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マリキータ・バーチ (アメリカ)
【1986 ~     】



2012年5月22日、アメリカ・オハイオ州シンシナティで、マリキータ・バーチは、ウィリアムス・カニンガム (生後13ヶ月♂) のベビーシッターをしていた。

バーチはカニンガムをベッドに寝かしつけようと運んだ際、誤って階段に落としてしまい、カニンガムは階段を転げ落ちた。

パニックになったバーチはカニンガムを病院に連れて行かず、連れ去った。

そして、警察にカニンガムが行方不明になったと通報した。


翌日、バーチはカニンガムの遺体をゴミ袋に入れ、従兄弟の家に運ぶとクローゼットに隠した。

カニンガム捜索が行われ、警官や消防隊、ボランティア等、約100人による懸命な捜索が行われた。

しかし、5時間に及ぶ捜索を行うもカニンガムは見つからなかった。

警察は通報者であるバーチに当時の状況を聞いた。

すると、供述に数々の矛盾点を感じた警察はバーチを問い詰めると、バーチは白状した。

バーチがカニンガムの遺体の場所に導き、遺体は発見された。


同年5月26日、カニンガムの検視を行うと、硬膜下血腫により脳に損傷を受け、頭蓋骨の中に血が入り込んでいた事が判明した。

ただ、落とした際、すぐに病院に連れて行き、適切な処置をしたならばカニンガムが救われた可能性は十分にあると医師は述べた。

バーチはカニンガムの母親とは元々友人であり、数週間前からベビーシッターとして働いた事がわかった。

裁判でバーチは自身の行動 (すぐに病院に連れて行かなかった) について後悔していると語った。

バーチは殺人罪で起訴されたが、故意に階段に落としたわけではないと述べた。

その為、バーチの弁護士は、殺人ではなく過失致死だと主張した。


2013年3月14日、裁判でバーチは子供を危険に晒し、遺体を虐待したとして懲役19年6ヶ月が言い渡された。

判決を言い渡した裁判官は
「被告が子供を負傷させたのは間違いない。子供の苦しみを考えると恐ろしい。この子は死ぬ必要がなかった」
と述べた。


最後に警察に尋問された際のバーチの発言で終わりたいと思います。

「私はパニックになってしまった。傷つけしまったのは残念だ」



《殺人数》
1人

《犯行期間》
2012年5月22日



∽ 総評 ∽

ベビーシッターとして赤ん坊の世話をしていた際、落として死なせてしまったバーチ。

事件の概要を見る限り、おそらく元々殺すつもりはなく、偶然落としたのだと思われる。

ただ、いくらパニックになっていたといっても隠蔽しようとしている時点でとても擁護出来ない。

これは、交通事故で人を跳ねて保護しないで逃走した人間の心理と似ているといっていいだろう。

ただ、遺族はバーチは赤ん坊の母親の友人という事で、まさか信頼していた友人に殺されるとは夢にも思っていなかったであろう。

全員が不幸になる悲しい事件といえる。