デブラ・タグル (アメリカ)
【1958 ~ 】
デブラ・スー・タグルは、1958年、アメリカ・アーカンソー州で生まれた。
1972年、タグルは、わずか14歳でウィリアム・ヘンリー (♂) を生む。
1974年、タグルはトーマス・ベイツ (♂) を生んだ。
同年、ヘンリーとベイツが相次いで死亡する。
ヘンリーは1歳9ヶ月、ベイツはわずか2ヶ月であった。
アーカンソー州リトルロックの病院の医師は、子供たちが死亡した際の悲しむタグルの姿を見ていた。
結局、子供の死因について原因がわからず、SIDS (乳幼児突然死症候群) とされた。
1975年、タグルはロナルド・ジョンソン (♂) を生む。
1976年、ジョンソンが突然呼吸が停止し、そのまま死亡した。
ジョンソンはこの時、9ヶ月であった。
タグルはジョンソンの葬式で深い悲しみに暮れた。
ジョンソンの死も原因はわからず、ヘンリーたちと同じくSIDSとされたが、警察は立て続けに3人の子供が突然死した事に疑問を抱き、捜査を行った。
しかし、証拠がなく、結局起訴する事は出来なかった。
1978年、タグルは自ら腹部を撃って自殺を図った。
病院に搬送されたタグルだったが、懸命の治療の末、一命を取り留めた。
1979年、タグルはテレンス・タグルを生んだが、テレンスもすぐに死亡した (このテレンスの死亡に関しては実際に病死とされている) 。
1982年、リトルロックに戻ったタグルはジョージ・パクストンと出会い、同棲する事となる。
パクストンにはトメキア (♀) を含め3人の連れ子がいた。
同年春、タグルはパクストンの子供を妊娠する。
同年6月、パクストンが映画に行っている間、トメキア (2歳) が自宅で死亡する。
この時、家にはタグルがいたのだが、医師がタグルに説明を仰いだが何も答える事が出来なかった。
ただ、医師はこれくらいの幼児の急死は多くはないがあり得ない事ではないので、それ以上タグルを追及しなかった。
しかし、タグルは自身の妊娠を快く思っておらず、中絶を試みたが失敗に終わった。
家庭医はタグルを精神病院に入院させたいと思うが、精神科医の医師は真剣に取り合わなかった。
1983年11月、精神科医のアレクサンダー・ミラーは、タグルが過去10年間に5人の子供を失っている事を知る。
警察もトメキアの死について捜査を進めた。
1984年3月20日、タグルはトメキア殺害容疑で逮捕された。
タグルは起訴され、保釈金は75万ドル (約1億8000万円) に設定された。
裁判が行われると、他の子供達の死についても言及された。
警察は他の子供達についてもタグルによる犯行だと考えていた。
タグルはヘンリーとベイツが亡くなった時、精神病を患っていた事がわかった。
また、タグルの子供達は全て父親が異なっている事がわかった。
検察はタグルがトメキアを溺死させ、ヘンリーとベイツを窒息死させたと主張した。
また、殺害動機について、タグルはそもそも子供を育てるつもりがなく、その為、邪魔な子供を排除したと主張した。
1984年9月18日、タグルは有罪判決を受け、懲役10年が言い渡された。
同年12月7日、検察は3人の子供の殺害について起訴を断念した。
1994年、刑期を終えタグルは出所した。
《殺人数》
4人?
《犯行期間》
1974年~1982年6月
∽ 総評 ∽
実の子供を含む4人を殺害したとされるタグル。
実の子供を次々と手にかける母親というのは稀に存在する。
ただ、その場合、理由は大抵が保険金によるものか「代理ミュンヒハウゼン症候群」によるものだ。
だが、詳細がない為、正確な事はわからないがタグルはそのどちらでもない。
本人が語らない為わからないが、検察がいうにはタグルが子供を育てるつもりがない為殺害に至った。
確かに子供を育てる事を何も考えず無責任に次々と子供を生む女性はたまにいる。
タグルが殺害した理由は正確にはわからないが、検察のいう動機がそうなのだと思う。
ただ、証拠の不十分さなどからタグルは懲役10年となり現在はもう出所している。
出所から20年以上経っており、現在のタグルの様子はわからないが、何も起こってない事を祈る。
コメント
コメント一覧 (18)
今回の話は無責任にこどもをぽんぽん生んで、死なせてしまうという女の話ですね。
しかも、責任能力もないし、故意ではないからおつとめも軽く済みもうシャバに放たれる。
飼いきれないのにペットをいっぱい飼ったりするような感覚だったのかな?
せめて卵巣や子宮を除去してから釈放してほしかったですね。
そうすれば不幸なこどもを産まずに済むのですから。
別な州で「うまく」やらかしてても不思議は無いです。
出所以後は大人しくしてたとは思いたいですが。
こんなに簡単に幼児死亡が見過ごされるモノなんでしょうか?
アメリカの警察捜査が杜撰で検察医の診断や検査が適当ではないのではないかと思えます。
SIDSは突拍子も無く発生するとの見解は古く、横向きやうつ伏せで寝かせると発生率がグンと上がるのです。
発生年齢も生後9ヶ月と言われてますが実際は生後2~6ヶ月が圧倒的、うつ伏せ等で窒息しても乳児の脆弱な呼吸器であると解剖診断でも見分けられない。
先天的に染色体異常や代謝異常がある場合は2歳児位までSIDSが起こり得ると言われてますが確たる証拠や範例が乏しいのです。
今回の事件では死に至らしめるのが最初の子供が1歳9ヶ月まで育てていますので途中でネグレクトとなったのではないかと思います。
殺害方法は推測ですがうつ伏せに寝かして毛布を掛けたのではないかと考えられ、乳児が自発的に寝返りするのを毛布で阻害すれば容易に擬似SIDSが発生します。
かなりエゲツない方法ですので間違いなく悪魔母ですね。
全く抵抗出来ない乳児を無下に殺害してきたのに懲役10年と云うハナクソにも満たない判決!
ちょっと信じられません!
そうですね。
確実な証拠もなく実の幼い子供という事もあり刑が軽い。
そんなペット感覚だったのかもしれませんね。
仰る通り子宮摘出とかすれば問題ないですね。
>通りすがりさん
私も出所後に何もないとは思えないですね。
表沙汰になっていないだけのような気がします。
>考える愚者さん
最初はまだわかるのですが、2人目で疑問に抱いて真剣に調査すべきですね。
今から1000年前とかじゃあるまいしそう簡単に子供は死なないでしょう。
犯罪が多いから手下回らず、適当に処理した可能性も高いですね。
仰る通り途中で嫌になったのかしれませんね。
>悪趣味レディさん
大丈夫じゃないですね。
それともあくまで我が子であり他人に危害を加えないからという事で刑が軽かったのか。
出所後に何もなければいいのですが。
そうかもしれませんね。
仰る通りですが、そんな常識が全く通じない程の異常者だったんだと思います。
>壊れかけのRadioさん
現在も少子高齢化が問題になってますからね。
私が子供の頃にはすでに将来の不安材料として挙げられていましたが、予想通りの結果になっていますね。
確かに高齢者が見捨てられる可能性は非常に高いと思います。
年金も払っていけなくなりますからね。
国からすれば年金を納めるだけ納めて60歳で皆死んでくれるのが理想でしょう。
そういう考えは必要だと思います。
ただ、東南アジアも決して将来明るいとは言えないと思うので難しい問題ですね。
そうですね、どちらかというとこちらの方が許せませんね。
1人分の刑罰が2年と半分の判決なんてどこまで命を軽視しているのでしょうか?
こんなふざけた判決じゃ殺されたこどもたちも成仏なんてできませんよ。
甘すぎる判決なんかだすから犯罪者がさらにパワーアップするんです。
パワーアッを防ぐためには死刑の適用範囲の緩和は最低限行うべきです。
そういえば、アメリカでゲイの少年が自殺しましたね。
ジャメル・マイルズは始業式の日にゲイをカミングアウトし、4日後の8月23日にいじめられて自殺しました。
杉田議員の発言もあるので、掲載していただけたら嬉しいです。
酷いですね。
証拠が不十分であったり親という事を考慮されたのかもしれません。
自殺ですか。
今度調べてみます。
しかし英国でそれよりももっと残忍な虐待事件が発覚しました。
トニー・スミス・シニアとジェシカ・シンプソンは息子のジュニア(父と同姓同名)に対して10日間にわたり揺さぶったり、引っ張ったり、ねじったりしました。
ジュニアは奇跡的に一命を取り留めましたが、両足を切断しなければならなくなりました。
しかも2人とも裁判では言い訳しかしていませんでした。
10年の懲役を言い渡されたそうです。
残忍ですね。
酷い虐待事件ですね。
日本でも最近虐待事件は多いですが、近年どこの国でも多いような気がします。
望まぬ妊娠ならともかく、自分が快楽優先でSEXしといてロッカーに捨てる、ヘドが出ますね。
せめて避妊具でも装着すれよと思います。
親としての自覚が無さすぎですね。
日本の離婚裁判なんかでも親権は大抵母親に移りますけどその理由が「女性の方が育児に向いてるから」なんていう前時代的な偏見と決めつけで思考停止した理由なんですよね、そういう人達は女性の方、母親は無条件に子供を愛すなんて言ってますがこうした虐待死事件、また尊属殺人事件違憲事件を見てもまやかしにしか思えません。
そういえば管理人様、尊属殺人違憲事件に関してはまとめはありましたでしょうか?よろしければそちらもお時間あるお願いします
「死刑反対論者」さんでしょうか?お久し振りです。
女性の方が育児に向いてるって決めつけるのは偏見ですし、身勝手な考え方ですね。
そもそも男性と比べれば圧倒的に女性の方が育児が出来ますよ。
女性は自ら産むんですから。
育児で男性には全く気付かない所に女性は気遣いが出来ます。
基本的に母親は子供を愛しますが、彼女のような例外ももちろんいます。
尊属殺人の記事はいくつか掲載しましたが、項目でまとめてはいないですね。