_20181016_105332
リンダ・ギルマン (アメリカ)
【 1946 ~       】



2016年12月、アメリカ・ユタ州ソルトレイク郡ヘリマンで、リンダ・トレイシー・ギルマンは従業員でリンダが所有するアパートに住んでいたクリスチャン・オルセンに元夫デュアン殺害を依頼する。

リンダはデュアンを薬物の過剰摂取等で殺害し、事故死に見せ掛けようと提案した。

報酬としてリンダはオルセンにまず5000ドル (約55万円) を支払い、デュアン殺害後は7000ドル (約70万円) 相当のダイヤの指輪、デュアン死亡後に受け取る予定の生命保険金の一部、1万8000ドル (約2000万円) を支払う約束であった。

だが、オルセンは殺人を持ち掛けられた直後にすぐに警察に通報する。

そして、警察はオルセンに無線機を装着し、リンダとのやり取りを録音するよう依頼し、同年12月20日と26日にリンダとの会話に成功する。

その会話にはデュアン以外にもデュアンの再婚相手殺害計画についてもリンダは話していた。

この時、リンダは更に1万ドル (約110万円) の報酬を支払うと約束して

この録音が決定的となり、リンダは逮捕された。

リンダはソルトレイク郡にある刑務所に収監されるが、今度は囚人に

「オルセンがいなくなれば私は自由の身になる」

と話し、

「倉庫に侵入して証拠のCD2枚を破棄してくれたらあなたの保釈金5000ドル (約55万円) を私が払って上げる。それとオルセンを探して起訴を取り下げる署名をもらってきて。もし、それを拒んだら始末して」

と持ち掛ける。


2017年2月13日、リンダは弁護士に訪問の際に小切手を持ってくるよう促し、15万5000ドル (約1700万円) の小切手と手紙を封筒に入れ、弁護士に「M.K」という人物に渡すよう頼んだ。

だが、規約違反であった為、看守が封筒を没収し、中身を確認した所、リンダの更なる殺人依頼が確認された。


同年3月9日、リンダはデュアンへの殺人教唆で有罪判決が下されたが、他にも自身を敗訴へと追い込んだ検事への殺害や他にも殺し屋に依頼した罪が明るみなった。

リンダの保釈金は250万ドル (約2億8000万円) に設定された。


2018年4月23日、リンダには判決が言い渡される予定であったが、延期された (もっとも軽くて懲役5年、重ければ終身刑となる) 。


同年8月13日、再びリンダへの判決が延期された。

その後、リンダは有罪判決を下されたが、上訴により無罪になったり二転三転した。


同年10月29日、10回目の判決でリンダは懲役3年の実刑判決が下された。



《殺人数》
0人 (殺人教唆多数)

《犯行期間》
2016年12月



∽ 総評 ∽

元夫や検事等、色々な人間の殺害を依頼したリンダ。

リンダは70歳という高齢にも関わらず、それでも殺人を依頼した。

詳細がないのでいつ夫と別れたのか、どのように別れたのかよくわからないが、殺害を依頼するくらいなので余程恨みがあったのだろう。

また、元夫の新しい恋人の殺害も依頼している事からもしかしたら元夫の不倫が原因だったのかもしれない。

これくらいの年齢になれば、欲にとらわれず穏やかに余生を過ごせば良いのにと思う。