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ロバート・イバラ (アメリカ)
【1954 ~     】



1979年9月28日、アメリカ・ミネソタ州イーリーから約20マイル (約32km) 離れた場所で、ナンシー・グリフィス (16歳♀) が全身火傷を負った状態で発見される。

発見したのは2人の漁師だった。

漁師は近くを走る赤いピックアップトラックを呼び止め、警察に通報するよう促す。

しかし、運転手はそのままイーリーの方へ向かって走り去った。

警察が現場に到着し、直ぐ様グリフィスを病院に搬送した。

グリフィスは全身75%もの火傷を負っており (通常、火傷は20%でも死に至る可能性があり、70~80%ではショック死するといわれる) 、しかも、体内から大量のガソリンが検出された。

その為、グリフィスはガソリンで浸された容器の中に無理やり押し込まれ、口の中からガソリンを大量に飲み込んだ可能性が高い事がわかった。

また、グリフィスは全身火傷で苦しむ中、1マイル (約1.6km) を歩いていた事が判明した。

病院に搬送されたグリフィスだったが、治療のかいなく死亡した。

警察は漁師が警察に通報を促したにも関わらず無視して走り去ったピックアップトラックの運転手を容疑者とし、捜査を始めた。

そして、警察は運転手をロバート・イバラと断定し、グリフィス殺害容疑で逮捕した。


裁判が始まると、イバラのブーツにグリフィスの血痕があった事が判明し、イバラはグリフィスに火を放ち燃やしたと認めた。

だが、イバラはグリフィスを強姦して殴った事は否認した。

イバラの弁護士は、イバラはIQが低く (イバラのIQは71) 、精神病の為、裁判に耐えうる精神状態ではないと主張する。

弁護士はイバラが9歳の時に頭部へ重度の外傷を負い、それ以来、イバラは偏頭痛に悩まされていたと述べた。


1981年、イバラには死刑が言い渡された。

判決を不服としたイバラの弁護士はすぐに控訴する。


2010年、弁護士がイバラの精神状態が悪化したとして減刑を求めた。

ナンシーの姉ロビンは
「30年も刑務所にいたら精神的に障害をもつ事もあるでしょう。ただ、彼は犯行時、正常だったと思う」
と語り、更に
「我々は報復人ではないが、裁判所が彼に死刑を与えたにも関わらず、30年経った今も彼は生きている。彼は罰を受け、私達家族は彼の死を待っている」
と供述した。


最後に病院に搬送され、息を引き取る前に言ったグリフィスの言葉で終わりたいと思います。

「ママ、私はあなたを愛しています」



《殺人数》
1人

《犯行期間》
1979年9月28日



∽ 総評 ∽

16歳の少女に火を放ち殺害したイバラ。

イバラは少女をガソリンの中に沈め (おそらく) 、火を点けて殺害したが、殺害方法としてはかなり特殊である。

詳細がなくわからないが、強姦と殴打について裁判で問われたという事は、検視の結果、強姦された形跡と殴られた痕があったのだろう。

ただ、イバラ自身は否認し、しかも、証拠として確定しなかった事からおそらく重度の火傷により証拠が消え去ってしまったのだろう (イバラが証拠を消す為に意図的に火を放った可能性も高い) 。

イバラは精神的に問題があるのとIQの低さから死刑は相当ではないと弁護士は訴えたが、この事に関してはこれまで何度も言っているので特にもう言う事もない。

遺族の叫びが全てを語っており、少しは遺族の意見を尊重して欲しいものである。