような人生を歩み、異常者になったのかよくわからない。

ただ、エングレダーは犯行方法は徹底しており、秩序型の殺人鬼といえる。

エングレダーは終身刑にも関わらず26年後に釈放された。

釈放後、案の定とばかりに再犯を起こした。

オーストリアの刑罰について詳しくわからないが、EU加盟国なので当然死刑はなく、どうせ終身刑といえど真の終身刑ではないのだろう。

釈放を許した人間に是非責任を取ってもらいたいものだ。