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ユージーン・ナナリイ (アメリカ)
【1980 ~     】



ユージーン・ナナリイの母親は売春婦であり、若い時に亡くなった。

その後、父親はナナリイと兄弟の2人を捨てた。

ナナリイとその家族は、母親が1970年代後半にロサンゼルスで12人の女性を強姦して殺害した『ヒルサイド・ストラングラー』ことケネス・ビアンキ&アンジェロ・ブオーノに殺されたと信じていた。

しかし、後に母親はアルコールの過剰摂取により死亡した事がわかった。

ナナリイは兄弟を育てる為に時には食べ物を盗んで与えた。

ナナリイの姉妹はメープルシロップがかかったパンとサンドイッチをナナリイから与えられ食べた事を覚えていると後に語っている。

その後、ナナリイら兄弟は保護され、ナナリイは10以上の家庭を転々とした。

だが、次第にナナリイは精神に異常をきたし始める。

ナナリイを診察した医師は、ナナリイの母親がナナリイを身籠っていた際、アルコールの過剰摂取の為に脳にダメージを負ったと語った。


1998年、ナナリイはドニーシャ・ピアース (♀) と出会い、交際する事となる。

その後、ピアースは妊娠するが、元々ナナリイは子供が欲しいと思っていなかったが、実際自分の子供が出来たとわかると非常に喜んだ。

その為、ナナリイは妊娠中のピアースに大変気を配り、体にあまりよくない食べ物を食べさせなかった。

だが、そこまで気を遣っていたにも関わらず、ピアースは流産してしまう。

この事にナナリイは大変なショックを受け、ピアースとも別れてしまう。


2006年9月22日、ナナリイは3人の共犯者と共に (ナナリイがリーダー) ネバダ州ラスベガスにあるマンションの駐車場で、5人の男性に銃を突き付け金品を要求した。

5人の内、3人が財布を出した。

すると、5人の内の1人、ヴィクター・アンブリッツ=ヌーニェス (19歳♂) が走って逃げようと試みる。

ヴィクターはそのまま逃走したが、ヴィクターの叔父であるソウル・ヌーニェスはナナリイに頭を至近距離から撃たれて射殺された。

その後、ナナリイたちは逮捕されるが、他にも余罪が明らかになった。

同年8月、同じくラスベガスでドラッグディーラーが殺害され15歳の少女が撃たれた事件があったのだが、ナナリイらの犯行だと断定された。

また、同年9月12日にラスベガスで強盗殺人事件が起こっていたのだが、これもナナリイらの犯行だと断定された。


裁判で検察官デイビッド・スタントンは
「被告 (ナナリイ) が被った損害は非常に大きい」
として死刑を求刑した。


2009年9月、ナナリイには死刑が言い渡された。

死刑を言い渡した裁判官マイケル・チェリーは
「被告は人間の生活を尊重する事なく、暴力行為を悔い改める事もなかった」
と供述した。


最後に法廷で殺人について語ったナナリイの発言で終わりたいと思います。

「私はここから出たらまた同じ事をするだろう」



《殺人数》
3人

《犯行期間》
2006年8月~同年9月22日



∽ 総評 ∽

ラスベガスで強盗殺人を繰り返したナナリイ。

ナナリイは母親がアルコール中毒であり、胎児の時にその影響で脳にダメージを負ったとされたが、少なからず影響を受けたのは間違いないだろう。

ナナリイは彼女に子供が出来、それに非常に喜んでいたが、流産した事にショックを受けた。

おそらくそれがギリギリの所で踏み留まっていたナナリイの精神を破綻させた決定的な出来事だったのだろう。

ナナリイの犯行はもちろん許されないが、生い立ちや彼女の流産という悲劇に見舞われ精神が破綻をきたした。

まともな生い立ちを送り、子供が普通に生まれていればもしかしたらまともな人生を送れたのかもしれない。