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ドワイト・ジョーンズ (アメリカ)
【1962 ~ 2018】



ドワイト・ラモン・ジョーンズは、妻コニーと共にアメリカ・アリゾナ州スコッツデールで、結婚生活を送っていた。

しかし、ジョーンズはコニーや子供に対し、日常的に暴力を振るっていた。


2009年5月7日、ジョーンズは家庭内暴力の罪により逮捕された。

ジョーンズはコニーに暴力を振るい、息子の前でコニーを殺すと脅した。

コニーは胸骨を折る重傷を負い、ジョーンズは逮捕されると精神病院に入院した。 

しかし、医師が問題ないとしてジョーンズを解放してしまう。

退院したジョーンズは、その後、「エクステンデッド・ステイ・アメリカ」のホテルで暮らした。


2018年5月31日午後5時20分頃、ジョーンズは有名な法医学者スティーブン・ピット (59歳♂) を事務所の外で射殺する。

ピット殺害の理由だが、実はピットは自著に
「彼は益々妄想的になり、精神病に成り易く、暴力行為のリスクも更に高まるだろう」
と書いており、その事に対する報復であった (ちなみにピットはかの『ジョンベネ事件』や『ベース・ライン・キラー』等で法医学者として関わっていた) 。


同年6月1日午後2時15分、ジョーンズはヴェレリア・シャープ (48歳♀) とローラ・アンダーソン (49歳♀) を殺害する。

2人はコニーが弁護士を務めた法律事務所で働いていた。


翌日の2日、ジョーンズは心理学者でカウンセラーのマーシャル・レヴァイン (72歳♂) をスコッツデールにある事務所で殺害する。

レヴァインはジョーンズがコニーとの離婚の際に、息子のカウンセリングを行っていた。


同年6月4日朝、メアリー・シモンズ (70歳♀) とブライトン・トーマス (72歳♂) の遺体が発見される。

ジョーンズは4、5年前に2人とテニスで知り合った。

警察はシモンズとトーマスに使用された22口径の銃が、ピットらに使用されたものと同じものと確定した。

そして、犯人をジョーンズだと断定し、捜査を進める。

同日、警官がジョーンズを追い詰め、最後は射殺された。



《殺人数》
6人

《犯行期間》
2018年5月31日~同年6月3日?



∽ 総評 ∽

離婚の際に関わった人物を主に殺害したジョーンズ。

ジョーンズはわずか数日間で犯行に及び、最後は射殺された。

ただ、殺害相手が全く関係ない相手でないのが非常に珍しい。

最初の犠牲者であるピットはジョーンズを非難した事で殺害され、次のシャープとアンダーソンはコニーの弁護を務めた弁護士事務所ので働いていた (一説ではジョーンズは元々弁護士を殺害するつもりだったがたまたまいた2人を殺害したとされる) 。

4人目のレヴァインは息子のカウンセリングを行っていた事で殺害された。

だが、ピットはまだしも他の3人に至っては殺されるいわれはない。

また、最後の高齢者2人に関しては何故殺したのか詳細がなくわからない。

ただ、単にスプリーキラーのように最後は暴走した故の犯行だったのかもしれない。