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ウィリアム・ピアース (アメリカ)
【1931 ~     】



1963年、アメリカ・ジョージア州で、ウィリアム・ピアースは、強盗や放火等、様々な罪で逮捕され、懲役10年から懲役20年の不定期刑が言い渡された。


1970年5月、刑期を7年務めた後、ピアースは釈放される。

実は精神科医は釈放させるのは危険だと警告していたが、ピアースは釈放された。


1971年3月8日、ピアースはジョージア州ルイビアにあるいくつかのガソリンスタンドで、ガソリンの支払いをしなかった為、逮捕された。

窃盗で逮捕されたピアースだったが、他に余罪が判明する。


1970年6月5日、ピアースはサウスカロライナ州コロンビア出身のキャシー・アンダーソン (17歳♀) を殺害する。


同年8月10日、サウスカロライナ州ビューフォート郡で、ガソリンスタンドの従業員ジェームズ・シリーズ (60歳♂) を殺害する。


同年8月21日、ノースカロライナ州ガストンで、主婦のヴァージニア・キャロル・メインズ (20歳♀) を殺害する。


同年12月18日、マーガレット・クリーノ (♀) が行方不明となる。

同年12月30日、クリーノの遺体がサウスカロライナ州サンプターの林の中で見つかった。

クリーノは殴られ絞殺されていた。


1971年1月22日、ジョージア州ハゼルハーストで、ヘイゼル・ウィルコックス (32歳♀) が行方不明となる。

ウィルコックスの遺体は2ヶ月後、近くの森の中で見つかったが、木に縛られた短い丈夫な紐で吊るされていた。

また、首をきつく絞められており、鼻を削がれ腰から下は何も履いていなかった。


同年1月26日、ジョージア州バックスレイで、老舗店舗の店長ヴィヴィアン・ミルズ (60歳♀) が殺害される。

また、他にジョージア州ソパートンで店のオーナー、レイシー・シグペン (51歳♀) 、ジョージア州ヴィダルニア出身のガソリンスタンド従業員ジョー・フレッチャー (50歳♂) 、サウスカロライナ州ウィンスロップ大学の学生アン・グッドウィン (18歳♀) がそれぞれ殺害された。

これら9人殺害事件はピアースによるものだとされた。

警察がピアースを追及すると、ジョージア州で発生した3件の殺人事件は認めた。


裁判でピアースはIQが70しかない事がわかった。

ピアースには終身刑が言い渡された。



《殺人数》
9人

《犯行期間》
1970年6月5日~1971年2月



∽ 総評 ∽

最低9人は殺害したとされるピアース。

ピアースは30過ぎてからの経歴しかわからず、それまでどのような人生を送ってきたのかわからない。

また、ガソリンを入れてお金を払わず逃走して逮捕されている事から基本的には強盗殺人を行っていた。

だが、縛られ下半身裸の女性も犠牲者にいるので、強姦も行っていたと思われる。

アメリカでは原則、IQ70以下の精神遅滞者には死刑判決が下されない事になっている (ただしこれまで何人も掲載しているが、実際IQ70以下の犯罪者にも普通に死刑が言い渡されている) 。

これだけの犯罪を行っていながら終身刑になったのはその為だと思われる。

精神科医がピアースの釈放は危険だと警告したにも関わらず釈放し、1ヶ月も経たない内に殺人を行った。

こういった事はこれまで何人も紹介してきたが、釈放を許可した人間に罰は与えられないものだろうか。

しかも、これだけの犯罪を犯して死刑に出来ず、現在まで生きているようなので、40年以上税金を使用して生活を送らせている。

こんなバカげた話があっていいのだろうか。