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カーティス・ヴァンス (アメリカ)
【1979 ~     】



2008年4月21日朝、アメリカ・メイン州に住むクリステン・エドワーズ (♀) は、出勤する為に家を出た。

エドワーズはリー高校で理科教師として7年間働いており、教育に熱心であった。

しかし、家を出た直後、エドワーズは見知らぬ男に背後から銃を突き付けられる。

男はエドワーズに

「お前の家を知っている。振り返れば殺す」

と脅した。

そして、そのままエドワーズの家に戻り、男はソファーにエドワーズの顔をうずめ、リビングルームで強姦した。

その後、男はエドワーズを縛り、携帯電話と充電器、ビデオデッキ、3ドル (約400円) を奪って逃走した。


同年10月20日朝、地元のローカルテレビのニュースキャスター、アン・プレスリー (♀) の家で何度も呼び出しを行っても応答がなかった。

そこで、プレスリーの両親に連絡を取り、すぐに駆けつけた両親によって家の中に入った。

すると、その様子に愕然とする。

部屋の中は天井から壁、至る所に血が飛び散っており、プレスリー自身は血のプールに沈んでいた。

プレスリーは顔面が本人と識別出来ない程、殴られて腫れていた。

そんな凄惨な中、プレスリーは微かに息をしていた。

プレスリーはすぐに病院に搬送され、懸命な治療が行われるが、5日後の26日に死亡した。

プレスリーの家のバックドアが開いており、犯人はそこから逃走した事が判明した。


同年11月、エドワーズは地元の病院で強姦の検査を受け、身体や衣服からDNAが検出された。

DNAを調査した所、プレスリーの体内に残されたDNAと一致する。


同年11月26日、リトルロックで相次いでいた窃盗事件を捜査していた警察官は、1人の男性を逮捕する。

男の名はカーティス・ラヴェル・ヴァンスといった。

ヴァンスは窃盗で逮捕されたのだが、DNAを採取して調べた所、エドワーズとプレスリーに残されたものと一致した。


裁判が行われると、プレスリーの治療を行った看護師が出廷し、
「私が今まで働いてきた中で、あれ程の怪我を見た事がない」
とプレスリーの当時の様子を語った。

検察はヴァンスに死刑を求刑したが、陪審員は7人の黒人と5人の白人12人で構成されていた。

その内、黒人の2人が死刑に反対した。

結果、ヴァンスには仮釈放の可能性がない終身刑が言い渡された。

プレスリーの両親は判決を聞いた際、インタビューに答え、判決に失望したと語った。

また、プレスリーは白人であり、死刑に反対した2人の陪審員が黒人であった事から、同じ黒人のヴァンスを庇ったのではと疑問を呈した (だが、後に両親は判決を受け入れ、一生刑務所の中で苦しむ判決は最良であったと述べている) 。



《殺人数》
1人 (他強姦1人)

《犯行期間》
2008年10月20日



∽ 総評 ∽

女性を1人殺害し、別の女性1人を強姦したヴァンス。

ヴァンスは基本的に強姦殺人であったが、犯行後に物を盗んでおり、全ての凶悪犯罪を行った鬼畜であった。

ヴァンスは犯行を行った時には30近くになっており、その前までの犯歴等わからない。

また、どのような人生を送ってきたのかも詳細がなくわからない。

ヴァンスは黒人の陪審員2人の反対により終身刑となった。

犯行の凄惨さを考えれば死刑以外ありえない。

同種を庇ったのかただ単に死刑が妥当ではないと判断したのか真意はわからないが、今回の件はさすがに庇ったと言われても仕方ないだろう。